2007年2月28日水曜日

世界同時株安

 昨日の上海株式市場の急落が世界中の株式市場の急落を引き起こした。


 驚いた。中国の市場の影響力に。


 株式の市場としてはまだ未熟で、制度も投資家もまだまだ進歩が必要とされる上海市場だが、その動きがロンドン、ニューヨーク、東京に影響を及ぼすようになった。


 これは、多くの外国資本がなんらかの形で上海市場に入り込んだことの表れでしょうか。


 普通なら、中国で株価が下がったら、投資家が資金を引き上げ、ほかの市場にその資金を投入する。その場合は、下落した中国市場の影響を受けないような市場に投入する。そしてその市場の株価が上がる。


 いままでの中国市場と外国市場の関係はそうだった。


 ところでいまはその二つの市場が資本において綿密な関係になったから、そのまま外国もつられて下がったと考えていいだろう。


 だとすると、今後同じようなことが生じるのを避けるためにも、投資家は中国市場から資金をどんどん引き上げるのではないだろうか。


 それによってますます中国市場が下がり、そのまま海外市場へ波及する。


 悲観的な見方ではあるが、今回の世界同時株安はこれだけで終わらない可能性が十分あるでしょう。



0 件のコメント: