2007年3月3日土曜日

映画 幸せのちから

 先日見てきた。非常にいい映画だった。


 幸せをつかむために現状にめげずに努力する父親とその精神的な支えとなる息子。


 父親の努力よりも、僕は息子の存在が決定的だと思った。


 この話は前から知っていた。そのとき聞いていたのはほとんど父親の話だった。知力と努力の両方の才能を持ち合わせた父親が人生を変えたというようなアメリカドリーム的な話だった。


 だけど、少なくとも映画では、父親の才能よりも、息子の意識的無意識的な支えがこの映画の芯だと思った。そもそもタイトルの「幸せのちから」はその表れだ。


 動機付けとなる誰かや何かの存在があるのは恵まれてることだ。


 よく夢を語っている成功者の本では、20年後30年後の自分の成功しているときの姿を想像することで、モチベーションを維持できると書いてある。


 それを否定するつもりはないが、やはり具体的な誰かや何かが大事なのではないのでしょうか。家族のために、代々続いてきた家業のために、とか。


 僕はそう思う。


 よく、家族ができたら、守らなければ成らないという意識ができるから、チャレンジができなくなると聞く。それは家族を言い訳に使っているとしか聞こえない。


 家族のためだからこそ、リスクがあるからだめだというような短絡な思考ではなく、どちらの選択肢がよりいい選択肢なのかを真剣に検討しなければならない。


 そして、家族との信頼関係があれば、選んだ道に進んでいけばいいだろう。


 信頼関係のある家族が少ないかもしれないね。



2007年3月2日金曜日

大学とWikipedia(ウィキペディア)

 最新号の日経ビジネスには、東大の小宮山総長のインタビューが載っていて、そのなかで、小宮山総長がウィキペディアを教科書作りで活用しようとおっしゃっていた。


 ウィキペディアとはネット上にある百貨事典で、ネットユーザーが編集できるようになっている。そのため、情報の更新が早く、しかも詳しい。ほかではなかなか集まらない情報をウィキペディアで簡単に見つかることが多々ある。


 僕も情報収集の手段としてよく利用するが、やはり一番の問題はその情報の信憑性だ。


 こんなニュースがあった。ウィキペディア頼み、誤答続々 米大学が試験で引用禁止http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200702220331.html


 大学でのレポートで学生がみんなウィキペディアの内容を引用して作成したが、その内容が間違いであったため、教授がウィキペディアを情報収集源としての使用を禁止したという。


 この問題について、小宮山総長が、たくさんの人が編集できるため、悪い情報が排除されるようになっているとの考えを示した。


 どちらも正しいと思う。問題は悪い情報が排除されきれないから、ウィキペディアの信憑性がなかなかあがらないということだ。しかしだからといってその情報を全否定する必要もない。そもそも大学教授が主張することですら、諸説のひとつに過ぎないことが多々あるのだから。


 出所不明な情報については明記してもらうか、それぞれの情報を専門家にチェックしてもらわない限り、信憑性の改善は無理だと思うが、後者は不可能だろう。ならば利用者の協力に頼るしかない。


 そもそもウィキペディアは運営資金が不足して、継続可能かどうかが微妙になっている。もし本当にいまのままでの運営体制(非営利団体による運営)が継続できないなら、大学が連携してその運営を受け継ぐのもひとつの案かもしれない。



2007年3月1日木曜日

進んでなくてもいいから報告しろ

 今日会社で管理職を務める方といろいろ話をした。会社でのプロジェクトチームのマネジメントや、部下を育てることなどが主な内容だった。


 一番勉強になったのは仕事の進捗報告のやり方だ。


 仕事を進めて、その進捗のよしあしに関係なく、頻繁に報告する社員が仕事のできる社員として評価されるという。


 上司の立場では、仕事が遅れることがさほど悪いことではなく、その仕事がいまどんな状況にあるのか把握できないのが本当の悪いことだ。


 状況を頻繁に報告すれば、そのつど上司が現状の把握ができ、指示を出すことができる。仕事もスムーズに進む。黙った頑張っても、仕事の質が高いとは限らないし、上司を不安にさせることになる。


 最悪な状況は、どうにもならない状況になって初めて「実は・・・」と報告するパターンだ。もちろん評価が最低なものになる。


 要するに仕事を進めるには、一番重要なのは情報の共有といつでも修正できるような柔軟でオープンな状態を保つことだ。


 仕事が予定通りに進まないことが前提で考えれば、ごく自然なことだが、新入社員がスムーズにこれができるようになるまでには3年くらいかかると、その方が言う。



2007年2月28日水曜日

世界同時株安

 昨日の上海株式市場の急落が世界中の株式市場の急落を引き起こした。


 驚いた。中国の市場の影響力に。


 株式の市場としてはまだ未熟で、制度も投資家もまだまだ進歩が必要とされる上海市場だが、その動きがロンドン、ニューヨーク、東京に影響を及ぼすようになった。


 これは、多くの外国資本がなんらかの形で上海市場に入り込んだことの表れでしょうか。


 普通なら、中国で株価が下がったら、投資家が資金を引き上げ、ほかの市場にその資金を投入する。その場合は、下落した中国市場の影響を受けないような市場に投入する。そしてその市場の株価が上がる。


 いままでの中国市場と外国市場の関係はそうだった。


 ところでいまはその二つの市場が資本において綿密な関係になったから、そのまま外国もつられて下がったと考えていいだろう。


 だとすると、今後同じようなことが生じるのを避けるためにも、投資家は中国市場から資金をどんどん引き上げるのではないだろうか。


 それによってますます中国市場が下がり、そのまま海外市場へ波及する。


 悲観的な見方ではあるが、今回の世界同時株安はこれだけで終わらない可能性が十分あるでしょう。



2007年2月27日火曜日

報道ステーションのスタート動画

 その動画はかなり良くできていると思うが、それをやらないといけない理由が良くわからない。


 これくらいの動画を毎日作っていて、それなりのコストがかかっているはずだ。おそらく想像以上かかっているのではないかと思う。


 その動画と報道の関係が見えない。視聴率を上げられるとも思っていない。であればその分のコストを取材にかけたらどうかと思う。


 元東大助教授でいま参議院議員の先生が爆笑問題の「大田総理」の番組に出演していたとき、きれいに作っているセットの裏は実は雑で、「机など、見えないところは塗装もなくぼろぼろで、釘など打ちっぱなしになってました」とご自身のブログに書いてあった。


 番組の性質上予算が違うだろうと思うが、やはり金の使い方という観点では金があっても有効活用すべきだろう。



2007年2月26日月曜日

24歳になりました

 気がついたら24にもなった、歳は確実にとるものだ。


 ここ数年年々成長しているとの実感はある。今年もちゃんと24歳に見合う成長を遂げたい。


 目標は、やるべきことを確実にこなすこと。


 当たり前だが、難しい目標だ。



2007年2月25日日曜日

東大、外国人スタッフ大幅増へ

「世界の東大」へ変身計画 外国人スタッフ1300人にhttp://www.asahi.com/edu/news/TKY200702230374.html


 とのニュースがあった。


 内容を簡単に言うと、東大の外国人スタッフは250人で全体の5%に過ぎない。この割合が低すぎるので、国際化を急ぐ東大は外国人スタッフの人数を5倍に増やすとの方針を打ち出した。


 具体的には外国人向けの宿舎や奨学金の整備を進める。本郷キャンパスのそばに外国人の研究者と留学生向けに220室規模のゲストハウスを建てるなどと。また、英語の教育プログラムを充実させていくとも言っている。


 僕自身の実感としては、東大の留学生や外国人スタッフに対するサポートは一流校のレベルだとはいえない。奨学金にしても宿舎にしても足りない。留学生は順番に奨学金を受け、宿舎に入居している。


 そのため、成績などの基準は事実上二の次になり、一定期間宿舎に入ったりや奨学金を受けたりすると、どんなに成績が良くても優先順位が非常に低くされてしまうのは現状だ。また、工学部の場合は他学部より何倍も留学生が多いのに、奨学金や宿舎のチャンスは他学部と差ほど変わらない。これではもともと厳しい状況がますます厳しくなる。


 現状は奨学金も宿舎も足りないから、このやり方はやむをえないものではある。しかしただでさえ日本での勉強生活に不慣れの留学生は、住居や生活費のために必要以上の時間と体力を費やしてしまっているのも事実だ。


 確かに地方から上京してきた日本人の学生にも同じく生活費や住居の問題がある。留学生へのサポートだけを充実させると不公平だという声も出るだろう。でもバイトにしても住居探しにしても留学生は日本人学生より難しい立場にいることを考えると、サポートはまだまだ足りないといいたい。


 東大はこれからどのように国際化していくのかは楽しみだ。さらにこの流れはほかの大学にも波及できればと思う。実際僕の知っている限り、それでも東大よりも留学生に対するサポートを充実している大学はないそうだ。