2006年2月25日土曜日

10歳の大学生の普通の大学生活

 今日から国公立大学の入試が始まった。今日は中国の大学生のネタだ。


 大学生といってもかなり特殊な大学生だ。去年の大学入試で10歳で合格した張君の大学生活についての記事が新華社のウェブサイトにあったので、その写真を転用して紹介する。


 張炘煬くん。遼寧省出身。去年の全国大学統一試験で天津工程師範学院に合格し、中国の最年少の大学生となった。メディアに取り上げられ、いわゆる天才教育についての議論をも引き起こした。


小大学生1小大学生2


 


 


 


小大学生3 写真は大学の授業での様子と学食でご飯を買うときの様子だ。普通の大学生活を送っているという。


 張君については、能力を十分伸ばしたすばらしい教育の結果だと評価する人もいるし、子供の楽しい時代を奪ってしまった教育だと批判する人もいる。


 テレビで見ている限り、彼は好きで勉強をし、自分から進んで今までの親の教育計画を実行してきたから、別に批判することも何も無いと思う。本人はこれで楽しんでいるから。


 韓国にも同じような天才少年大学生がいる。国民からの大きな期待を背負っている。これに対して、中国人が張君に対する態度は間逆とも言える。


 彼には「期待」という形のプレッシャーも無いし、彼の勉強生活に過大な関心を寄せることも無い。彼は一大学生として普通の大学生活を楽しんでいる。


 忘れてあげることが多くのとき、最大のやさしさだと思う。


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2006年2月24日金曜日

ドン・キホーテやっぱ負けた

 ドン・キホーテというのはスペインの作家が1605年に発表した小説の主人公である。


 騎士道物語(当時のヨーロッパで流行していた)を読み過ぎて妄想に陥った郷士(下級貴族)の主人公が、自らを伝説の騎士と思い込み、「ドン・キホーテ・デ・ラマンチャ」(「ドン」は郷士より上位の貴族の名に付く;「デ・ラマンチャ」は彼の出身地のラマンチャ村を指す)と名乗り、痩せこけた馬のロシナンテにまたがり、従者サンチョ・パンサを引きつれ遍歴の旅に出かける物語である。
 (以上フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用)


 スーパーのドンキも同じように妄想していたに違いない。自分が伝説のコンビニだと思い込んだに違いない。


 それでかわいそうなオリジンがその妄想に無理やり付き合わされた。


 今日イオンとドンキの経営トップが並んで記者会見をした。ドンキのあのおじさんが妄想するタイプには見えないが、あまりいい印象を与えるタイプでもなかった。


 やはり相手の嫌がることを無理やりすべきではないと思う。子供のときお母さんに教わったはずではないかな。


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2006年2月20日月曜日

雨の時の自転車はレーンコート 中国

 今日は雨だった。中国では雨の日には自転車に乗る人はみんなレーンコートを着て乗る。多くは上から被るマントのようなもの。雨の日の道路にはいろんな色なテントが走っているような感じになる。



 日本ではあまりレーンコートで自転車に乗っている人を見かけないから、不思議に思っていた。傘を差すよりは手が自由になるからいいではないかと思うが。



 実際にレーンコートを着て自転車に乗ると視野が狭まるからちょっと不安もあるが、なにより全身のどこも濡れないで済む。日本ではあまり普及していないのは、自転車に乗らなければならない状況が少ないからも理由だろうが、基本的には売っていないからだと思う。



 おそらくニーズがあまり無いと見て、誰もマント式のレーンコートを売ろうとしないだろう。でもマント式なら上着とズボン式のよりは着やすいし、前の部分は自転車のかごをも覆えるから、売り出せば売れるはずだと思う。



 中国では当たり前だが、日本ではほとんどないものの中で、日本で売ってみれば売れるはずなものはたくさんある。たとえば日本では焼き鳥は人気だが、同じ肉の炭火焼なら、牛肉や羊肉の串焼の方が圧倒的においしい(実際に食べた日本人の評価)。何で鳥を焼くのに牛や羊は炭火で串焼しないのかは不思議でならない。



 中国に行ったら実際にレーンコートで乗る自転車と牛肉や羊肉の炭火串焼を体験してみてください。





2006年2月19日日曜日

パンダは高い

 パンダは中国では最も貴重で保護される動物の一種なので、買うことはもちろんできない。ここで言う高いはその飼育のコストである。



 CNNのニュースによると、アメリカの動物園がパンダを飼育するのに、一頭あたり年間50万ドル(約5000万円)かかっている。これは中国に払った金と飼育にかかる金である。



 パンダは中国の保護動物なので、その所属はあくまでも中国。なので、世界各地の動物園にいるパンダはみんな「レンタル」なのである。そのために、毎年中国政府にレンタル料を支払わなければならない。その額は非常に大きい。



 実際にはアメリカの動物園ではパンダによる収入はパンダがかかるコストを下回っていて、問題とされている。



 中国政府はパンダのレンタル料を主に動物保護のための資金で使っているという。中国ではパンダの生存地域ではパンダの生活しやすい環境を作り、自然繁殖を促進させている。同時に人工による繁殖も行っている。これらの金は恐らくこのレンタル料から出ているだろう。



 ちなみにパンダは可愛いい動物のイメージがあるが、本来の性格はあくまでも熊なので、決して穏やかな動物ではない。中国語ではパンダを「大熊猫」と言って、「猫のような熊」というイメージはある。これはパンダ本来の性格に近いイメージかもしれない。