判定勝ちだけど、ボビーはまた勝った。
ボビーすばらしい。
朝青龍も、琴欧州も。
2005年は外国人が頑張っている年でもあった。
来年も頑張って欲しい。
負けないように自分も頑張ろう。
2006年も楽しい一年でありますように。
2004年6月~2009年6月の間に書いていたブログ(元はLivedoor Blogだった)の保存場所
今日の金八の最後で引用した相田みつを先生の詩。
もうそろそろ今年も「去年」になるので、ちょっと今年の反省をしてみる。一番の反省すべきところは、耐えていないことだ。
ひたすら耐えることは健康的ではないが、耐えないこともまた良いことではない。今年はちょっとわがままな時の自分には甘い。それで得たものもあるが、ちょっと厳しくすればもっと多く得られると思う。これは来年の一つのテーマとして、相田みつを先生のこの詩を読み返しながら、頑張ります。
聞いてみて思ったのは、「あの有名な曲」のあの有名なところのその前後は全然違う感じだったりして、あまり知っているのはない。それもそのはずだが...
それで、これは入試現代文で、もともとの文章の一部だけを切り取って学生に読ませ、「問題」を解かせることに似てると思った。そういう文章は前後もあわせて読んでみると切り取られた部分は単独で読むときとはまったく違う意味合いになったりする。
作家さんが入試問題を見て不快を感じる一つの理由はこれでしょう。ならば偉大なる作曲家達も同じ不快を感じているのではないかと思ってしまう。
そうだとしても有名な曲の全曲を聴くつもりはまったくないが...
アメリカの『タイムズ』雑誌は今年の最も影響力のある人を選出し発表した。米ブッシュ大統領とチェニー副大統領、ライス国務長官がトップ3になっているのだが、中国からも二人が選ばれた。
この二人がちょっと面白い組み合わせだった。一人は女優のチャン・ツィイで、もう一人は中国海洋石油(CNOOC)の会長の傳成玉氏(写真)だった。
確かに中国人の中で今年世界的には(アメリカ的にはと言ったほうがいいと思うが)、もっとも影響力のある人だった。『SAYURI』を代表作として、彼女は世界レベルの映画を多数出演している。来年以降も彼女のこの勢いはとまることないだろう。
それに対して中国海洋石油の傳成玉会長は、知らない人が多いだろう。
実は中国海洋石油は今年、アメリカの石油会社のユノカル社の買収を仕掛けたのだ。日本でも今年M&Aや、企業買収などの言葉がヒルズ族によって流行ったように、国際的では実は企業のM&Aが頻繁に行われている。
ちなみにM&Aは「Merger and Acquisition」の略称で、直訳すると「(企業の)合併・買収」という意味になる。買収は基本的には事業協力的で、友好的な買収もあれば、ただ経営権を握ることを目的とする敵対的な買収がある。ライブドアと楽天の買収は敵対的な買収と言われていた。
中国海洋石油のユノカル社買収は、中国の石油大手の今年大規模に展開してきた外国石油企業の買収の一環だった。中国は石油の権益確保のために買収を展開している。この行動を、アメリカを始めとする多くの国に警戒されている。そしてこのユノカル社の買収は、中国海洋石油の提示価格は他の競争相手よりははるかに高いにもかかわらず、国家の戦略物資である石油に絡んでいるということで、政治問題となり、アメリカ国会に判断を委ねた。結果的には否決されて、買収が失敗に終わった。これは2005年米中の石油戦略のぶつかりの一つの象徴的な事件だった。これは傳会長が今回選ばれた理由であろう。
中国もアメリカも市場調達以外の手段で石油権益を確保しようとしている。中国は外国企業の(高額)買収を手段としているが、アメリカは産油国の武力制圧を手段としている。これはブッシュさんが今回の一位に選ばれた理由でしょうか。
ジャッキー・チェン、アンディ・ラオなどの香港スターは映画などで日本でも知られているのは少なくない。実はそのまま中国大陸の人に聞いても、名前を聞いただけで誰なのかよくわからないことが多い。
中国語圏の芸能人は、基本的には国籍と関係なく、中国語圏全体に活動をするここでいう中国語圏は中国の大陸、台湾、香港、マカオ、そしてシンガポールとアメリカ、カナダなどの中国人社会を含む。これら出身の芸能人は出身地と関係なく活動をするので、一般的は国籍がわからないことも多い。だから金城武を台湾の俳優だと思っている中国人も少なくない。
そうなる一番重要な原因は、みんな中国語の名前で、中国語をしゃぺって活動するからなのだ。一般のファンからして、みんな中国人だとだけ認識している。
実は香港、台湾など出身の芸能人は、中国語名以外には、英語名もある。これは香港では長く英語が共通語としてきたのが理由である。台湾はある意味ではその香港方式に合わせているのだ。
そのために、中国語圏では中国語の名前で、そして非中国語圏では英語名で活動をする。その二つの語圏のファンたちはもう一方の方の名前をあまり知らないから、話をするとき食い違いが出てきたりする。
香港スターの名前はどうなっているかというと、たとえばジャッキー・チェンは中国語圏では成龍(チェンロンcheng2long2)との名前になっている。アンディ・ラオは劉徳華(リューデーファliu2de2hua2)となっている。これだけ違えば、わからないのも当たり前だと思う。
チャン・ツィイのように、英語の名前ではなく、中国語名の読み方で読んでいるのは大陸の出身者である。しかし、これも一概には言えなく、少林サッカーに出ていたヴィヴィ・チャオ(趙薇ジャオウェーzhao4wei1)のように、大陸出身だが、英語名を非中国語圏で使っている人もいるし、フェイ・ワン(王フェイ(草冠に非)wang2fei1)のように、香港の芸能人だが、大陸出身のために英語名を使わない人もいる。
最近一部のメディアでは、中国語圏の芸能人を紹介するとき、英語名を使うと同時に、中国語名も書いておくのはその中国語圏、非中国語圏の両方の人にわかるような配慮でしょう。
北京市教育委員会は、北京で勉強、研究をしている外国人学生と研究者向けの奨学金を設立することを発表した。金額は年間2万元から4万元(30万円から60万円くらい)だという。
中国教育部(文部科学省にあたる)の統計によると、2004年12月31日までに、2004年一年間で、178ヶ国から11万人の留学生が中国の全国の大学などに勉強しにきている。その中、約7千人が中国政府奨学金留学生で、その他は自費留学生。
同じ2004年の日本の留学生受入数は、大学で勉強する「留学」資格の2万2千人と、大学以外で勉強する「就学」資格の1万5千人を合計すると、3万7千人になっている。
実に中国の留学生受入数が多い。そして、その出身国数も極めて多いのは比較してわかると思う。
数よりも、やはり外国人学生奨学金制度の設立は象徴的な意味がある。日本でのはじめての外国人奨学金の設立の時期はわからないが、かなり前のことではないかと思う。中国での一般私費留学生向けの政府系奨学金は今回は初めてのようだ。これは中国の経済発展の一つの象徴的な結果だと思う。
今までの中国における留学生のほとんどは、もちろん国費留学生を除いての話だが、中国よりいわゆる豊かの国から来た留学生がほとんどだった。平均収入は中国の平均収入を上回るような留学生に対しては、奨学金を出す必要はないだろうというのは今までの考えだった。そして、今回の奨学金の設立も同じ考えが変化したわけではなく、「中国より豊かではない国」からの留学生がかなり増えたからだと考えられる。
実は中国にはアジア、アフリカの国々からの留学生が多数いる。主に中国の発展と中国語、中国文化を勉強するために中国にやってきたわけである。元々はこれらの国からの留学生は中国政府の国費留学生あるいは自国政府の留学生がほとんどだったが、今は自費の数もかなり増えたでしょう。そして、中国側にしてみても、奨学金を出す経済的な余裕も出てきたし、さらに留学生の人数を増やすことも国家戦略の一環であるから、これからも政府系奨学金はどんどん増えるでしょう。
日本も今年から留学生獲得のための戦略を連続に発表し、特に中国の留学生の獲得に力を入れている。やはり留学生獲得することは、国の将来にかかわる大きな意味を持っている。そして留学生側にしてみても、現地に実際に行って生活をしてみて、初めてその国についてわかるようになってくる。
メディアの目ではなく、やはり実際に自分の目を通して知りたい国を見てみないと、何もわかっていない同然だと思う。
今日テレビのとある番組で北朝鮮の店のビールの注ぎ方が面白いとの話があった。その注ぎ方とはビン口をガラスの縁に引っかかって、ガラスを傾けて注ぐというやり方だった。 (図参照)
実はこの注ぎ方は中国ではごく一般に使われている。多くの酒を飲む人の間では、(地方差あるかもしれないが、)常識になっている。
番組ではこの注ぎ方は泡をうまく見せようとしているのではないかと日本のビール注ぎの達人が言っていたが、実は逆で、これは泡を立てないように注ぐものなのだ。
ビールは泡がおいしいのだが、人にビールを注いであげるときには、普通に注いだら泡が立ち、結局ビールはガラス半分しか入っていないことになる。中国では人に注ぐときこれを避けて、ビールいっぱい注いであげて、しかもすぐ飲めるようにしようということで、この注ぎ方が流行りだした。
このやり方のみそはなるべくガラスを傾けるということにある。ガラスを傾けて、ビールがガラスの内壁に沿って注がれれば、泡が立たないのだ。なので、ガラスが倒れない程度でビンの口をガラスの縁に引っかかって、傾けさせて、ゆっくり注ぐ。そして最後にはゆっくりとガラスを元に戻しながらいっぱいになるまで注いで完成。
傾ける具合によって泡の量が違ってくるので、熟練している人ほど傾ける角度が大きいのだ。
中国語には「まともでない道。不正な考え」という意味の「歪門邪道(ワイメンシェーダォwai1men2xie2dao4)」、「卑猥である、下劣である」の意味の「卑鄙下流(ベイビシャーリューbei1bi4xia4liu2)」、「悪事から足を洗って正道に立ち返る」の意味の「改邪帰正(ガイシェーグィージェンgai3xie2gui1zheng4)」の「よくない」四字熟語がある。この三つの熟語をそれぞれ
「歪門斜倒(ワイメンシェーダォ)」:出口を傾けて、ガラスを斜めにして注ぐ
「杯壁下流(ベイビシャーリュー)」:ガラスの内壁に沿って下へ流れ込むように
「改斜帰正(ガイシェーグィージェン)」:傾けたガラスをゆっくりと直して完成
と、同じ発音だが、漢字と意味の違う「熟語」に変えて、この注ぎ方の手順として、面白半分では流行らしている。
ぜひ今度この注ぎ方でついでみてください。
今日ピザを頼んだ。
食事の宅配サービスはたくさんあるのでしょうか?僕の知っているのはピザ類、チャイナクィックの中華料理、セブンイレブンの食事、そして一部のケンタッキーのチキンなど、あとは蕎麦屋さんくらい。もっとたくさんあっても不思議ではない気がするが、他はあまり聞かない。特にチェーン店の形になっているのはもっと少ない。
宅配サービスはコストがかかるし、いろんな制限があるだろうからあまり展開していないのはわかる。しかし、これからの老齢化などが進むにつれて、宅配食事サービスに対するニーズがますます増えていくに違いない。今でも高齢者向けの食事配送サービスがあるが、要介護者の施設向きのが多く、もっと一般的なのは少ない。
そして、今の食事宅配のもう一つの問題は、量が多いことである。配送コストなどがかかるから、一人前をやっていても価格は低いため採算が合わないからであろう。これも更なる普及の一つの壁である。
宅配店舗数の少なさと2人前以上でないと宅配されない問題は、商店街の飲食店にとってのチャンスではないかと思う。
商店街の店は、地域に詳しいため、範囲を決めて、食事の配達サービスを提供することが可能だと思う。
食事の時間帯になると、店自体が混んでいて、繁盛している店にとってはあまり必要ないかもしれないが、みんな繁盛している店でも限らない。あまり客のない店なら、やってみても良いではないか。一人前からの食事を、限定された範囲内で、宅配をする。繁盛している店でも時間帯限定ならできると思う。
コストの問題はあるが、範囲と時間帯を限定すれば、その時間帯だけバイトを雇えば良いし、一定距離以内から自転車でもできるからそれほどのコストもかからないだろう。
個人的なイメージではあるが、商店街の店ほど頑固で、あまり時代の流れに適応できないのが多い。だから郊外で大型店が作られると「生きていけない」と情けないことを言い出す。政府もその情けない店を助けようとするのだが、どうかと思う。
大型店にない商店街だからの強みを見つければいいではないか。郊外の大型店ではできないこの配送サービスも一つのチャンスではないか。
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今日は大掃除をしている。まだ終わっていないからまたこの後その続きをする。
今年の掃除で新しい内容として増えたのは自分の名前や住所などが書いてある葉書や領収書や書類などをシュレッダーで処分することだ。以外とかなりの量がある。
そして次に大変なのは新しく増えたプリントなどの印刷物だ。大学生だから、勉強のために大量の資料などが毎年増えていく。一部は処分するが、多くは保留することにしている。処分する時期を決めるのが難しい。
本もかなり増えているが、分類しやすいから、整理すること自体は大変ではない。ちょっと場所が足りなくなりつつあるのが問題だけど。
整理することの基本作業はものの分類と置く場所を決めることだ。後は決めたことにしたがってやるだけ。難しいことではないようだが、やはり多くのときは大変と感じるのは、決めたことをちゃんと守っていないからだ。
要は、人間は当たり前のことをちゃんとできれいればすごいということだ。
今日はちょっと研究テーマに関係するニュースについてを書く。
今日の新華社ニュースで、中国は青蔵高原(青海省と西蔵自治区が位置する海抜4000メートル以上の高原)に、大慶油田の二倍の(究極)埋蔵量の100億トン(740億バーレル)の大型油田を発見したとのニュースがあった。
これが意味するのは、中国は割と近い将来の原油自給率が更に大きく上がることである。もちろん直接に原油市場の価格下降材料になって、このニュースによって直近の価格は少し、そして新油田生産開始時からは価格は大きく下落することになるだろう。
原油価格の変動の影響は、もちろんガソリン価格の変化だけではなく、化学製品の原材料の価格、交通輸送業界のコストなどなどにも及ぼす。そして、前テレビで見たが、石油が原料の洗剤を使っているから、クリーニング業界には致命的に近い打撃を与えたりすることがある。
(写真は中国勝利油田での掘削現場)
原油市場への影響は、国内原油生産量が増えるからだけではない。この大型油田を国内で、(しかも地理的条件がかなり厳しいところで)発見したことによって、国外企業などの買収資金のかなりの部分が国内に向けることになる。それで、外国企業が懸念している中国企業の外国企業の大規模買収はひと段落になり、落ち着くことになるだろう。
中国の原油需要増もあるから、これらの原因だけによっては、近い将来の原油価格は大きな幅の減少がないだろうが、これ以上に中国が国際原油市場に圧力を与えることもしばらくはないであろう。
これからは大規模の原発建設もあるから、中国のエネルギー問題は大きく緩和されるだろう。これもまた日本に中国進出企業には直接なメリットがいろいろとあるだろう。
直接、間接に中国のエネルギー問題の緩和は日本や世界経済には多種の形で波及効果を及ぼしている。その意味でも中国一国のエネルギー問題は決して一国の問題ではない。日本も、さらに他の国も、小さい権益ばかりに目を向けるのではなく、もっと長い目で中国とエネルギーについて協力して欲しいと思う。
NHKの海老沢前会長、読売新聞の調査研究本部顧問にとのニュースがあった。
こんなにも何かのポストに就きたいのかと聞いてみたくなる。二回も視聴者たちの反発で辞任せざるを得ない状況になったにもかかわらず、またこんのようなどんな意味があるのかわからないようなポストに就いてしまう。このポストに就いても、本当に何か役の立つ仕事をしたいようには感じられない。
「いさぎよく」ということをまったく考えていないようだ。また今度もまた視聴者の反発を受けなければいいが。
この前立花隆先生が授業で、「前には今の大学生が新聞を読まないのは問題だと思っていたが、最近になって、それは新聞が時代に適応できず、情報伝達メディアとしてインターネットに負けているからだとわかった」とおっしゃっていた。まったくその通りだと思う。僕は新聞を読んでいないが、手に入れている情報量は決して新聞よりは少なくない、むしろ多数のメディアを利用することで、より多種多様、多側面からの見方の情報を入手できている。
このように新聞には根本的な変革が必要な時代には、前の時代(あるいは前の前の時代)の人たちがトップに立っても何も変わらないだろうと思う。海老沢さんも、そして当の読売のトップの渡辺さんも古い新聞の体質を変えるとは思えない。もしろ完全に引退したほうが新聞にとってはプラスではないかと思ってしまう。
今日は朝日新聞の取材を受けた。
「若手の研究者」というテーマの連載を新年1月初旬から夕刊の科学面で始まるらしい。その第一回目として僕が所属しているシステム創成学科 知能社会システムコース(PSI)が取り上げられることになった。
先生3人(?)と学生三人が取材を受けていて、学科のことや、その学科での勉強、研究についていろいろ聞かれた。これで少しでもPSIが学外の人に知ってもらえたらと思う。
いろいろ話をしたが、まだどのような記事になるかはわからない。具体的に掲載される期日もわからないが、わかったらまたここに書くつもり。
あと少しで卒業するが、これで学科での2年間をいろいろ思い出すことになって、やはり楽しかった2年間だったと再確認できた。
大昔の伝説には、夏の時代(まだ遺跡が発見されていないため、国際的にはその次の商を中国文明の開始としているが、中国では1000年ほど続いた夏の時代が文明の開始としている)よりも前の時代から、「禹が水を治す」という伝説が残っている。
その時の中国の黄河流域の王は堯という人だった。当時黄河が毎年氾濫するため、堯が鯀という人にその問題を解決するよう命じた。鯀が9年間黄河の洪水と戦ったが、実績を上げることができなかった。その間王の堯が退位し、舜が新しい王になった。舜が実際に黄河に視察しに行き、鯀のやったことがあまり効果がなかったことがわかった。舜が9年間もやっていて、実績を上げられらなかった鯀に怒り、彼を処刑した。そしてその息子の禹にその仕事を命じた。禹がお父さんの方法をよく知っていた。鯀はあらゆるところに堤防を作り、水が溢れてくるのを防いでいた。しかし毎年の大洪水は堤防を簡単に超えていたから、いくら堤防を作っていてもあまり効果がなかった。禹はそのやり方を使わなかった。彼は人工的に川を作り、黄河の洪水が海に流れるように導いた。それから黄河流域には洪水の災害はなかった。その功績が評価され、舜は彼を自分の次の王に選んだ。
もちろんこれは禹を讃える伝説であって、一時的に洪水の災害が収まっても、その後も各時代には黄河と揚子江の洪水災害があった。5000年も同じ川の災害にあい続けている中国はいろいろな手段で問題を解決してきた。しかし戦争などが起きるたびに、その施設などはことごとく壊されていた。そして、どの時代にも鯀のような一生懸命やっても問題を解決できない人たちがいた。
今の中国も同じように、40年代の戦争で防洪施設がほとんど壊された。そして、それを作り直している現在には、鯀のような官僚がいるから問題をよく解決できないのだと思う。
東大キャンパス内にあるマンホールは見学者によく写真撮られる。
やはりマンホールはあまり残っていない東大に「帝国」がつくものだからでしょうか。
東大の性格はおそらく設立当時の「帝国大学」の時から変わっていないであろう。「国を作る」というミッションを背負いながら、国との運命共同体としての存在としてきた東大は、これからもまたこの性格のままで行くでしょう。
東大はその影響力を含めてやはり今でもきわめて巨大な存在である。巨大のため、ゆっくりと変化しながら日本の時代に合わせている。僕の学科関係で言えば造船工学の消滅と技術経営工学の創立が一つの例だと思う。ここ数年東大では原子力関係や、アニメ製作などの大学院をも作り、やはり国が必要な人材を作り続ける使命感を感じるような行動である。
立花隆先生が「天皇と東大」という本を出している。この本はまさに日本国と東大の運命共同体の歴史を描いているものである。そのような東大のこれからの行動や、また日本の将来を左右するものになるでしょうか。
中国国内では、自国の中小パソコンメーカーは多数ある。その競争は激しく、2年位前から競争は値下げの方向に向かってきている。シンプルにし、値段を下げるというのは各会社の方針になってきた。これが5万円台ノートパソコンが市場に誕生した理由となっている。
レノボなどの世界を視野に戦っている会社は、自社開発を武器に、多少他社よりは高くても、質のいい、機能のいいパソコンを作ることによって、勝ち続けているが、価格に関してはやはりそれなりに影響を受けていて、低価格傾向にはある。自社研究を行っても、その人件費はやはり世界の他の会社よりは低い。
IBMのパソコン部門の買収によって、世界パソコン業界での重要なプレーヤーになったレノボのこの低価格傾向は、最終的に世界パソコン市場の価格を下げてるだろうと見て、不健康な競争をもたらすのではないかと心配していた人が一部いた。
レノボも同じことを認識していただろうから、実際にはもとIBMのThinkブランドは値下げすることがなかった。でもそれに対して国内で発売している機種は、やはり国内市場の価格に合わせている。同じ会社の違いブランドとはいえ、最終的にその開発製造コストが近づいてくるに違いない、その時、やはりパソコン価格は世界的に低下するに違いない。
今日大学の授業で、トヨタの副社長を経て、トヨタ系の自動車部品会社に転籍し、その社長、会長を経験し、去年現役引退した経営者が話をして下さった。
配られた資料は三つの部分で構成されている。
第1章は「会社生活を振り返って」
第2章は「問題解決と創造」
第3章は「むすび」
だった。その第2章は、いろんな工学的、数学的、そして哲学的な考え方やモデルの紹介になっている。僕も、同じ授業を受ける学生たちもかなりこの部分には興味を持って話を聞いていた。
来年僕が入学する予定の大学院の新しい専攻が発表された。一応日経BPでも取り上げられている。
専攻の名前は技術経営戦略学専攻(Department of Technology Management for Innovation、TMI)で、来年の4月に正式に設立される。今まで2,3年間非正式専攻としての東大MOT(技術経営、Management of Technology)専攻が正式専攻となったということである。
東大工学部では2000年に新しくシステム創成学科が設立されて、新学科には四コースがあり(今年から六コースになった)、その中の知能社会システムコースは、いわゆるMOT(技術経営)の学部版のような専門である。そして、この専門に対応する大学院として、この技術経営戦略学専攻が設置されることになった。
知能社会システムコースも、この新しい技術経営戦略学専攻も、技術をマネジメントするという理念のMOTを勉強、研究するものである。簡単に言えば、工学部のエンジニアリングを知識とツールのベースとして、経営の視点を取り入れ、技術のマネジメントをする。
その中で勉強している学生としては、その勉強は技術・エンジニアリングの理系の面白さと、経営・経済・ファイナンスなどのいわゆる文系(実際はこれらは全部理系のないようだと思うが)の面白さを同時に感じながら勉強できるところが他の専門よりいい点だと思っている。今まであった大学の勉強の形ではなく、もっと時代に合っている勉強ができている(だろう)融合的な専門である。この専門の特徴を一番よく現れているのはそのカリキュラムであるので、ぜひ見ておいてください。
工学部システム創成学科知能社会システムコースカリキュラム
工学系研究科技術経営戦略学専攻カリキュラム
中国南部ではこの前地震があった。
人的被害がそれほど大きくなかったが、地震対策の問題が非常に大きく露呈したという。一つは建物の設計は耐震のことを考えていない。そして重要な問題は学校ではまったく学校についての安全教育がないことだ。
中国は決して地震の少ない国ではない。もちろん日本ほどではないが、世界中で比べると、自身の多発する国の一つではある。しかし、その地震に対する教育は、一部を除いて、皆無ともいえる。
リスニングを練習するための雑誌なので、英語の量はかなりある。そして、すべての英語は音声があって、スクリプトがあって、訳があって、しかも単語の意味と簡単な文法説明が全部ついてある。辞書を見なくても勉強できる。さらに別冊付録で今月の単語集などもついている。 そして、何よりいいのは、内容は三つのレベルに分かれていて、聞き取りやすい内容から難しい内容になっていく。最初からやっていけば、自分のリスニングがだんだんできるようになってくることが実感できる。長い文章はパラグラフごとに分けて録音してあるから、一回分の内容もちょうどいい。 これからはこの雑誌を使って苦手なリスニングを練習していく。進歩をまた報告したいと思っている。
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中国はこの三ヶ国の中で一番商売がうまいだろう。文化の中心として繁栄の頂点に達した唐の時代よりも前から、中国は周辺各国相手で商売をしてきた。そして、広い国内でも各地の商人たちが活躍してきた。今でもそれは変わらなくて、中国人は商売がうまい。そして、商売のことを最優先に考えいる。
中国のとって人件費の安さやあくまでも今商売に使える一つの材料に過ぎなく、これがなくなったらまた他の材料を使って商売をする。だから中国は自国の人件費の上昇には基本的に抵抗がない。そして、商売の相手に対しても特にこだわりがない。日本が相手にしてくれなければ他の国を相手にするというスタンスで商売をやっていると思う。なので、人件費の上昇や、国民の対日感情による商売への影響(もしそのような影響があれば)、中国商人たちはそれをどうにかしようとは思わない。今までの経験より、きっと今の競争優位材料がなくなっても次の材料がすぐ見つかると自信を持っている。
中国商人のこのような特徴は、各種の資源が豊富だからであろう。また次の商売材料がすぐ見つかるため、中国商人は短期的に利益を上げることを一番重視している。今使える資源を使って満足のできる利益を出せればいい。
他の特徴として次の二つがある。まず中国商人はリスクを恐れない。高いリスクを負って高いリターンを追及する。そして適応能力がとても高い。どんな相手でも相手にできて商売ができる。
ベトナムとインドについてはそれほど知らないが、今までいろんなメディアで少しずつ知ったことを材料に考えてみる。
ベトナムは「労働者」だと言っているのは、今のところこの国には人件費の安さ以外にはほとんど強みはない。中国と比べて決して商売がうまいとはいえない。そして実際に商売をしてみたらそれほどいい相手でもないらしい。中国人の僕から見て、ベトナムは80年代の中国に似ている。国の政策は当時の中国同様改革開放を採用してあまり経っていない。中国が当時のソ連や東欧諸国の経験を勉強しているように中国の改革開放を勉強している。謙虚ではあるが勤勉だとはまだいえないかもしれない。
経済開放して、発展の環境がそろってきているから、人材と資本さえあれば最初の発展としてかなりのスピードが実現できる。ただこれからも中国のように急速発展がもたらすいろんな問題にぶつかるだろう。でもその前にまずもっと商売を強くする必要性があると思う。何しろ最終的には中国との競争になるから。準備が整えるまでベトナムにはもう少し時間が必要だろう。そしてベトナム人は時間にかなりルーズらしいから、「タイム」はベトナムにとってのキーワードになると思う。
インド、紛れもなく「エンジニア」である。おそらく世界中どこよりもすばらしいエンジニアであろう。たとえエンジニアとしてのレベルが同じ国があるとしても、人数的にはインドにはかなわないだろう。もうそろそろ人口が中国をも越えるのだから。人件費の安さと最高なエンジニアの頭脳で、競争力としては中国もベトナムも勝てないであろう。ただ、その商売力はどれだけあるかは問題かもしれない。中国と組んだら無敵コンビになるかもしれないが。
インドの一番大きな問題はその社会である。長い歴史の中で出来上がってきた階級社会が変わることがなかなか難しい。その影響がまだまだ強く残っている。そして何よりその爆発的に増加し続ける人口だ。国土と食料が限られている以上そのような人口増加には無理があるのは誰でもわかること。それをインドでは何もできないのは致命傷であろう。中国が今直面している資源問題と環境問題はもうすぐインドの問題になり、そして中国よりも深刻になるであろう。エンジニア達がこのような問題をどうやって解決するかで、インドの将来が決まるであろう。中国ほどのリスクがなくても、社会問題環境問題による余計なコストがあるに違いない。
「中国リスク」、「ベトナムタイムラグ」、「インドコスト」、経営者ならどれを選ぶだろう。
新華社のウェブサイトで若者が競って公務員になりたいという記事があった。記事によると、今年11月に実施された公務員試験では、受験者が36.5万人に上った。この数字は去年より47%増で、更にこの数字は5年前の2001年の3万人の10倍以上である。このような高人気のために、公務員試験の平均倍率は35倍で、一部の超人気ポジションの倍率は2000倍になっているという。
なぜ中国の若者たちは公務員になりたくなってきたのか?
中国のケンタッキーはチキンではなく、豚を揚げている。
実はこれは今年の話ではなく、去年初頭国内で初めて鳥インフルエンザーについて報道されたとき、中国国内で鶏肉に対して異常な恐れが生じ、市民が鶏肉を食べることを避けるようにした時のことだ。
今週、新華社のウェブサイトでの鳥インフルエンザーの流行について評論する記事があった。その記事でこのことも書かれている。記事で筆者が心配していることの一つは、去年鳥インフルエンザーに対して市民がこんなに敏感に反応したにもかかわらず、今年これだけ国内で流行していて、死者も出ているのに、市民の反応が薄いということだ。
そして、筆者が記事で問題として提起しているのは、中国をはじめ、アジアでの鶏などの養殖方式が鳥インフルエンザーの流行をもたらしたということだ。
記事によると、アジアでの鶏養殖は産業化されていないのが大部分で、中には放し飼いに近い飼い方や、豚、牛や他と一緒に飼う飼い方もある。そして養殖場で養殖しているところでも、その鶏舎の鶏密度や、衛生管理、飼料管理などは全然できていなく、ウィルスが流行しやすい環境になっているという。
要するに産業化を進み、管理システムを構築すべきだという主張だ。他の国の状況はよくわからないが、中国にとって農林水産業の産業化は国がこれから進めるに違いない。農村部での今まで以上の人手余りを発生させてしまうが、今の中国では一部の農民が土地から離れて、国中に移動しながら出稼ぎをすることが経済発展の原動力になっているという見方が強くある。国もこの傾向をさらに強める方向にあると見られる。
政策環境的な条件はすぐ作られると思うが、不足しているのは資金の投入と技術だ。農業そのものの外資への開放は当面ないが、養殖に関しては間法される可能性は十分にある。次の5年の中国ビジネスの一つの大きなチャンスになると思う。
広島女児殺害事件は外国人犯罪だった。しかもかなり酷な事件だ。
半年後に大学を卒業して、今の寮から出て部屋を探さなければらないことになるかもしれない。二年前教養学部から進学して、その当時の寮から出て、部屋を探していたときのことを思い出す。その前には中国人留学生による福岡一家四人殺害事件があった。その事件のせいで、中国人留学生の部屋探しは例年よりは難しかったという。僕はいろんなことに恵まれて、壁にぶつからなかったが、やはり事件の影響が中国人留学生全体にはかなり大きかったようだ。
そしてまた今度も外国人のきわめて悪質な犯罪だ。
関西のペルー人の事件だから、東京での中国人の僕には影響がほとんどないと思うが、同じ関西にいるほかのペルーの外国人、そして南米のほかの国の外国人にとっては、二年前中国人留学生が直面したような問題に直面しなければならないだろう。
部屋を貸す側や地域の立場で考えるとその大きな不安はわかる。そして、外国人がこういうとき感じる不平感と無力感もわかる。どの国の人にも犯罪するような人がいる。そのほんのごくわずかの人で外国人みんなが否定されることがないように、「国」という概念に縛られることなく、その人その人を見ていただきたい。
一人っ子の話第3弾。今日は一人っ子の就職について書く。
この時代の一人っ子たちの就職は大変なのである。まず人口の減り方よりも社会が必要とする職の数の減り方のほうが急だからである。さらに今まで上の世代なら就いていたような職の一部には一人っ子は就きたくなくなっている。
甘えん坊タイプならもちろん、独立志向タイプでもある程度親に甘えて来ている。このような一人っ子はきつい仕事よりも楽な仕事に就きたい。一人っ子にとってきつい仕事に就く動機は高い給料だけである。しかし、高い給料のきつい仕事は外資企業系での高度な脳労働だ。このような仕事に就ける人はごくわずかである。
そして仕事が楽になるにつれ、その給料水準がもちろん下がっていく。そして、最後にきつくても給料の低い仕事もある。また、楽と言えども、表面上のものでしかなく、実は楽でもない仕事がほとんど。要するに楽でもない給料も低い仕事が多い。これは社会全体の給料水準がまだアンバランスだからで、改善するにはまだしばらく時間が必要である。
きつい仕事をしたくない、低い給料も欲しくない人はニートになっていく。
中国社会は実はニートをあまり生み出さない社会である。多くの親が仕事をしない子供を許さなく、金を出して何かの店を作ってあげてやらせることが多い。しかし多くのニートは働くことの意味と必要性が見えていない。その証明は中国の多くのニートは親から金をもらって友達と遊んでいる。要するに彼らにとって働かなくても遊べるお金があるなら働く必要がないのだ。
これはまたかも親の問題だと思う。多くの子供自身も働く意欲がなかったり、対人関係が問題があったりするわけではない。親がもし自立させ働かせれば、子供は抵抗をあまり示さないのだ。ポイントは親が子供にどうすれば良いかを教えてあげる必要がある。独立志向タイプ以外の一人っ子は自分で考えない考えたくない人が多いから、最初は考えるきっかけを与えるべきである。「自分のできそうな範囲で好きな仕事を見つけて、そのための勉強をしてやればいいよ。」といってあげれば、子供は自分でいろいろと描き始める。それをさらにうまく誘導すればニートとしての問題は解決する。社会が提供できる職は確かに減ってるが、自営業に対する需要が非常に大きい。自分で何かをやろうとさえ決意すれば、それは難しいことではないのだ。
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家庭内部の状況としては、「一人の子供に、二人の親、四人の祖父母、たくさんのおじおば」と言うものなのだ。まさに社会の人口構造の反映。そして一部の家庭では親の兄弟がそんなにいないと、祖父母にとっての孫は非常に少ないなのである。
そのため、一人っ子に対する親、祖父母の寵愛が度が過ぎることが多い。一人っ子が家族内では「小皇帝」で、一番地位が高い現象も多かった。好きなことをやり、好きなものを買い、自分の考えで動く。
このように育った一人っ子はみんな多少自己中心的な部分がある。そして、どちらかと言えば人との付き合いは苦手ではない。
さらに一人っ子は大きく二つのタイプに分かれる。一つは「わがまま甘えん坊タイプ」、もう一つは「独立志向タイプ」。
この2タイプは基本的には家庭の状況と親の教育方針で決まる。一般的には小さいごろ家庭の経済状況は特に富裕ではない平均や平均以下の子供は独立志向タイプが多く、家庭が平均や平均以上の子供は「わがまま甘えん坊」が多い。
どのタイプでも教育のレベルはさほど変わらないし、頭のよさも変わらない。なので、勉強ができるかできないかはタイプとは関係ない。しかし、生活態度や人生観はタイプよって違うため、勉強以外の面で見るとちゃんとしている子供は「独立志向タイプ」が多い。
わがまま甘えん坊タイプは自分の好きなように生きてきた。というよりも何もかもを親に自分の好きなようにしてもらっているから、状況適応能力が低い。友達付き合いでトラブルしやすいし、学校生活で何かがあればすぐ親に助けを求めてしまう。このタイプの親が考えていることは大体「大学生になったら自分でできるようになるから、それまではやってあげよう」的なのが多い。そして実際には大学生になってもやはりできない。中国の大学は全寮制なので、四六時中クラスメートたちと衣装に生活するから、状況適応のできない大学生たちはいろんな問題を起こしている。
一番問題になっているのは大学生の心理的問題と自殺。中国去年一年間の大学生自殺数は何十人もいると言われている。その中でメディアに報道されたのは十数人。その中、大学に入学して1ヶ月で寮の建物から飛び降り自殺をしてしまう学生もいた。調査によると理由は「大学の寮生活と食堂の食事に慣れない」だった。
このようなだめだめな学生がいる一方で、独立志向のタイプの学生はとてもしっかりしていて、各方面で目立っている。その中で勉強もできる学生たちはいわゆる「優秀な学生」で、スターになっている。
このタイプの一人っ子は自分の将来についてよく考える。そして、将来「夫婦二人で子供一人と親四人を養わなければならない」とわかり、将来のために頑張る人が多い。そのため、社会に対する理解度も高い。
このタイプの一人っ子の欠点は自分に対して自信過剰で視野が狭いところがある。社会に対して敏感に反応し、さらに自分の行動に過信して、盲目で問題を起こしてしまうのである。
一人っ子の性格は大体以上のようなものであるが、年をとるにつれて上の世代の考えに近づいていくことが見られるという。結局上の世代の兄弟のいる人たちでも結局似たような性格を持っていたと考えられる。違うのは時代と社会の状況だけなのだ。
当時の農村では労働力=収入だった。しかも女の子は結婚したら家を出てしまうから労働力は減る。男を産んだら労働力になるだけではなく、嫁さんもらったらもう一人労働力が増える。これが理由で、中国は昔から「重男軽女」だった。一人っ子政策になってからもこの思想の影響が大きく、農民たちはとにかく男の子を産もうと産もうとしていた。「男の子が生まれるまで産み続ける」という家族も少なくなかった。
だから今の25歳以上の人は一人っ子ではないのもたくさんいる。ほとんどが農村部出身で、特に女の人なら下にまた弟か妹がいるのが多い。今の出稼ぎ沿岸部の工場で働いているワーカーたちは大体みんなそうである。
時代の変化に伴って、農村部で二人以降を産むことがだんだん少なくなってくる。農村で労働力があまるようになったことが一つの理由で、決定的な理由は農村部の収入が物価ほどの上昇はしなかったため、農民が一人の子供を育ち、教育させるにはその子が成人してから家にもたらせる収入よりはるかに大きいからである。
今度二人目の子供を生むようになったのは都市部の新富裕層である。二人目以降を産む時の罰金も物価の上昇ほどあがっていないから一般の市民には難しいが、富裕層にとっては払うのにそれほどの問題ではなくなってきている。そのような富裕層によって二人目が欲しければ自分から罰金を払って産んでいる。もちろんその後の教育費などの出費も覚悟している。
今はごくわずかではあるが、そのような富裕層が増えつつある。
ここ数年、一人っ子政策にも変化が出てきた。人口構造が逆三角形になってきているので、これ以上子供が減ると社会的に問題になってくるので、「一人っ子同士の結婚の場合なら二人まで産める」とか、「一人目が生まれてから5年が経ち、お母さんが28歳を超えていれば二人目を産んでいい」とかと省によって政策が違うが、新しい政策をどんどん作られてきている。
「一人っ子政策」が「二人っ子以下政策」になると、今の一人っ子たちは一台だけの一人っ子になるかもしれない。そして、この一人っ子たちは20年後から中国をドライブしていくことになる。中国の性格もこれによってある程度変わるだろう。
中国障害者芸術団 [中国残疾人芸術団(zhong1guo2can2ji1ren2yi4shu4tuan2)] が報道ステーションで紹介された。
これは全員障害者の芸術団で、その代表作は写真の『千手観音』 [(qian1shou3guan1yin1)] なのだ。今年の日本のNHK紅白歌合戦に相当するCCTV [中国中央電視台(zhong1guo2zhong1yang1dian4shi4tai2)] の春節聯歓晩会 [(chun1jie2lian2huan1wan3hui4)] で、この踊りは国中の人々を驚かせ、感動させた。
この舞踏は聴覚障害者 [聾人(long2ren2)] の21人の女子によるもので、音楽を聞こえないが、健康な人にとっても難しいこの演目を完璧に踊っている。
彼女たちが頼っているのは繰り返しの練習によって培ってきたリズム感 [節奏感(jie2zou4gan3)] 、そして床によって伝わってくる音楽 [(yin1yue4)] の振動と舞台の端に立ってリズムを取っているコーチ [教練(jiao4lian4)] の手である。でも振動といってもわずかなものであって、コーチの手もまともには見えない。最終的には培ってきたリズム感と障害者特有の敏感さで踊っているという。
視聴者の投票による選出される春節聯歓晩会の最優秀演目の投票で、『千手観音』がダントツの一位で大賞をとった。そしてそれからあらゆる番組が彼らを紹介していた。特にリーダーの邰麗華(たいれいかtai2li4hua2)さん(写真)は彼らの代表として紹介されていた。
彼女は今年29歳で、2歳のとき病気によって聴覚を失った。障害者の小学校で、彼女のリズムに対する感覚の鋭さと踊りに対する興味を先生が気づき、彼女の踊りに対する指導を始めた。そして15歳のとき、中学生の彼女は中国障害者芸術団にスカウトされ、入団した。これは彼女のプロの舞踏家としての始まりだった。彼女は1992年にスカラ座で踊りを披露し、2000年にカネギホール、オペラ座へも出演。スカラ座とオペラ座を制した世界唯一の聴覚障害者である。
2003年に彼女は7年間の恋愛を経て結婚した。相手は健康の人で、二人は手話でコミュニケーションをとる。そして彼女が世界各地で公演をするときは、携帯メール [短信(duan3xin4)] で連絡を取り合っているという。
今年の10月にこの芸術団は名古屋で公演を行った。もし東京での公演があったら、ぜひ見に行きたいと思う。
『千手観音』のビデオ(CCTVウェブサイトより、通信速度によって視聴できない可能性もある)
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とのニュースがあった。
まったく意味のわからない経営戦略だ。
SuicaとEdyの競争で今電子マネーは注目を集めている。そして確かにこれらが急拡大を遂げている。他の会社が、特に店舗数が28000店もあって、銀行も持っているセブン&アイ・ホールディングスが参入したくなってくるのも何とかわかるような気がする。しかし、ユーザーたちが本当にそれを望んでいるのだろうか。
SuicaやEdyが流行る理由は買い物をするときに小銭の使用や、駅で切符を買う必要がなくなること。そして、将来各店のポイントカードがこれらと合体することによって、財布が薄く、軽くなると予想されているところにある。
要するに「簡単・便利になる」というのがポイントだ。
そこにセブンが参入してくると、どうなるだろう。まず財布の中に一枚のカードが増えてしまうことは間違いない。今はSuicaとEdyが一枚に、さらにそれにたくさんのカードも合体することを期待している人は僕だけではないはずなのに、セブンはカードを増やそうとしている。しかも、使えるのは「セブンイレブンとイトーヨーカ堂など」とかなり範囲が狭そう。
セブンは「サービスをスピーディーに展開するため独自カードを選択した」と説明している。しかし、セブンバンクも持っているから、おそらくその意図の所在はは電子マネー機能だけではなく、キャッシュカードやクレジットカードの機能もつけて、金融機関として動き出そうとしたいところにあるのではないか。
それなら納得はできる。ユーザーたちも確かにクレジット、キャッシュ、電子マネーが一枚になっているどこでも使えるカードに対してニーズがある。これからクレジット、キャッシュ、電子マネーもみんなその統合の方向に動くはずだ。でもこの三種のカードともすでに大きな先駆者が複数いる、それらが協力し合えばかなり強力なサービスを提供することができるはずだ。セブンが今参入しても、特別な策がない限り、シェアを奪い取ることがかなり困難なのではないかと思う。
つまり、電子マネーとしては、一本化の方向に向かっていくであろう現在の状況では、参入してきても成功の可能性が薄そうだし、金融カードとしての参入でも、既存カードと電子マネーの提携をもたらす結果になって、強いライバルを作るだけで、満足のできる利益を上げることが難しいと思う。
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ハリウッド [好莱塢(hao3lai2wu1)] の日本映画でチャン・ツィイー [章子怡( zhang1zi3yi2)] 、ミッシェル・ヨー [楊紫(王京)(yang2zi3qiong2)] 、コン・リー [(工凡)俐(gong3li4)] と中国人女優を三人も採用して主役も演じることでちょっと注目した。昨日この映画SAYURI [芸妓回憶録(yi4ji4hui2yi4lu4)] の記者会見があったようで、ネットでちょっとその様子を見た。
なかなか文化の背景のわからない映画だと思う。中国人女優が演じる米人の小説が原作のハリウッド映画。何か納得もできるようだけど理解しにくい雑種のような感じなのだ。
原作がアメリカ人の小説という決定的なポイントで、この映画はハリウッドが作るしかないことを決めているでしょう。要するにこれはあくまでも米人の見る日本であるということだ。
そして、注目を集められる世界的にも有名になっている三人の中国人女優は6週間の芸者を演じるための訓練を受けただけだと会見で言っているので、理解できていない(かもしれない)文化を、あくまでも「物語」 [故事(gu4shi0)] として演じているだけではないかと思う。
結局文化 [(wen2hua4)] のない映画になってしまっているだろう。そもそも僕は芸者という日本文化をよくわからないし、映画ももちろん見ていないから、文化があるかどうかは言えない。でも、どうしてもこのようなハリウッド映画は文化を借りているだけで、その文化そのものの価値を無視しているように感じる。
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今のドラマ [電視劇 (dian4shi4ju4)] 「花より男子」よりも前に、台湾版花より男子の「流星花園 [(liu2xing1hua1yuan2)] 」はすでにBSなどで放送されていた。今日のテーマはその登場人物の名前について。
台湾版では中国語ではあるが、一部の登場人物の名前は原作の名前のままにしていた。たとえば、「花澤類 [(hua1ze2lei4)] 」や、「藤堂静 [(teng2tang2jing4)] 」は原作の名前のままだった。
一応中国語でも「諸葛 [(zhu1ge3)] 」や「司馬 [(si1ma3)] 」、「東方 [(dong1fang1)] 」、「上官 [(shang4guan1)] 」など漢字二文字の苗字があって、中国語では「復姓 [(fu4xing4)] 」という。そのため、「花澤」、「藤堂」もこのような復姓だと、ドラマを見る観衆は勝手に解釈することになり、少々不自然ではあるが、特に気にすることではない。
しかし、「道明寺司」にくると、問題が発生する。中国語には基本的には三文字の苗字がないからだ。
そこで、台湾版は、「道明寺 司」を「道明 寺 [(dao4ming2si4)] 」にした。すなわち「道明」を苗字、「寺」を名前にしたのだ。日本語で読むと変な感じがするが、中国語の発音ではそれなりに名前らしい名前ではある。
「道明寺司」が「道明 寺」になったから、「道明寺椿」は「道明 椿 [(dao4ming2chun1)] 」に、「道明寺楓」は「道明 楓 [(dao4ming2feng1)] 」にそれぞれなった。
「西門総二郎」と「美作あきら」はそんなに重要な人物でもないから、台湾版では簡単に「西門 [(xi1men2)] 」と「美作 [(mei3zuo4)] 」として、特に苗字か名前かもはっきりしないことにした。
そして、一番重要な名前である「牧野つくし」なんだが、つくし本人が何回も言っていた「私は雑草のつくしだ」という名前のイメージを保つために、台湾版では「杉菜 [(shan1cai4)] 」とう名前にした。これも苗字か名前かわからない名前ではあるが、発音は「山菜 [(shan1cai4)] 」と同じで、一応「雑草のつくし」のイメージを何とか反映するような名前ではあった。
他の登場人物については、「松岡優紀」を「小優 [(xiao3you1)] 」と「優ちゃん」の意味の名前、というよりも愛称で、「青池和也」を「青和 [(qing1he2)] 」と同じ苗字か名前かわからないものにして、その他は適当な名前にしたのだ。
台湾版ではあくまでも台湾での物語にしたため、名前をこのように工夫せざるを得なかった。もしアニメでをそのままテレビで上映するだけなら、こんな面倒なこともしないはずだ。中国でスラムダンク [中国語の題訳は局によって違ったりするが、一般的には 灌籃高手(guan4lan2gao1shou3)] のアニメをやっていたときは人の名前も学校の名前も日本語の漢字そのまま使っていた。もちろん中国語の発音で。
ちなみに、台湾版では牧野つくしの弟という人物はいなかった。牧野の両親は「杉菜父 [(shan1cai4fu4)] 」「杉菜母 [(shan1cai3mu3)] 」と名前もなかった。
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今日はこの話題の3日目。国が大きく動き出した。
まず国家環境保護総局 [国家環保総局(guo2jia1huan2bao3zong3ju2)] が記者会見 [新聞発布会(xin1wen2fa3bu4hui4)] を開き、今回の事故の責任者はペトロチャイナの吉林石油化学公司 [中石油吉石化公司(zhong1shi2you2ji2shi2hua4gong1si1)] であると明確にし、さらに松花江 [(song1hua1jiang1)] のベンゼン汚染水の動きを常時観測し、発表するようにした。発表によると、松花江にはベンゼン汚染物が100トンくらい流入していて、汚染水団がハルビン [(ha1er3bin1)] 市を通過するのに40時間かかるとのことである。
記者会見で同じ松花江の水を使用しているロシアにも連絡をし、協力を表明した。後実は吉林省 [(ji2lin2sheng3)] の松原 [(song1yuan2)] 市(人口300万)はすでに一週間以上の飲用水供給停止状態にあるということも明らかになった。
吉林省からの新しい動きもあった。
吉林省副省長、吉林市党書記とペトロチャイナの副社長がハルビンに行き、ハルビン市民に対してお詫びをした。吉林省と遼寧省 [(liao2ning2sheng3)] からハルビンに対する飲用水の支援も送った。ペトロチャイナはハルビン市内の大学、企業のために深水井を新しく100本掘る作業隊を送った。
国も、吉林省も、ハルビン市も、ペトロチャイナも今できることをほとんどやっている。でもメディアは厳しい。新華社のウェブサイトをはじめとして各メディアは政府の情報開示の遅さに対する批判を続いている。
そんな中、今日の夜からまた事故のニュースがあった。
24日11時ごろ、重慶市 [(chong3qing4)] の化学工場に爆発事故が起き、死者1名、負傷者3名、6000人非難。ベンゼン汚染の恐れがある。
まったく同じ事故が続いている。何の関連もなければいいが、もし同じような何かの技術的問題があれば、会社と行政には非常に大きな損害と国からの罰則が課せられるだろう。
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昨日トラックバックをいただきました。そして、ヒントをいただいて今日からこのブログの投稿形を少し変えることにした。
今日から一部のキーワードに中国語訳とピンイン付で投稿します!
でも入力の問題で、中国の漢字は簡体字ではなく、日本の漢字をしよう。早速この記事からスタート。
これにあわせて、ブログ [博客(bo2ke4)] ランキング [排行榜(pai2hang2bang3)] での登録カテゴリも「語学・英会話 [英語対話(ying1yu3dui4hua4)] 」に変えた。そして最初から250位くらいにランクインして [排在第・・・位(pai2zai4・・・wei4)] 、この記事を書いているときは184位になってる。これからは「中国語付き」を売りにがんばって行きたいと思う。
これからもコメント・トラックバックよろしくお願いします。
ランキング今日は何位?(投稿時点184位)
昨日ハルビン市が水源汚染の可能性があるため飲用水供給を4日間停止したのに、その上流の事故あった吉林省には何の行動ものないのはおかしいと書いた。そして、今日になって、吉林省からの動きがあった。
今日の午前中の新華社のウェブサイトのニュースによると、吉林省環境保全局が事故後初めて松花江のベンゼン類汚染物質の流入状況の観測データを発表した。その結果は今のところ国が定めた基準を満たしているということだった。さらに「吉林省は、全力をあげて今回の事故による飲用水の汚染の防止に取り組んでいる」と表明。
夜になって同サイトで中国環境保護総局も松花江の汚染を認め、その常時観測は行われていると発表。さらに「重大な汚染事故」という言い方でことの重大さを改めて表明。吉林省の午前中の発表を無視した形だった。これは、国が吉林省以上に今回の事故を重視しているとの表明。
中国によくある問題発生時にすばやく対応だった。ハルビン市の行動で吉林省内でも不安をもたらすかもしれないから、吉林省は急いで安心させるように手を打った。そして、それを見て、国も態度を表明し、吉林省のさらなる対策を要求するということ。
おそらく吉林市にしてみたらハルビン市の行動は非常に迷惑だったに違いない。事故の影響がないように十分対策をとってあるにもかかわらず、ハルビンの行動で騒ぎになってしまっているのだと思っているだろう。しかし、市民側からしてみると、慎重なハルビン市は吉林省より評価を受けるだろう。国はやはり市民側の視点に立って態度を表明する。これも今の政府が一貫してきた態度でもある。
中国の行政と市民の情報交換は実に足りていない。今回も吉林省は(十分な対策をやったかもしれないが、)市民への情報公示をしていないため騒動になってしまったと見る。また、ハルビン市の取った行動もまたパニックを引き起こすようなもので、これも事故から市民への十分な情報公示があればスムーズに回避できたはずだと思う。
サービス政府と目指し始めて何年も経っている中国の行政もまだまだ努力しなければならない実例だった。
ランキング カテゴリを変えたら250位くらいににランクイン (クリックお願い)
僕の出身地の中国東北地方の吉林省の吉林市で先日ペトロチャイナの化学工場の爆発事故があった。そして、そのもっと北にある黒龍江省のハルビン市の政府が、22日からの4日間、飲用水汚染の可能性があるため、全市の水道水供給の停止を決めた。1000万人都市のハルビンの半分くらいの市民の生活に影響が出るという。
このニュースを見て、まず吉林省の政府ウェブサイトと新聞社のウェブサイトをチェックしたが、淡々とハルビン市のこのニュースを報道しているだけで、自省内での水源汚染の可能性についてまったく何もニュースがない。ハルビン市の水源は吉林市を通る松花江で、しかもハルビン市の方が下流なので、吉林市の方が先に水源汚染の問題が浮上しているはずなのに。
吉林省の県庁所在地は長春市(700万人)で、二番目大きい都市は吉林市(450万人)。松花江という川が吉林市を横断し、吉林市の水源になっている。この川は北に流れて、ハルビン市をも通り、その水源でもある。長春市の水源はまた別の川である。
化学工場爆発事故が起きてから、吉林市と吉林省が大気と水源の監視を行いっていて、異常がないと発表している。たとえ爆発が起きた工場は吉林市の下流の方にあり、吉林市の引用水源は安全だとしても、吉林市からハルビン市まではかなりの距離があり、ハルビン市が断水を決めた以上、上流部分には何の問題もないとはいえないだろう。ならば、上流に当たる吉林省はなにも行動ないのはおかしいのではないかと思う。
これからの両省の動向に注目したいと思う。
今日日曜日に録画した番組を見てたら、鈴木宗男議員がロシアとの外交関係を改善して、北海道に直近の石油・天然ガスエネルギー資源の確保をすべきだと言っていた。
これは市場の原理で安いところからエネルギーを調達するのではなく、地政学的考え方で、政治外交など市場以外の力で安定エネルギー確保をする考え方による発言である。
地政学的なエネルギー確保はアメリカのエネルギー戦争(イラク戦争がその代表)、中国のエネルギー外交と利益度外視企業買収、ロシアのエネルギーを政治の資本として使うなど大国が行っている。これに反論する考え方は市場の原理で、一番安いところからエネルギーを調達し、エネルギー開発などは全部利益の取れるようにプロジェクトを行うべきだということである。市場の原理を守ることこそ効率が一番よく、しかも国際エネルギー市場の安定性を守る唯一の手段だという主張。
僕今大学で行っている研究は市場原理に基づいての国際原油価格市場の分析である。地政学的行動をまったく取らなければ、国際原油市場がどのような動きを示すかを分析するので、とても興味深いテーマである。しかし、一方で、それは現状の世界を反映していないのも事実。なので、このモデルが完成してから、影響要素に地政学的要素をも取り入れて、実際の市場の動きに近いモデルを構築するのも一つの重要なテーマである。
国際原油市場の研究はあくまでもエネルギー戦略を建てるためである。ここでいうエネルギー戦略は一国とは限らず、一地域の何カ国、そして、最終的には世界規模でのエネルギー戦略を目指している。なので、実際に市場で起きている行動をもモデルに取り入れるべきである。
完全に市場に任せたら一番効率がいいのか、それとも積極的に地政学的戦略を考えるべきなのか、これは僕にとってもまったくわからない疑問である。なので、この研究は単純に僕の疑問を解くことでもある。
やっと理系の研究の本来の形に近づけていて、うれしい。
「世の政を直さんために、まかり歩く人なり。」
今週から高校生用の「速読古文単語」を毎週末少しずつ読んでいる。単語集なので、有名の本からわかりやすいところが短く引用されて、しかも解説つきなので、すぐ読める。
そこで今週読んだ中で、宇治拾遺物語の一節があった。その内容は孔子が自分のやっていることが馬鹿だと言った翁とのやり取りで、その中で孔子が自分のことを「世の政を直さんために、まかり歩く人なり」といった。
話題の本を読んだ。やはり面白かった。
あとがきにも書いているように、この本はサービス業の人も読むべきビジネス書でもあると思う。
白石さんがやっていることが顧客満足度を最優先した最高の接客だなと思った。効率上昇とトラブル防止などのためにやっているマニュアル接客ではなく、一種の近所のおばさんがやっている商店街の店の接客に似たようなものだ。要は店と顧客の間に見えない壁が存在しなく、同じ生活世界の中に客も、店も、店の人もいるとうことだ。本に載っている一言カードと白石さんの返答を読んでいくと、お客さんが買い物を終えても帰らずに、店のおばちゃんと楽しく世間話をする絵が浮かんでくる。
今日ユーキャンの教材が送られてきた。
昔やっていたZ会の添削と違って、ユーキャンははじめからすべての教材が送られてくる。受講者は自分でその進むペースを決めることができる。
教材を実際に見てみたら、思ったより量が多い。確かに講座として受講をするわけだから、ちゃんとやるようになっている。教材の内容はかなり詳しくて、一つ一つの字の細かいところの書き方や、書面全体が綺麗になるような書き方など全部書いてある。例文集もついていて、まねや参考材料として使えるはず。
宿題提出用の用紙も全部決められていて、用意してくれている。後下敷きもついている。
今日Edyカードを買った。
やはり一番の理由は買い物をするときのおつりなしの便利さ。僕は結構おつりで財布が重くなるのが嫌で、いつもなるべくおつりのコインの枚数が少なくなるように支払っている。なのでSUICAやEdyなどを利用しない手はない。
今EdyとSUICAは競争状態にあって、両方とも利用店を増やしている。ユーザーにとってはこれはありがたい。来年になって私鉄などで利用されているパスネットもSUICAと統合するので、電車とバスでの移動はSUICAだけで支払えるようになる。
中国で鳥インフルエンザがすでに9つの省、自治区で感染流行している。今の時点で鳥を50万羽を処分して、一部の村は完全に外と遮断され、検査が続けている。
感染者や死者の確認はないが、「原因不明な肺炎」の患者は何人も出ていてる状況である。
中国語の名前福娃(フーワー)の意味は「福の子」の北京オリンピックマスコットが発表された。なぜか英語名はFriendlies、欧米人には「福」の概念が通じないからだろうか。
オリンピック史上最多の5人(5種類?)。五輪の5色の5つの動物(もの)になっている。それぞれは(上の図の左から)魚、パンダ、火、チベットアンテロープ、ツバメをモチーフしたものだ。それぞれの由来と象徴するものは以下のようである。
魚:中国語では「年年有魚」ということばがあって、発音は「年年有余」の発音が同じで、「毎年あまりが出てくるほど裕福」という意味のかけ言葉。そのため、中国では、魚、水には繁栄と収穫の象徴である。また、日本語の「登竜門」になった、「鯉、龍門を跳ぶ」ということばもあるから魚は夢の実現の象徴でもある。
パンダ:中国の国宝動物であることは言うまでもない、ここでは人間と自然の調和を象徴する。
火:聖火の象徴。オリンピックの「さらに速く、さらに高く、さらに強く」をも意味する。
チベットアンテロープ:中国西部の代表動物で、ここでは環境保護型のオリンピック(緑色五輪)を意味する。さらに多民族調和の意味もあるだろう。
ツバメ(燕):北京を代表する。北京は昔「燕京」と呼ばれていたから。
さらに、五人の名前は「貝貝Beibei(ベイベイ)」「晶晶Jingjing(ジンジン)」「歓歓Huanhuan(ホァゥンホァゥン)」「迎迎Yingying(インイン)」「Niniニーニー(漢字は上の図参照)」で、それをつなげて読むと「ベイジンホァゥンインニー」と「北京へようこそ」の中国語の発音になっている。
中国では一年前からマスコットの一般募集を行われてきて、パンダ、孫悟空、チャイナドラゴン、チベットアンテロープなどいくつかの候補があった。そしてメディアなども11日の発表直前ぎりぎりまでそのどれが選ばれるかと予想や議論をしてきた。しかし、最後採用されたのは最初から全然知られていなかった5つの組み合わせの案だった。これは一つの妥協案であろう。
この福娃のデザインは清華大学の美術学部が手がけたものらしい。もしかしたらこれはオリンピック委員会が依頼して作ってもらったかもしれない。これですでにイメージと性格が固定されている孫悟空とチャイナドラゴン以外には落選はなく、さらに5つもあるとグッズ販売の売り上げも何倍にもなるからいろんな面では便利。また、「五行(金木水火土)」の中国の古来文化にも合い、説明がつく。
たくさんの面を協調しながらその中間最適案と出していくのも中国らしいところだ。
北京オリンピックオフィシャルページ英語版 http://en.beijing2008.com/
今日高校生と話して、彼に勉強のやる気を出させていた。最近高校生相手で、やる気出させたり、自己認識をしてもらったり、将来のことを考えさせたり、時間の使い方を教えたりなどして、実践でいろいろ勉強している。
人のマネジメントをするとき、やる気は重要な点である。どのようにやる気を出させ、それを維持させるかで成果が変わってくる。自分の経験的には、直接人と話してやる気を出させるには、基本的には危機感による出し方と、希望による出し方があると思う。
今日再放送のガイアの夜明けを見た。医学技術伝承がテーマで、最高レベルの技術を持つ医師が、学閥、系統と関係なくその技術を伝承する内容だった。 内容には、40代のベテランが、世界にも有名な大先生の助手を勤め、その技術を勉強するのがあった。それを見て思ったのは、他の同じ40代のベテラン医師は、同じように勉強をし続けて、レベルアップをしているのか。
経営者も同じように勉強をし続けて、レベルアップし、変化し続ける状況に適応していかなければならない。そして、実際に失敗している経営者の多くはこれを怠ったと思う。これから社会や市場の変化を予測するのは確かに難しい。これができる経営者とできない経営者に別れるが、一旦その変化はある程度見えてきたら、それに適応するように進歩することが必要なはずだ。この点に関しては医者も同じだ。
でも実際に医者でも経営者でも本当に上を目指して、新しいことを勉強し続けるのは何パーセントいるのだろう。現状に満足して進歩する意欲がなくなる人は多くいるだろう。確かにみんな神の手を目指していく必要はないだろうけど、みんなが進歩していくなか、何もしなかったから、「猿の手」になってしまうのではないか?
今日ユーキャンのホームページをじっくり見てみた。何かやってみようと思ったから。
何かを探すといっても、実は前からちょっと前からやりたかったのがあった。習字関係の講座。
小学校1,2年の時書道をやっていた。親がやらせたほうがいいと思ったからだ。でも、もちろん字がうまく書けるように習わせようというのが目的ではあるけど。これが第一目的ではなかった。当時親が考えていたのは、幼稚園時代半端なくやんちゃだった僕を、どうしたらいすに座らせることができるかということだった。書道がちょうどこの二つの目的を同時に実現できるから当時では最適な選択だった。
そして日本に来た。そして字がうまく書けなくなった。
そして大学に入った、そして字をほとんど書くさえしなくなった。
日本に来てひらがなの書き方で苦労した。本当なそのときちゃんとひらがなの書き方をちゃんと習っておけばよかったが、そんな時間がなかった。結果としていまだにかなをうまくかけない。
もう一つのポイントは日中の漢字の形の違いだった。繁体字と簡体字の違いがその一つで、もう一つは、同じ字でも微妙な違いがあったりすることだ。たとえば「歩」と「步」。そのため、字を「造り上げる」時の作り方が微妙に違ってくる。高校のとき、もう一回ちゃんと日本で字の書き方を習わないと、自己流では慣れていない字を書くのが難しいと感じた。
大学に入ってから、ほぼすべてのレポートはパソコンで書くことになった。そして、たとえ授業でノートをとるとしても、それは大体数式の多いノートだった。字をほとんど書かなくなってから、字が著しく悪くなった。もう本気に習ったほうがいいと思うくらい。
とりあえずユーキャンのHPで資料請求をした。送ってきた資料を見て、決めようと思う。
イギリスタイムズのラインキングでこんな結果が出た。世界15位に北京大学がランクし、16位の東京大を抜いて初めてアジア一位に評価された。
日本ではさほどのニュースになっていないが、ずっとアジアトップの座に座り続けていた東大の2位転落はそれなりにインパクトがあるはずだ。このニュースはそれほど注目されていないのは、おそらくこのランキングはイギリスが出しているのもだからだ。
実は中国での反応も非常に面白い。
まだ高校三年生の後輩が強迫性障害(OCD Obssesive-Compulseve Disorder)にかかっている。
神経症の一種で、普通の人の2-3%がこの病気にかかっていると知られている。実に多くに人がかかっている。
どんな病気かというと、「不快な考えが頭に何度も浮かぶため、その不安を振り払う目的から同じ行動を繰り返してしまう」病気(UTU-NET強迫性障害教室)。
今日、吉野家の阿部社長が大学のオムニバス形式の授業に講師としていらっしゃった。その内容を簡単まとめたのは以下である。
小泉新内閣が発足した。鷹派の麻生外務大臣と安部官房長官の誕生が日中関係にさらに不安定要素をもたらすだろうと言う見方が強いだろうけど、実際には長期的な視点で見るとこの鷹派人事が必ずしも日中関係にマイナスとは限らない。
小泉首相が国内改革を進めてきていると同時に、外交面では、(確かに中韓などの近隣諸国との関係を悪くしているが、)「強い日本、独立日本」を作り上げようとしてきた。この方針がこれからの政府、さらにポスト小泉でも引き継がれるだろう。
SUICAの最近の拡大に驚いた。最初の駅の店での利用開始から今のように浸透するまで本当に速かった。最近僕が利用しただけでもファミリマート、ジョナサン、ビックカメラがあった。これからはもっと多くの店で利用できるようになるだろう。
ICカードの普及はこれからの世界中のトレンドのはず。ただそれが普及するのにかかる時間は各国で違うだけだろうから別に驚くことじゃないけど、それよりそれを日本で進めているのが鉄道会社であることが面白い。
石油を読む―地政学的発想を超えて
を読んだ。
もともとは中国海外研修のテーマの一つの資源の基礎知識勉強用の教材としてうちの研究室のボスが三年生に薦めた本だけど、実際に石油の研究をする僕にとってもとても勉強になる本だった。
地政学と言う考え方が今の原油を求める各国の、特に中国とアメリカの動きに政治的なものにしてしまっている。そのため原油市場は混乱を引き起こされる。というのが著者の主張。そして、今後は天然ガスの開発に力を入れるべきだという話。
今日学校の授業で株式会社インクスの社長が話に来た。しかも今回の講義の内容は、先週スタートした東京大学モーターショーでの会社紹介の発表の内容そのままだった。
ものづくりにITを導入して、成功した代表的な企業で、小泉首相も会社を訪れるほどと大学の先生が紹介していた。今までもものづくり系の会社の社長やIT系のベンチャー社長の話をたくさん聞いてきた。話すことは大体自社の商品の紹介と企業の大変さだった。だから、今回の話に対してもそこまでの期待感はなかった。
しかし、実際にこの会社は違った。「世界一速い」を会社の目標として抱えて、さらに、それをITを使って見事に実現してきた。
金型の設計から製造まで、さらに実際の製品の製造もやる会社だが、その技術の高さは驚くものだった。
まずは自社に依頼が来る全世界のメーカーの携帯電話の部品の金型製造だが、各社のすべての部品を分析することによって、同じ種類の部品の各社の違いはごくわずかであって、同じ金型で先端部分だけを変えれば全メーカーの同種類部品を一つの金型で生産できるとわかった。このように生産する部品の金型の標準化を全部品について進めてきた。
さらに、自社ソフトを開発して、製品デザインがそのソフトで行われれば、同時にその金型のデザインも自動的にできるようにした。それだけではなく、設計から製品成型までの全工程のすべての情報をネットワークを通して、各機械からファラオと言う自社開発のソフトに送り、ファラオがその全工程を管理するようなシステムを作り上げた。このソフトによって、従来ベテランでないと製造できないと思われてきた全工程の90%以上(99%くらいらしい)はパソコンやバイトなどの非熟練者によってできるとわかった。これで製造工程の人員数を大幅に削減でき、効率も大幅にあがった。また機械とバイトの人への指令は全部ファラオが出し、そのチェックもファラオが自動的に行い、さらに自動処理をし、データを再び機械に戻すというサイクルを繰り返すので、伝達によるミスもなくなった。
ハードの面も研究開発に力を入れている。その一番重要なのは自社開発の超細エンドミルの開発によって、携帯などの全部品の金型を切削によって作ることに成功した。
このような製造のIT化とネットワーク化、生産技術の進歩によって、今まで携帯の本体の設計から製品出来上がりまでの期間の45日間を45時間に短縮した。これはもちろん世界一速い製造スピードである。
当たり前だが、このように会社の目標をとことん追及し、自社の技術に自信を持ち、さらにそれにこだわり続けて、業界の常識をひっくり返すことはなかなか中小企業では起こらない。ITの導入が会社の効率上昇につながるとは一般的に知られているが、その程度によって効果が違うのも知られている。大体中途半端の導入の場合は望むほど効率あげられないとよく聞く。やはりインクスのようにとことんITによる効率向上を追求しないと、IT導入による満足するペイは得られないだろう。
インクスは今その自社のノウハウやソフトを使ってコンサルティングもやっている。生産技術のコンサルティング分野は日本のこれからの期待できる分野なのではないか?インクスが示した例は日本ものづくり業界全体へのヒントになるでしょう。
また中国産食べ物に問題。韓国で中国産キムチから寄生虫の卵が発見された。
中国産食べ物は日本へ輸出のホウレンソウやうなぎなどの問題で話題になった。中国産食べ物、特に加工品はかなり信頼を失ってしまっている。実は中国国内でもその信頼はなく、食の安全の問題はかなりの頻度でニュースに取り上げられている。全国各地で衛生条件の悪い個人工場に対する取締りも厳しく行われている。しかし、それでもやはり問題は絶えずに起こる。
問題発生の原因は生産者のモラルの低さにあると人事で片付ければ簡単だが、社会的要因をもうちょっと深く考えてみる。
まずなにより重要なのは改革開放による市場経済化。まだまだ欧米に認められるほどの市場経済にはなっていいないものの、小さい地域単位で見ると、中国のローカルの市場のかなり自由化されている。しかも、市場としては小都市や農村部では売り手市場であるため、生産者はかなりの主導権を握ることになる。
次にあるのは一般的な中国人のビジネス意識はかなり近視眼的な部分があり、長期的な利益よりも目の前の利益を重視する。
三番目に社会全体の法整備が完成していなく、まだ進行中であるため、市場が急に制度の改善によって環境が変わる可能性がある。それは要するに今までやってきたビジネスのやり方を変えなければならない可能性も出てくる。
以上の自由な売り手市場、短期利益重視、環境の不安定性の三点から、ローカルな生産者は、とにかく低コストで短期利益を追求する方向に走ってしまう。ものの質よりもいかにコストを下げて、儲けを最大化することを追求するから、生産環境や、原材料の使用などで、モラルや法に反するずさんな経営をしてしまう。とりあえず非常に小さな設備投資をして(もちろん、衛生上まったく基準を満たさないような設備と環境を用意するだけ)、儲けるだけ儲けて、いざ環境が変わったり、あるいは取締りが厳しくなれば、その事業を止めてまたほかの事業に転換すればいいという発想である。このような考え方をもって個人工場として生産を行っている「企業」(企業にもいえない、ただの未登録違法個人工場だけど)が、安さという武器で、ローカル市場の片隅で生きている。スーパーやちゃんとした店で単量販売するようなメジャーの部分にはやはり進入できないが、一部同じ短期利益追求の店にはなんとか進出できてしまう。さらに海外からの大量受注に大手の生産が追いつかない場合、ごく一部での現象に過ぎないが、一般的な市場から、「割と」質のいいものでその分を補うことが起こってしまう。これが今回のキムチ問題の原因なのではないかと思う。もちろん本当に原因を探るには実際に生産地域で起きていることを調査しないといけないが。
日本へのホウレンソウなどの両国間の基準の差異から生じた問題とは異なり、韓国での今回の問題は中国国内の食品安全をも害している悪質業者の影響が海外にまで及ぼしている例である。国としての迅速な制度整備がこのことによっても加速されることになるだろう。
ドラゴン桜の第10巻を読んで、ポジティプになるには「自分の周りのことを全部肯定するように見る」とあった。非常に分かりやすい心理暗示だ。
僕は基本的には非常にポジティプな考え方を持つ人間だと思っている。そしてそのお陰でいろんなことがうまくいっている。でももちろんポジティプだけでうまくいったわけではなく、他にもたくさんの要素があった。その中で一番重要なのは慎重さだと思う。
ポジティプだからこそ実行するときに慎重にする必要がある。やはりポジティプで楽観的に物事を見てる分だけ見落としている部分があるかもしれない。だから厳密に検討しなければならない。
その意味で、あまりライブドアのフジテレビに対して、そして楽天のTBSに対して取った行動を理解できない。実行手段は荒すぎるように見える。孫子の兵法には「上兵は謀を伐ち、其の次は交わりを伐ち、其の次は兵を伐ち、其の下は城を攻むるなり。」とある。ライブドアと楽天の行動は「城を攻むる」ことに相当するだろう。
久々にBLOG復活。前に書くべきだがキーワードだけをメモした日のBLOGもこれからどんどんアップしていく。
昨日遅かったから、10時くらいに起きて、雨が降ってる。まずニュースをチェック。Yahoo!Japanと新華社のサイトは毎日必ず何回かチェックしている。予想通り新華社のサイトでは小泉さんの参拝の批判がトップになっている。昨日までトップだった有人宇宙船の関連報道もトップを譲るくらい今回の参拝には厳しい態度を示している。もちろん国家の報道機関だから、この態度は国の態度の反映。そして今日の議員101人の参拝のニュースもすぐ上がり、もちろん批判口調での報道だった。ただし、使っている言い方、文句は前の何回かと大差がなく、特に今回で何か特別な対策を打つような気配は感じない。やはり中国もあきらめて、ポスト小泉に穏健派の首相の誕生を期待しているのでは。
昨日参拝直後に駐中国大使館の在中日本人への呼びかけがあった。もう前みたいに政府の意図なしで反日デモが起こることがないと思うが、大使館の安全対策は慎重だった。今回の海外研修で在中日本人の方と何人もあったが、こういうときみんな何かいつもと違うことをするのだろうか。
1ヶ月くらいはこの参拝の影響は続くだろう。
バイトで使うプリントを作る。終わったところで12時過ぎ。学校に行ってやるつもりのことがあったが、午前中にミーティングが予定されている木曜日にした。今日は家で本を読む。
今日はPSI(東京大学工学部システム創成学科知能社会システムコース)三年生の海外研修の初日だ。今年の行き先は中国で、しかも担当の先生はうちの研究室の先生なので、僕や研修室M1の中国人の先輩とロシア人の研究生も参加することになった。
初日の今日は夕方の上海での合流と簡単な市内観光だけ。僕は長春から、三年生の留学生一人と修士1年(M1)の留学生の先輩は瀋陽から、ほかのメンバーは日本から上海浦東(プートン)空港に集まってくる。空港では国際線の向かいの人がいっぱいだった。上海空港は成田と同じレベルの大規模空港なので、国際便はかなりある。僕が待っていた一時間以内だけでも10便くらいはあった。人数が多いから手続きは遅い。日本から来るグループが到着してから空港出るまで1時間以上かかった。空港から市内までは車移動でまた1時間以上かかるから、市内に着いたのは夜の7時過ぎだった。
上海での宿や交通などは全部先輩の留学生が上海にいるもとクラスメートに頼んで予約してもらった。ホテルは市の中心部にあって、あまり高級ではないけど、シャワー、クーラー、テレビ、ネット環境など完備なのでいうことはない。このホテルの一番いいところは、上海の観光名所のバンド(ワンタン)や、繁華街の南京路までは非常に近くて、歩いて何分かでいける。しかも値段は二人部屋で、288元(4000円くらい)、一人当たり2000円くらいしかかからない。車は15人乗りのミニバスで、二日間くらいの貸切で1900元(30000円くらい)。上海の物価は日本並なので、このような安くていいホテルや車はとてもありがたい。
8時くらいにホテルから出てご飯を食べに行った。もちろん本場の中華料理で、みんなかなり満足。やっぱり本場の味はおいしさ的には日本の中華料理屋さんでは絶対味わえないから。
ご飯食べてからは歩いてバンド(ワイタン)や、南京路を廻ってみた。夜なのにバンドではとにかく人が多い。やはり観光客がみんな来ている。バンドで黄浦江向こう(浦東)側ののオリエンタルタワーや高層ビルのライトアップなどにみんながかなり感動した。東京のお台場以上だとみんなが言っていた。
結構歩いて南京路に着いたのはもう11時くらい。店は全部閉まっているけど、屋台とかはまだやっている。僕ら中国人らは屋台での料理とかをよく食べたりするけど、日本人の学生たちはやはり始めて中国の屋台に挑戦するのがほとんど。まだ胃腸が中国の食べ物に慣れているかどうかが不明だけど、みんな炭火焼の羊肉の串や、羊の心臓の炭火焼を食べてみた。こういう肉串は中国では割とよくあって、羊や牛の肉を串にして、炭火で焼きながら塩コショウ唐辛子などの調味料をつける。焼きあがった肉はかなり柔らかくて香ばしい。やはりそのおいしさも中国に来ないと味わえないものだった。
歩いてた途中でコンビニが結構あった。中国の会社のもあるし、日本のファミリマートやローソンもあった。ファミリマートの店に入ってみたらおいてある商品の種類や配置は基本的には日本の店と同じだった。ただもちろん日本の会社の商品も中国の会社の商品も中国国内製。後日本のコンビニと違うのはトイレはなかった。
吉野家もあった、ただ24時間営業ではなかった。それに対して繁華街にあるマックは24時間営業だった。これはもちろん一部の夜にも人がいる繁華街にある店だけだけど。ピザハットもあってが、これも日本と違って、レストランになっていて、店内で食べられるようになっている。実は中国でのピザ屋さんは店内で食べるのがほとんどで、届いてくれるサービスをやっていない。
二時間くらいも歩いて、12時も過ぎてしまったから、ホテルに戻った。今日は飛行機の移動あったし、市内でまたかなり歩いたから、みんな疲れている。明日は8時集合だけど、ちゃんと起きれるかな?
最近のGoogleの新製品開発がかなり進んでいる。実用的なサービスをどんどん出していて、利用者数を増やしながら意欲を示している。そして今日こんな画像を見た。これはGoogleの作ったOSらしい。
今までは検索エンジンやネットサービスを提供してきGoogleがとうとうマイクロソフトをライバルにして挑み始めた。
もちろんどっちが勝ってもパソコン利用者にとってはプラスとなる。
ある意味でGoogleとlivedoorは非常に似ている。短時間にサービスを充実し、知名度とサービスの質を上げながらユーザーを増やし、速い成長を実現している。そしてIT会社として考えられるあらゆる分野を検討し、可能性のある分野には大胆に進出する。今まで既存な会社と勝負を挑む。
IT業界を大きく変えられそうなこの二社のこれからの成長に期待する。
今日古本屋に行ってきた。
キャッシュフロー経営というテーマで、元の値段が1300円の本が100円で売られていた。ちょっとびっくりして、本の出版日を確認してみたら1998年だった。確かに7年も経っていればこれくらいまにで下がるのもわかる。ビジネス書は寿命があるのだ。
そしてそれで自分の持っている本のことを考えた。買ってからまだ読んでいないか、一部しか読んでいない本は結構ある。時間が経つにつれ、これらの本の価値がどんどん下がっていくから、早いうちにちゃんと読まないと買うときの投入へのペイは難しくなる。これは今年のかなり大きなテーマだ。
本は鮮度のあるうちに読むべきだ。
午後駅からの帰りで、雨が急に降り出して、巣鴨商店街の入り口のところの店で雨宿りしてた。そこで、この話題の東京10区の民主党候補の鮫島さんの選挙カーがきた。鮫島さんの名前とともに、民主党代表の岡田克也さんの名前も出された。そして講演の準備が始まった。
結構雨宿りしていた人が多かったから、そのまま講演を待とうとする人も結構いた。僕も話を聞いてみようと思って、そのまま待っていた。
準備は着々と進み、テレビ各局のカメラや警察も続々と到着して、スタンバイに入る。雨もだんだん止んできて、集まってくる人も増える。みんな、特におばさんたちは「岡田さんがくるんだ」とか言って、結構興味を示した。しかし、選挙カーがきて、準備が始まってから30分経っても、鮫島さんも岡田さんも現れない。待っている人のほとんどがお年寄りだから、疲れて帰ってしまう人もたくさん出てきた。
テレビ局のカメラがさらに増え、そしてフジテレビの車の来た。レポーターとしてマイクを持っていたのは、石原良純だった。若い人たちが携帯で写真を撮り始めたが、おばさんたちはそんなに興味を示さなかった。準備始まって40分、ようやく鮫島さんが現場に着いた。
鮫島さんが上に上ってきて手を振り始めたら、アナウンスの人が拍手を現場の聴衆に要請したが、ほとんど応じてくれる人がいなかった。やはりみんなが待っているのは鮫島さんではなく、岡田さんだ。そして、五分後、岡田さんが現場に着き、選挙カーの上に登ったら、大きな拍手が沸きあがった。
岡田さんはちょっと疲れた顔をしていた。そして笑いがなく、ちょっと厳しそうな顔をして講演を始めた。年金がメインのテーマの講演だった。とにかく年金改革の重要性を訴えた。それなりに説得力のある話だったから、現場からの拍手も何回かあった。
講演が終盤に入って、岡田さんの言いたいことがほとんどいったようだ。繰り返しと強調に入ったから、僕は帰ろうとしていた。そのとき、突然一人の30代のサラリーマン模様の男が現場に現れ、マイクに勝てるくらい大きい声でものすごい勢いでヤジを飛ばし始めた。こっちもいっていることがわかりやすくて、とにかく「年金改革をしてもどうやって維持していくのか?」「具体案は何も出せないから岡田克也はだめだ」の二点だった。岡田さんの顔がもっと厳しくなり、負けじと声を大きくした。対照的に後ろに立っていた鮫島さんはニコニコしていた。
現場全員の注目は男にいた。そして誰もが講演よりもそのヤジを聞いていた。その中で岡田さんの話が終わった。各局のカメラマンもみんな男を見るが、誰一人カメラを向けようとしなかった。5分くらいヤジを飛ばし続けて、男は現場を去った。何人かは笑っていた。そしてみんな鮫島さんの話を聞き始めた。僕はマニフェストをもらおうと思って、スタッフを探していた。そしてやはりその男が気になり、マニフェストもらったら男を追いにいった。ちょうど寮までと同じ方向に男が行ったから。
そして気づいたのは僕よりも早く、現場にいたスーツ姿の人たちが先に男を追っていた。私服警察だろう。その後ろで歩いてたら、何百メートル先に男はスーツの人たちに追いつかれ、囲まれた。そして男はまだ興奮したようで、何かを主張していた。僕がそこを通るとき、警察が住所などを聞いていた。10分くらい後、男が警察に謝って、警察が去っていたのを遠くから見た。
ヤジを飛ばされるくらいなら、そのヤジで聞かれることをちゃんと答えてみたほうがいいと思う。厳しい顔をして見つめても支持は得られないだろう。
今日からこの中国語のシリーズを始める。今日はタクシーの話をしてみよう。
まず中国でタクシーはなんと呼ばれているのかというと、一般的には「出租車chu1zu1che1チゥーズゥチェ」である。「出租」あるいは「租(動詞として)」というのは「レンタル」という意味で、この単語そのまま日本語に直訳するとは「レンタカー」となってしまう。中国ではレンタカーはいまだに普及していなく、やっている会社はあるが、一部の大都市以外では見当たらない。これから普及していくだろう。レンタカーについていうときには、「汽車出租qi4che1chu1zu1チーチェチゥーズゥ」(車レンタリング)、「租車zu1che1ズゥチェ」(車をレンタルする)、「租(来)的車zu1lai2de0che1ズゥ(ライ)デチェ」(レンタルしてきた車)などがある。ただ語順を変えているだけだったりするが、中国では意味が違ってくる場合が多い。
タクシーのほかの言い方としてはたとえば香港では「計程車ji4cheng2che1ジーチェンチェ」と呼ばれている。「計程」はそのまま「距離を測る」という意味なので、大陸でのタクシーに対する考え方の違いを表している。
そして地域によらず、そのままTaxiと英語で呼んでいる人もいるが、これは中国語ではなく、この人たちが英語の単語を使っているということだ。ところで、タクシーの言い方には「的士di1shi4ディーシ」というのがある。大陸でも香港でも使われている言い方で、これをそのまま日本語で読むと、「テキシ」となり、タクシーに近い発音である。僕にはこの言葉の語源がよくわからないが、日本語に非常に関係あるのではないかと思う。
「打車da3che1ダーチェ」というのは「タクシーを捕まえる」という意味だ。中国では道で手を振ってタクシーを止めるのが普通で、電話で呼ぶのが一般的にはない。この「打」という字はもちろん「打つ」の意味だけれども、ほかには「打水da3shui3ダーシュイ」(水を汲む)、「打飯da3fan4ダーファン」(ご飯(とおかず)を食堂などで自分で用意した容器で買う)など「あるものをたくさんあるところから一部持ってくる(買う)」の意味もある。「打車」もこの使い方である。
最後、実際にこの言葉が使われる簡単な会話を見てみる。
他是走着来的? (彼は歩いてきたのですか?)
不是,他是打車来的。 (いや、彼はタクシーで来た。)
今日院試の面接があった。これで院試は終了した。
面接は生徒1人対教員全員の15人の形だった。内部だから多くの先生は少なくとも顔は知っている。そして特にたいしたことを聞かれたりもしなかった。今までとこれから、そして筆記試験のことをちょっと聞かれただけだった。
それはいいとして、筆記の出来を後で知ることができた。満点の50分の1の差で最初の目標に達成できなかった。そして順位的にもその50分の1で目標達成できなかった。悔しい。
別に不合格ということではない。ただ試験前の目標にほんのわずかな差で失敗したことは本当に悔しい。失敗か成功かは0か1かの差であって、たとえ今回のように50分の1という差でもそれは0からしてみれば1までの無限大倍の差だ。成功しなければ失敗だというスタンスは成功するにはとても重要だ。しかし、いつもはこんなことを考えずに勝負に挑んだりする。
結果などをいろいろ考えずに、勝負そのものに集中しろと言われる。そして、背水の陣だと考えて、逃げ道を作らないほうがいいとも言われる。一見矛盾そうだけど、この二つは「勝つ」という同じ目的を持っている。そして「大胆かつ緻密」という勝負のときの鉄則を説いている。僕の今回の失敗の原因は試験の途中で甘く考えて、緻密さを軽視した点にある。これは勝負の最中の失敗だ。
準備段階の失敗があるとしたら、それは「敵を知り己を知る」ことがよくできなかったことだ。数理の試験に対しては過去問の研究などをしたのだが、TOEFLについては主題形式しか知らず、具体的な出題傾向などはまったく知らなかった。そして実際に受けてみて、傾向が明白で対策を立てやすい試験だとわかった。来年くらいにチャンスがあればもう一回受けるとしたら100点くらい伸ばすことはできそうだ。
以上久々の試験という試験に対する反省だった。
新しいパソコンとを買った。LENOVO(IBM) Thinkpad X40 (PM738/XP) 2371-GDJ。
古いパソコンはディスプレーが故障して、もう何も見えない。そこで予定より半年くらい早く新しいパソコンを買うことになった。
ThinkPadはずっと前からほしかった。クラスメートが使っているのを見て、そして去年IBMでのインターンで実際に使ってみて、使いやすいし、機能もいいとわかり、新しいパソコンを買うときはぜひThinkPadにしようと思った。
そして今回買うときに、一番の選ぶポイントは携帯性だった。B5の1.5kg以下という条件で調べていた。一時店に行って買うことも考えたが、最終的には価格.comで買うことにした。13万円台で買えてたので、満足している。
パソコン本体にはCDドライブはないので、ビックカメラでCD/DVDドライブをも購入した。これで一応ハード的にはそろえたという感じだ。
古いパソコンも画面をテレビに映す機器を買って、一応使えるようにしてある。ただテレビだとやはり画面は見にくいから、このパソコンは事実上の現役引退になった。
3年間半の間、ありがとう。
を読んだ。
最初はAmazonで見つけて、読みたくなった。おととい本屋さんで買って、昨日読み終わった。
基本的には羽生さんが将棋のことを書いている。どういう風に考えて、どういう心で将棋をさしているのかを書いてある。勝負について、情報について、そしてメンタル面について書いてある。
これを読んでいて、この本は現代の兵法だと感じた。一つ一つの勝負に挑む前、そのとき、その後、一人のリーダーがすべきすべてを書いてある。読んでいると孫子の兵法と通じるところがかなりあると感じた。そして、孫子の兵法よりも時代感を感じた(あたりまえだが)。
一番現代の勝負と近いのは情報のあり方だ。今の社会では基本的に情報は公開されて、誰も簡単に同じ情報を手に入れることができる。これは将棋でも同じらしい。パソコンを使って将棋の研究をするようになってからは、今日対戦した棋譜は明日にもすでに研究されている。昔の棋譜も10年分ならインターネットで見れるらしい。しかし、これだけ情報が共有されている中でも、将棋の無限に近くある可能性の中で、どんなにレベルの高い棋士でもその可能性のほんのわずかの一部しか研究できない。時間や体力的な制限があるから、強くなるためには、選択と集中が必要だ。
要はほぼすべての情報が公開されている中でも、自分が強くなるようなところを選んで、それのエキスパートになるということだ。これはまさにビジネスでの選択と集中と差別化だ。
このような状況のなかでの戦い方を羽生さんがこの本を通して書いてある。どの部分もやはり勝負家としての心得である。将棋の本としても、戦略の本としても面白い本だ。
を見てきた。
友情の物語だった。
でも人間に頼っている動物の物語でもあった。
よく動物園で飼育されている動物は野生を失うとあったが、この映画はまさにそれを描いている。この映画では当の動物たちは人間世界で生活していて、飼われていて、人間の見世物になっていることには幸せを感じている。それが楽しいと思っている。だからこの映画は重くならず、楽しい映画にできた。しかし、もし本当にそう思っていないかもしれないと考えると、ちょっとは悲しくなる。
中国では今台湾にプレゼントするパンダの選出で盛り上がっている。僕はパンダは動物として後退した代表だと思っている。実際に政府の保護があるため、今はもちろん野生パンダはある程度の数いて、種としての存続と繁栄はそんなに心配ない状況にはあるが、一部の地域にいるパンダたちは子育てできなくなっている。これは環境からの影響などで生じた退化だったのだ。そのパンダたちのために子育てをしてあげて、そして実際に野外で野生として生きていけるための教育もしているらしい。
動物についての保護と自立させることのバランスは難しい。動物にとって生きるのにあまりにも難しい環境になってきているから、保護でもしないと動物たちは生きていけない。だから保護する。そしてその保護は人間の自己満足になりかねない。動物たちが退化し始めてまた焦る。そして自立させることを言い出す。しかし環境はそんな自立を許してはいない。全部最初は人間がやったことが原因だ。しかしだからといって人間のその活動を控えて発展をペースダウンさせるのもまた社会的には無理。
これは自然界の政治だ。ドラゴン桜にもあったように、社会は力(頭脳)のあるものたちによって動かされている。それで作られた社会はそのものたちが生きやすいようになっている。それが政治である。そして自然界のなかでもやはりその政治は存在した。
映画に話を戻る。面白い映画だった。動物たちのキャラが個性的で、言葉も面白かった。大作ではないが、見たら気分よくなる楽しい映画だった。
今日帰ってきてしばらくしてたら、電源つけっぱなしのスクリーンが勢いよく点滅してた。驚いて急いでパソコンの電源を切り、しばらく休ませた。一時間くらい後に再び電源つけたら直った。
4年目に入ったパソコンに寿命がきたではないかと一瞬心配したが、大丈夫だったみたい。どうも長時間電源つけたままのせいで熱くなりすぎたみたい。考えてみれば日本に戻ってきてからずっとつけっぱなしだったので、100時間は越えている。この仕事の負荷は四年目のパソコンにとってはきつかったみたい。
もしこのままディスプレーがだめになったら新しいのを買っちゃおうと思った。パソコンのない生活は僕にとって無理かも。
勉強とか研究とかでパソコンを使うのは一つの原因だけど、それより情報の収集手段としてパソコンの存在意味が大きい。テレビ番組の情報、天気の情報、乗り換え情報、地図情報、Amazonの本の情報、銀行口座の残高確認など、生活で毎日使うものが多い。それに中国のニュースや向こうの人との連絡と情報交換も基本的にはパソコンでしかできない。
これからはこのパソコンと長く付き合っていけるように気をつけて使う。僕のパソコンにもぜひ頑張ってもらいたい。
今売れている羽生さんの『決断力』を買ってきた。
前にはチェスの世界チャンピョンのカスパロフの話を読んだことがある。直感の重要性を強調した内容で面白かった。勝負師の話は面白いと思い、それから碁や棋の名人たちの話を聞きたく、読みたくなってきた。それがこの本を買った一番の原因だ。
将棋については高校のときにルールを一度覚えただけで、今は結構忘れている。それでも一応旅行などの場合用の携帯将棋を持っている。そして将棋の棋士たちのことや話もまったく知らない。羽生さんもこの前からくりテレビに出ていたのを見てからはじめて知った。でもこの本を読むには将棋のこととはあまり関係ないと思っている。
とにかくこの本を楽しめたい。
を見た。
宣伝で大体どういう映画なのかを知っていた。しかし予想と違っていた。
哲夢さんの家族の物語だった。家族愛の話だった。哲夢さんの動物に対する感情も、その家族のみんなの動物に対する感情も家族に対する感情と同じだった。ここまで動物を家族のように愛している家族を実際に見てみたいと映画を見ながら思った。
そして親の子に対する理解と子供の親に対する理解、さらにその理解が伝わらないこと。これも多くの家族の代表だと思った。実に親子に深い理解があるのに、それが伝わらないだけで家族がうまくいっていない例がとても多いのではないか。
よく親しい人に、「なんでも話し合おう」と言っている。これこそ互いに理解しあい、うまく付き合っていくための必要条件だと思う。
柳楽優弥の演技がとてもよかった。それに常盤貴子の演技もすばらしかった。今度まだ柳楽くんの映画を見たい。
最近囲碁にはまっている。
最近といっても日本に戻ってくる直前に本を買って勉強し始めたけど。
最初囲碁をやたのは幼稚園のときだった。父親の同僚で囲碁のできる人がいて、その人に少し教わった。そこから中国将棋、チェス、五目並べもルールを覚え、やるようになった。中学校の時尾の四つを近所の仲間とほぼ毎日やっていた。
しかし日本に来てからは、日本の将棋のルールを覚えただけで、全然何もやっていない。盤上の勝負に集中して、一生懸命考えるのはしなくなった。それが最近になって物足りなくなってきた。
そこで、何かをやりたいと最近考えて、囲碁を選んだ。将棋と違って国際性があり、そして将棋やチェスよりは静かだけど激しい勝負なので、なかなか魅力的だ。そこで本を買って再び勉強を始めた。
別に囲碁を強くしたいとは思っていない。そこそこで一応囲碁ができるといえるほどのレベルになればいい。もちろん人とやる時恥じないくらいの棋力が身につけたい。実はそれより戦略感の練習として囲碁をやりたい。特に大局観を持って物事をはっきりと見れるようなトレーニングとして囲碁を選んだ。
ずいぶん先の話だが、囲碁の次はチェスにしたい。これはそれぞれの駒の役割分担があるためだ。要はマネージの練習としてやりたい。まあ、その前に囲碁をちゃんと続けていくのが大事だが。
二年ぶりの夏の帰国。クーラーどこでも整備されているわけではないから、長春の温度は東京より低いけど、東京よりも暑い感じがする。
ちょっと僕の育った長春の紹介をする。
中国の東北地方の吉林省の省都で、緯度的にはほぼ札幌と同じくらい。人口は700万で国内9番くらいの都市である。工業都市で特に自動車産業がメインである。中国最大の自動車会社の第一汽車が長春にあり、長春の産業の支えとなっている。また教育都市でもあって、市民の教育への関心度が高い。長春にある吉林大学と東北師範大学は全国でも有名な大学である。
吉林省は東端で北朝鮮とロシアに隣接していて、特に北朝鮮との国境地域は朝鮮族の民族自治州となっており、ニュースによく出てくる脱北の発生頻繁地域でもある。僕も実際中朝国境にいったことがあって、実際に北朝鮮の国境地域を見たことがある。軍関係者と一緒に行ったので、国境線のところまでいけた。実際に両方の軍事が守っている国境線に行くと、北朝鮮の子供たちが集まってくる。いつも国境ににくる観光客が向こうの子供にものをあげたりするから、国境に人が来ると、いつも集まるらしい。一緒に行った中国側の国境守備の軍人が向こうの軍人にもタバコやジュースなどを渡すと、軍人たちが喜んで御礼を言っていた。夏だったけど、北朝鮮の軍人たちはみな長袖の軍服だった。しかも軍服はこの一着しかないらしく、ほとんど洗濯はできない。たまには洗濯したら、干していないうちにもう着なければならないという。
北朝鮮の話はとりあえずここまでにして、長春の話に戻すと、今ちょうど長春モーターショーが開催されている。東京モーターショーや上海モーターショーなどの規模よりはちょっと小さいが、全世界の自動車会社がみんな出展する中国で重要なモーターショーではある。今度行ってみようと思っている。
こんな使い方で人民元のお札が使われている。よくわからないと思うから説明すると、これは、人民元のお札を機械に貼って、その札のナンバーを機械の識別コード代わりに使うということなのだ。
これをやっているのは東芝の中国での販売代理の会社で、その機械は東芝のプロジェクターだ。使われているのは1元(約14円)お札だ。
お札を使うのはそのナンバーは一枚ごとに違っていて、しかも偽造されにくいから、識別コード代わりで使うのが非常に都合がいいからだ。
お札の額は大きくないが、やはりこの使い方は人民元の使用管理条例に違反する。数がわからないが、このお札を貼ってあるプロジェクターはすでにかなり販売されている。今のところこの問題について管理部門がコメントをしていないが、そのうち何らかの処分が下るだろう。
それにしてもこの使い方を思いついた人の感性には感心している。
朝ニュースをチェックしてたら、いきなりこういうのがあった。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1223646/detail 平成15年のデータはまだ東大のウェブサイト上にアップされていないが、14年のがこうなっている
http://www.u-tokyo.ac.jp/stu04/e09_01_j.html
これで東大卒業生の2割がニートになったということか。
東大のデータのまとめ方がわからないが、たとえば海外の大学への留学は進学としてカウントされているかどうか?留学生の卒業生の帰国はどうカウントしているか、ベンチャーを起こして社長になった人とは、NPOのスタッフになった人とか、海外ボランティアに行った人とかはどうカウントされているのか。デザインや芸術や技術の修行をしている人はどうカウントされているのか。遊学している人はどうカウントされているのか?
これらが不明のままで、進学も就職もしないその2割はみなニートになったのではという言い方は無責任だ。そもそもボランティアとか修行中の人とか、遊学者とかはニートなのか?そもそもニーとはどこが悪いのか?卒業したら進学か就職以外の道はないのか?
おかしい。もっと調査して、ニートの社会的働きもわかってから(僕もまだよくわからないが)こういうことを書いてほしい。
朝品川埠頭にある入国管理局に行って、再入国手続きをしてきた。
再入国手続きとは在日外国人がいったん日本を出るとき、日本国政府にお金を払って、再び入国する許可をもらうことなのだ。値段としては1回だけの場合は3000円で、ビザの期限内に何回もの許可の場合は6000円となっている。
昔は渋谷に入管局の出張所があって、そこで手続きをしていたが、なぜかその出張所がなくなり、品川埠頭に行かなくてはならなくなった。これは面倒くさいことだ。今日はこんな感じだった:
家から1時間かけて入国管理局に着く。
まずコンビニで収入印紙6000円分を前もって買う。他に必要の申請書も前もってダウンロードして記入してあるからこれで必要なものは全部そろった。
2階に上がって、ナンバーをもらう(9時10分、受付開始10分後)。待ち人数23人。
待つこと10分、呼ばれて、手続きをする。かかる時間1分。
9時20分入管局を出る。
また1時間かけて家に戻る。(往復交通費700円くらい)
要は6000円を払う1分のために、2時間以上がかかったということだ。もらった許可はパスポートに貼ったこのシール。
日本女子も北朝鮮に0-1で負けた。サッカーファンたちは落ち込むだろう。3日の中国戦はますます白熱化になりそう。
中国は韓国に0-2で負けた。一応今の中国女子サッカーはまだ世界7位のランクをもっているが、何年か前のワールドカップ準優勝、オリンピック準優勝、アジア選手権優勝のあのチームの実力とは比べ物にならない。中国国内のメディアは「中国女子サッカーはもう世界二流」と厳しい評価を出す。確かに長年世界ナンバー2の座に座り続けていた先輩チームがいたから、今のチームに対しては誰も満足しないだろう。
中国女子チームの実力が急落してしまったのは世界2位の時のチームメンバーたちは歳が30を超え、断続的に現役引退していくのに、同じレベルの新しい若い選手を育ててこなかったからだ。若い選手でも実際の試合でたくさん経験すれば同じレベルに達すると甘く見ていたが、結局レベルがさほど上がらず、今のような状態になってしまっている。
日本社会も同じ状況に直面している。団塊の世代が定年して、若い世代でもなんとかなると考えるのは甘いだろう。まだ団塊の世代の先輩たちが現役引退していないうちに、努力して先輩たちに学ばないと、何年か後の日本は今の中国女子サッカーと同じ苦境に立つのでは。
東アジア選手権が始まった。中国は開幕戦で苦戦しながらも韓国と1対1で引き分けた。そして日本は負けた。
誰もが予想していなかったと思うが、サッカーだからどんな結果もありうる。この前リアルが東京に0-3で負けることも誰も予想していなかっただろう。ジーコジャパンが好きだけど、さすが最近の調子はいいとは思わない。
中国チームの立場で考えたら、これはチャンピョンへの大チャンスだ。中国にとって27年間も苦手意識を持っていた韓国チームから勝ち点1をとって、これから対戦する日本チームと北朝鮮チームは韓国よりはやりやすいので、もし3日の日本戦で勝ち点3取れたら相当の優勝可能性が出てくるだろう。日本も日本で初戦負けたから、二戦目は絶対勝ちたいから、3日の試合は燃えそう。
韓国人のブーイングも結構目立った。さすがにアジア選手権の時の中国ほどではないけど。テレビの解説ではまったく触れなかったが、日本は三戦とも完全アウェーな環境になるのは間違いないだろう。中国も韓国戦も北朝鮮戦も応援してもらえないだろう。現地に中国人はどれだけいるだろう。応援しに行って!
スポーツと政治は関係ないと望みたいけど、国民感情的にはその二つはつながりかねないことは認めざるを得ない。年も年だし、時期も時期だから。
昨日渋谷中央図書館に行ってきた。かなり竹下通りに近いところにあって、さほど大きな図書館でもないが、一番上の階に自習室があって、静かで落ち着く場所だった。特にその自習室には学生が利用してはいけない社会人席があって、社会人なら予約して使える。これじゃ学校の試験前でも学生ばかりに席を取られないで済むことがとてもすばらしい配慮だと思う。
結構久々の図書館での読書なので、駒場時代の大学図書館での勉強を思い出す。気持ちもすっかり大学気分になっていたから、途中で寝てしまった。そういえば駒場の図書館の温度と静けさがとても睡眠を誘うと思いながらまわりの学生を観察していたことを思い出す。
渋谷中央図書館の地下に食堂があって、自習で利用することもできる。友達と話したいときには最適かも。ジュースも売っているし、お菓子もある。
寮の近くの図書館を調べたら、大学に行く途中にひとつあった。今度行ってみる。意外と地域の図書館は目立たないから、存在すら知らなかったりする。大学の図書館もいいが、いかにも学生の場所というのもなんか好きではない。とくに本郷キャンパスの総合図書館はいかにも「図書館」過ぎて、気が重くなってしまう。こう感じているのは僕だけなのかな。
都内の公立図書館
http://www.library.metro.tokyo.jp/
日本国内の大学図書館
http://www.libra.titech.ac.jp/libraries_Japan.html
今日のWBSにはSANYOの会長兼CEOの野中ともよさんが出ていた。野中さんはWBSの二代目のキャスターだった。今の環境大臣の小池百合子が初代キャスターなので、WBSのキャスターは結構すごい。
WBSは1988年スタートしたらしい。初代からの小池百合子さんから
1988年4月 - 1992年3月 - 小池ユリ子
1992年4月 - 1993年3月 - 内山敏夫
1993年4月 - 1997年3月 - 野中ともよ
1997年4月 - 1997年12月 - 田口恵美子
1998年1月 - 1998年3月 - 槇徳子
1998年4月 - 現在 - 小谷真生子
となっている。ちなみに田口恵美子さんは松岡修造夫人なのだ。
今日領域プロジェクト(卒論の予備研究みたいな感じ)の概要を出してきた。ほかも提出物二つだして、これで大学に行く用事もなくなった。
帰国の飛行機のチケットも送られてきたから、後は入管の手続きすれば、帰国できる。8月7日なので、後一週間ちょっとだ。
今年は九月の最終週に学科の一個下の学年の海外研修があり、研修先が中国となっている。研究室の先生が引率するので、僕も同行させてもらうことになった。ついでに通訳も兼ねる。上海、北京にある企業(シャープ)、大学(北京大学、清華大学)の訪問だけではなく、今年は石油関係の会社や油田をも訪問する。特に中国の一番西にある新疆ウイグル自治区のウルムチにいくのが目玉なのだ。なかなかいくチャンスがないところだし、今政府が力をいれて開発を進めている中国西部の現状を実際に見れるのも大きい。特にそこの会社に訪問するので、いろいろ詳しいことを知ることができそう。後もちろん新疆の食べ物(特に有名なのは哈密瓜(ハミウリ、メロンの一種))をも食べられるので、期待が膨らむ。油田は北京付近の勝利油田を訪問する予定となっている。
企業訪問よりも大学訪問の方がどきどきする。2年前の海外研修も中国で、そのときも清華大学を訪問した。中国の大学生との交流で、東大の大学生の質問は清華大の学生に内容も質も明らかに負けていたらしい。これはちょっとプレッシャーにもなる。五期生(一個下の学年)にぜひがんばってもらいたい。
台風が去ってから天気がいい。しかも風が吹いてて気持いい。 夏休みにも突入したから昨日散髪しにいった。
いつも客だれもいない理髪室(巣鴨なので)に一人お客さんがいた。一年以上利用してる床屋だが、お客さんがいるのを見たのが初めてだ。いつもはちょっと心配してたが、少しホッとした。僕と違う時間帯にみんなが利用してると思うが。
髪を切ってもらいながら鏡で見える後ろの壁にかけてあるる左右逆になってる時計が気になった。左右逆だから鏡では普通の時計になる。この時計は恐らく美容院をしかユーザとしていないが、どこの会社が作ってて、年間どれだけ売られてるだろう。ニーズとしてはどのくらいの規模があるだろう。調べてみる。