2007年12月26日水曜日

東京・京都・早・慶連携 東大にとっては


■東大・京大・早大・慶大、大学院生「交流協定」を締結(読売新聞 - 12月25日 21:04)
 
 東大・京大・早大・慶大が大学院生教育で連携をするという協定を25日締結した。その内容はこの四つの大学の大学院の学生は、来春から、ほかの三つの大学の大学院の学生として最大1年間(博士後期課程で最大2年間)在籍することが出来るというものだ。



 この連携の背景には明らかに政府の教育再生会議が打ち出す大学院教育改革の「三割制度」がある。「三割制度」とは、同一大学の同一分野で内部進学者を「最大3割程度」にするというものだ。まだ決定ではないようで、施行されるかわからないのだが、今回は動きはそれを意識したものに違いない。



 この新しい制度は東大にとって喜ばしいものではないかもしれない。東大の大学院博士前期課程(修士課程)の学生の半分強は東大出身者だ。違う分野の専攻に入学した学生が主流でなければ、東大は間違いなく「三割制度」で内部進学者を減らせざるを得なくなる。



 内部進学という言葉を使うと、東大の学生は簡単に東大の院に進学できるというイメージはあるが、実際、少なくとも私が所属している工学系研究科ではそのようなことはない。内部(同じ専攻の学部生)の学生も外部(他大や東大他専攻の学部生)の学生も同じ試験を受け、同じ選考基準で選抜されるので、内部の学生は外部の学生より、明らかに優位ということはない。(もちろん、専攻によっては多少の差はあるだろうが。)



 つまり、選抜試験を行なって、合格した学生は結果的に3割以上は内部であるということである。(再度言うが、もちろん専攻によって選抜基準の差はある。)そこで三割しか入学させることが出来ないとなれば、恐らく泣く泣く学生を手放す専攻もあるでしょう。



 東大の大学院生数は約14000人、京大は約9500人、早稲田は約8500人、慶應は約4000人。ここで、東大の30%は東大の同分野で、10%は東大の他分野の学生だとすると、14000万人中約8500人は他大からの受け入れになる。今他大から受けいているのは7000人だとしても、約1500人の東大生は他大へ進学することになる。これは非常に大きな数だ。



 しかし、専攻数では、東大と京大は他の二校よりは多い。理工系だけで比較すると、東大は42専攻(工学、理学、情報理工、数理、情報)、京都39専攻(工学、理学、エネルギー、情報、生命、地球)、早稲田23専攻(理工)、慶應17専攻(理工)である。専攻の分け方が異なるので、単純比較は出来ないが、一部の専攻は他大に同じ専攻がないかもしれない。つまり、東大の1500人の中には、今までやってきた研究を続けられない人がいる可能性もあるということだ。



 そこで、この大学院の連携は生まれたと考えられる。つまり、手放した学生を東大で指導することを可能にするということだ。もちろん同じメリットはほかの三大学も受けるが、東大は恐らくもっともそれを望んでいるであろう。また、このような大学院の連携と取ることによって、「三割制度」の施行を阻止する目的もあるかもしれない。いずれにしても、今回の話は東大の小宮山総長が他の三大学に持ちかけたのは興味深い。実際に学生のニーズを考えると、東大で学びたいというニーズはもっとも大きいだろうから、他の三大学にとっても悪いことではない。



 個人的には、「三割制度+大学院連携」が大きな効果をもたらすかについては非常に疑問的である。これよりも、全大学院生に対して、強制的に一定期間(たとえば半年間)ほかの大学院の研究に参加させたほうが効果的だと思う。小宮山総長は強制的な制度を好まないようだが、それならば東大からもちゃんと外に出て行くインセンティブがあるような制度にしてほしい。



2007年12月1日土曜日

古き良き横綱

 朝青龍は昨日、やっとモンゴルから来日し、謝罪をした。会見を見て、いくつか思ったことがあった。

 来日11年の朝青龍の日本語は非常に上達していて、ほぼ違和感なく聞くことができたが、やはりこれは外国人の日本語だ。自分も日本語を9年間使っていてよく思うことだが、日常的な使用や大学での勉強、研究では全く問題のないレベルに達しても、やはり日本語で自分の気持ちを伝えることは難しい。これは、日頃行なっている各種のプレゼンでも感じている。正確さが必要で、相手の気持ちに影響を与えるような場面では、言葉の選択や、声の出し方や、間の入れ方などが重要になってくるが、外国人にとってはそれは非常に難しい。

 朝青龍の会見も同じようなものだと感じた。会見では朝青龍は気持ちを偽りなく話していたかは確かめようがないので置いておくが、たとえ彼が自分の気持ちを完全に伝えようとしたとしても、おそらく会見そのものの印象はさほど変わらないではないかと思った。気持ちを完全に伝えられないという歯がゆさが残り、見る側もなんとなく釈然としないだろう。

 だいたい日本で活躍している外国人のスポーツ選手は母国語で会見行うのが多い。たまに日本語をしゃべっていても、聞く側はそれを外国人の日本語として認識し、その伝えきれなさを意識的か無意識に頭の中でカバーして聞く。しかし相撲の力士、特に朝青龍のような来日して長い力士の場合は、日本人と同じようにその言葉をとらえられることが多い。特にテレビではワンフレーズだけを流したりすることも多いので、さらにその言葉の真意が分かりにくくなる。

 日本の文化の代表である相撲の頂点に外国人が昇りつめることは初めてではないが、やはり本人も相撲協会も日本社会もそれをうまく対処できないでいる。横綱の品格を求めるのは当然のことだが、外国人を横綱にした以上、相撲協会が責任を持ってその横綱の言行を教育、管理しなければならない。今回の騒動が起こるまでの相撲協会はどのような態度をとってきたかが問題だろう。

 外国人は古き良き日本を内心から日本人と同じように理解するのはおそらく不可能なことで、外国人横綱に今までの大横綱たちと同じように求めるのは、それを考慮した上でなければならない。そもそも、今の日本人の中の「古き良き日本」は、本当に良かったのかも確かではない。三丁目の夕日の時代は環境が悪く、汚染も多かった。美しいというイメージを当時の人たちが今の日本人よりも持っていたとは思えない。それでも、今の日本人は三丁目の夕日に憧れるのは、「美しい」というイメージが頭の中でつくりだされていて、それをあの時代にあてはめただけではないかと思う。

 人々は朝青龍に求めているのは、日本人の頭の中の「美しい」横綱像のようになることかもしれない。それは悪いことではない、むしろもっともなことであるが、その横綱像を朝青龍が日本人と共有することは至難かもしれない。

 ここでは議論しないが、朝青龍問題でほかに思ったことをあげておく。
 ・テレビでは、視聴者のアンケートを行なっているが、相撲を実際に見に行く人やテレビで見る人とほとんど見ない人のアンケートを分けて取るべきではないか。
 ・相撲はどちらかといえば文化なのか、スポーツなのか。
 ・高砂親方が駄目だという論調がほとんどだが、朝青龍を育てた親方の評価をもっと全面的に行い、親方と横綱の関係がこうなってしまった背景と相撲協会の問題をもっと分析すべきではないか。
 ・テレビに出て、コメントをしている元力士は、現役時代弱い人ほど朝青龍に対して厳しいスタンスをとっている気がする。



2007年8月3日金曜日

モスバーガー

 モスバーガーはなんできれいに食べられるように作らないだろう。


 毎回食べるときにどうすればきれいに食べられるかを考えるが、いまだに一回も成功していない。毎回食べた後に包んでいた紙にたまねぎなどが溜まってある。しかも気をつけて食べないと手も口に周辺も汚されてしまう。


 もしきれいに食べられないのは僕だけだったら、是非食べ方を教えてください。


 何年間前にモスの社長の話を直接聞くチャンスがあって、そのとき社長はモスのバーガーはマックのよりきれいに食べられると自慢していた。確かに当時のモスバーガーはそうだった気がする。最近新しくしてからこうなったのかな。


 確かにモスバーガーはおいしい。でもおいしければいいわけではないだろう。


 機能がいいのに使いにくいDVDレコーダーも、画像がきれいだけどソフトが面白くないPS3も同じかもしれない。企業は自己満足で商品を提供してはいけない。顧客が利用して満足して初めて、それがいい商品となる。これを忘れている企業は意外と多い。



2007年8月2日木曜日

オープンキャンパス

 8月1日と2日は東大のオープンキャンパスの日だった。1日は本郷キャンパスで、2日は駒場キャンパスでそれぞれ高校生向けのプログラムが行なわれた。


 東大が積極的に高校生や一般市民向けにアピールするのはここ数年で、国立大学法人化以来のことだ。


 世の中の東大に対するイメージと実際の東大の間に大きなギャップがあることが確かで、それは別にそんなに大きな問題ではないと思われてきた。しかし、やはりイメージが実際と違うことはいろんな影響を及ぼすことになるので、最近東大は自分たちからの発信を増やしている。


 実際に東大にはよく出来ているシステムなどが多くある。個人的には東大の教養課程のシステムが非常に評価すべきものだと思っている。最初の2年間(実際は1年半)は専門を決めずに、幅広く授業を取り、他分野の知識に触れ、その中から自分のやりたいことを見つける。2年間をこのように過ごすことがとても大事だと思う。


 もともと多くの大学で採用されているシステムだが、大学の改革でほとんど廃止され、まったく独立した教養課程を設けているのはいまは東大しかない。(慶應義塾大学など、各学部の中で教養教育を行なう大学はまだ多くある。)


 高校を卒業するのは18歳くらいのときで、この時点で自分は何をやりたいのかをはっきりしている高校生が少ない。そもそも小中高校の12年間で触れられる知識も、世の中との関わりも限られていて、十分な情報を持たないまま自分の専門を決める時期に突入してしまう。


 別に大学を2年間通ったからといって、自分の本当にやりたいことが分かるようになるわけではない。しかし、この2年間で得られる情報量は高校生のときの何倍、場合によっては何十倍にもなるかもしれない。少なくとも選択の幅が広まるのは間違いないだろう。


 東大の中でもいまだに教養課程の存続についての議論がある。つまり教養課程のマイナスの面もある。よくあげられるのは、やりたいことがはっきりしている学生にも、2年間の間ほとんど専門の勉強をさせない。これは学生の視野を広げると同時に、やる気をなくさせてしまい、人材の浪費になるのではないかという点だ。


 実際のやり方の改善すべき点はまだまだあると思うが、制度自体は存続させえていくべきだと思う。



2007年8月1日水曜日

勝負の8月

 1ヶ月ぶりのブログ。8月になって、夏休みに入ったが、勝負はこれからだ。


 大学院生にとっては事実上夏休みも研究の期間で、学期中よりは時間的な自由度は高いけど、完全な休みというわけではない。むしろ学期中のスケジューリングされる授業やゼミがほとんどない分、研究にとっては貴重な2ヶ月間になる(大学は大体9月末まで休み)。


 もちろん大学院生にとっても研究だけが重要なわけではない。ほかにもやることがある。大事なのは夏休みの使い方だ。


 個人的には夏休みが学期中と違うのは、一週間単位で何かを進めなければならない制約がなくなることだと思う。学期中だと授業やゼミなどは毎週あるので、それ以外の作業は一週間単位で途切れ途切れになってしまいがち。対して夏休みは短期間集中的に何かをやってもいいし、長い期間で連続的にやっていくこともできる。


 そういうわけで、夏休みの活用の仕方の自由度が高いだけに、ちゃんと活用できるかどうかで、成果の差がかなり出るだろう。


 欲張らずに、優先度の高いことを集中してやっていこうと思っている。



2007年6月30日土曜日

センター試験

 今年のセンター試験では、英語のリスニング試験で機器の故障を訴えるケースの大半が思い込みだったとのニュースがあった。


 去年では機器の問題でリスニングのトラブルが多かった。それを知っている受験生たちは、実際には起きていない機器の故障を訴えていた。


 別に受験生がうそをついたわけではない。大学入試という緊張した場面で、思い込んだことが実際に起きたように感じてしまう。


 ちょっと話が変わるが、センター試験では、試験ご解答用紙を回収したら、監督の先生が一枚一枚名前と受験番号が書いてあるかどうかをチェックする。さらに採点段階でも、受験番号と名前のどちらかしか書いていない解答用紙でももう一方を書いて採点するという。


 センター試験は毎年50万人も受けているから、日本一受験者数の多い試験ではないかと思う。だからこそこの試験では受験生のいろんなトラブルに対するフォローが必要となる。しかし、その度合いがかなり難しいようだ。


 いまの二つの例は、前者はトラブル対応の準備が足りない例で、後者は行き過ぎた例だと思う。


 前にも書いたことがあるが、センター試験の試験回数を増やし、受験のチャンスと自由度を増やしたほうがいいと思う。


 年三回くらい試験を実行して、全科目を1年かけて受験すればいいようにすれば、受験生の対策も立てやすくなるし、各科目について集中して勉強することも出来る。また、試験の回数が増えることで、主催側も受験生も経験を積み、トラブルを減らすことも出来るはずだ。


 もともとの国立大学の共通一次の性格から、センター試験はすでに変わってしまっている。ならば、いっそう制度も新しくしたほうがいいのではないかと思う。



2007年6月29日金曜日

モスバーガーが宅配を

 今年の2月からかな。モスバーガーが宅配サービスを始めた。200円を追加すれば、注文したバーガーを家まで届けてくれる。


 あんまり嬉しくない。モスバーガーは素材がおいしくて、出来たてで食べるとそのおいしさがちゃんと分かるが、時間を置いて食べたら、マックと大して変わらなくなる。配送の時間は短くても平均15分かかると考えれば、200円を出すまで家で食べたいとは思わなくなる。


 どうせやるならモスバーガーのよさを生かして、材料を持ってうちで作ってほしい。



2007年6月28日木曜日

コンビニで電子マネー

 セブンイレブンでも電子マネーが使えるようになった。これで各コンビニはみんな電子マネーが使えるようになった。簡単に調べたところ各コンビニで使える電子マネーは以下のようになった。(一部の店使える場合も含む)


 セブンイレブン   nanaco
 ローソン         ローソンパス Suica/Pasmo iD
 ファミリーマート Suica/Pasmo iD Edy
 サークルKサンクス Edy
 ミニストップ     Suica/Pasmo Edy
 デイリーヤマザキ  iD
 ポプラ            Edy
 am/pm            Suica/Pasmo Edy iD


 どうやらSuica(Pasmo)、Edy、iDの三つを持っててもあげた8のコンビニをカバーできないようだ。セブンイレブンが独自の電子マネーしか使えないからだ。


 前にもこのブログで書いたことがあるが、電子マネーはユーザー側からしてみたら、とにかく一本化してもらいたい。しかし運営会社はなかなかそうしてくれない。決算の方式を変えることによって、導入店舗がコストの削減、ポイントによる販売促進などができ、その代わりに運営会社に手数料を払っている。この手数料がもちろん利用者が多ければ多いほどたくさん入るので、一定数以上のユーザーを獲得した既存の電子マネーが統廃合して一本化するインセンティブが生まれない。


 ならばせめて読み取り装置を一本化して、どの電子マネーもどの店でも使えるようにしてほしい。今でも財布のカードが多すぎるのだから、これ以上増やしたくないのだ。でもこれもなかなか難しい。そもそも電子マネーはどこも同じようなもので、差別化は利用可能の店舗数とポイントくらいでしか出来ない。すべての電子マネーがどの店でも使えるようになったら、差別化のために各社がポイントをたくさん出すことになるだろう。これはどの会社も危惧していることだ。


 結局、サービスの利便性はいつもユーザーと企業の利益の均衡点にある。どちらか一方に極めて有利な構造にはならない。当たり前の話だ。しかし、ユーザー側がもっといいサービスを望む以上、どこかで業界の「禁じ手」を使うソフトバンクのような会社も出てくる。そのとき、熾烈な戦いが始まるだろう。



2007年6月27日水曜日

映画 憑神

 浅田次郎さんの原作で、出演陣が結構豪華だから見てきた。


 楽しく見れる映画だった。大作ではないが、いい作品であることは間違いない。原作の小説を読んでみたいとも思った。


 時代背景が幕末なので、その時代の知識や言葉遣いの基本知識がない人、あるいはそもそも時代劇なんかを見ない人にはちょっときついかもしれない。


 個人的にはその基礎知識があるかないかで映画で伝えようとするメッセージをちゃんと受け止められるかは変わってくると思うが、単純に映画を楽しめたい人ならそれを気にしなくても大丈夫なつくりにもなっている。


 映画の後半では、よくある非常に分かりやすいメッセージを、非常に心が打たれるように伝えられ、涙を少々流された。


 見た後にちょっと引っかかったのは、憑神という考え方はどの文化から来たものだろうか。



2007年6月26日火曜日

DSで勉強

 もう2ヶ月くらい前だけど、TOIECのソフトを買った。今年受けるつもりだから。


 感想としては、結構使いやすいソフトだ。余計なものがなく、勉強に集中しやすい。問題のタイプごとに練習問題が30から90問用意され、それぞれのタイプを集中して練習することが出来る。また単語の暗記については英和、和英、例文穴埋め、ディクテーションと4種類のチェックの仕方があり、同じ単語について繰り返し暗記することが出来る。単語帳や検索機能も便利だ。


 DSのソフトでは高校生や中学生向けの勉強用のソフトも多い。最初は英語だけだったが、日本史と世界史用のソフトも発売された。これらのソフトは任天堂が直接出しているわけではないが、家庭の中でのゲームの正当化を目指す任天堂の戦略にも合致する。


 いま携帯のサイトで勉強できるサービスもかなりある。特に暗記必須の文系科目や英語のとてもいいサービスもある。勉強というのは教室でなくても、机に付かなくても出来るようになりつつある。また1人一台のDSを持って授業を受けるような学校も出てきた。


 学校では携帯禁止、ゲーム禁止という考え方から、それらをうまく教育に利用するように変化してきている。教育も時代の変化に適応する例だ。


 しかし、実際このように時代の変化に適応できる教育が非常に限られている。教育者も親もひとつ前の世代の人間であることは、教育の進化の壁になっているだろう。


 もちろん、教育が時代に合わせて進化する必要があるかどうか自体が議論が必要な問題かもしれない。



2007年6月25日月曜日

CMを見て その5 新聞を読むだけで空を飛べる

 キムタクがやっている新聞SANKEI EXPRESSのCMがだんだんエスカレートしてきた。


 


 猿としゃべって、髪の毛で名刺交換して、顔を変えられるようになって、うそを見破れるようになって、最後は空を飛べるようになる。


 


 いいたいのは「世界は変わる、新聞も変わる、若き新聞、SANKEI EXPRESS」のようだが、世界が変わることも、新聞が変わることも、CMでは表現しない。それを読んだ人がどんどん変わっていくことだけを表現するのは、分かりやすいけど、僕が受けた印象は、この新聞を読んだやつが変わって、変人になっていくということだった。


 


 レオパレス21のCMに「実際藤原紀香が部屋にいません」と注をつけているが、この新聞のCMも、「実際7日間読んでも飛べるようになりません」とつけておかないといけないのではないかな。


 


 実際にSANKEI EXPRESSのホームページを見てみたら、その新聞のよさと斬新さをわかりやすく説明している。僕はこっちのほうがもっと新聞を取る意欲を引き起こせると思った。


 


 前のこの新聞のCMのように、わかりやすくこの新聞のよさを説明したほうが、キムタクがへんなことをしているところを見せられるより効果があるとやはり思う。



2007年6月24日日曜日

CMを見て その4 Intelが分かりにくくなった

 IntelのサボテンのCMは多くの人のお気に入りCMだったのでしょう。Intelのチップが入っているサボテンが男の子にさして、「あ、いたい」といわせる話だ。


 


 とても分かりやすい話で、Intelのチップの力も直感的に伝わる。


 


 最近やっているIntelのCMはイマイチ分かりにくいのだ。男の子が朝起きたら女の体になってびっくりするのと、バレエをやる女の子が黒人のおっさんになってびっくりする二つのCMで、PCの中のIntelのチップが大きく変化していることを伝えたいのだが、しっくりこない。


 


 前作の場合はIntelが入ることでもたらされる変化がとても分かりやすいが、今回は本当に分からない。男が女になるほどの変化って実際PCでどう理解すればいいでしょうかな。


 


 IBMのCMもよく分からないものが多かった。IBMでインターンシップをしていたとき、社員に聞いたら、「あれは普通分からないよな」と言っていた。大多数の人が分かるようなCMか、もっとちんぷんかんぷんのCMにして、注目されるのを狙うかの方がいいのではないかと思った。


 


 IT業界のCMは大体分かりにくいものが多い。もっと直感的に分かりやすく伝えたいことを伝えるべきだと思う。



2007年6月23日土曜日

CMを見て その3 JTは何の会社?

 CMしか見ていない人に聞くと、「Delightの会社だ」という答えが返ってくるかもしれない。そういう意味ではこのCMはとても成功しているだろう。


 


 でも、実際にはJTは日本たばこ産業で、日本最大のタバコ会社だ。CMでいうDelight(喜びの意味)の部分は、この会社がタバコ事業のほかにやっている医薬品事業、食品事業の二つの事業と社会活動のことだ。


 


 調べてみたら、JTの医薬品事業と食品事業の売上高は全体の7.5%に過ぎない。利益で見ると医薬品事業は赤字で、食品事業は全体の営業利益の2%しかない。これではDelightの会社だとはとてもいえないだろう。(もちろん、タバコ事業もDelightだといえばDelightの会社ではあるが。)


 


 実は問題はJTにあるわけではない。タバコ業界はテレビ、ラジオやインターネットなどでのタバコ広告を自粛している。実際に打てるのは喫煙マナーに関する広告だけである。これがJTがDelightのCMを打つ背景だろ。


 


 タバコ業界が自粛するのは、社会への配慮が主な理由だろう。でもこれはおかしな話だと思う。


 


 本当に社会がそこまでこういう業界に厳しいなら、酒に対してもなんらかの措置を取るべきなのではないでしょうか?


 


 タバコと酒は本質的には社会にとって同じだと思う。依存性も、過量の場合の体への害も、他人への迷惑も、そしてコミュニケーションの手段として物事を円滑にするのも、税金面では社会にとっては必要不可欠であることも。


 


 なのに酒は自由にどんな宣伝でもできる。一方でタバコの会社はほとんど利益のならないDelightを宣伝せざるを得ない。社会のこの二つの産業への扱い方に問題があるのではないか。


 


 僕は非常にタバコが嫌いな人だ。しかし全面禁煙を望まない。酒がこの社会で許されているように、タバコに対しても、許されるような仕組みを早く構築すべきだと思っている。



2007年6月22日金曜日

CMを見て その2 DoCoMoの反撃

 「そろそろ反撃してもいいでしょうか。」このフレーズに対して、大御所の経営コンサルタントが疑問を示していた。


 


 ユーザーがこのフレーズを見ると、サービスの向上と値下げを期待し、満足するようなサービスや値下げが実現されるまで買うのを待つようになる。そのため、サービスの評価が相対的に下がってしまい、宣伝効果がマイナスになる可能性があるという。


 


 その通りかもしれない。このフレーズには確かに違和感がある。でも、僕にとってもっと違和感のあったフレーズがあった。電車内の中つり広告に、もうすぐスタートする新しいサービスについて、「DoCoMoのユーザーさん、楽しみにしてください。他社のユーザーさん、・・・・・・」とあった。


 


 番号ポータビリティで他社に変えたユーザーへの復讐の意味とも捉えられるこのフレーズは、反感を買う可能性が大きいでしょう。モラルのある企業が広告で使うべきフレーズだとはとても思えない。


 


 同業他社との競争はいいことだし、宣伝でどんな戦略をとるかは自由だけれども、小学生の喧嘩レベルの宣伝を打つまで競争で勝ちたい会社はほんとうにユーザーの支持と信頼を得られるのでしょうか。さらにいうとこういう企業こそ不祥事を彦起こすが高いのではないかと思った。



2007年6月21日木曜日

CMを見て その1 AppleのCMの効果はどうでしょうか

 Appleがマイクロソフトの「パソコン」をけなすCMは、それなりに注目されているのでしょう。 しかし、こういうCMはともてリスキーなのではないかと思う。


 


 まず根本にある問題は、確かにAppleのPCのMacはマイクロソフトのWindows搭載のパソコンよりは使いやすいといわれている。しかし、決してMacは本質的にWindowsのパソコンよりは使いやすいということではない。大体CMで流している情報は一方的なものだ。


 


 たとえばCMではWindowsのPCはウィルスに感染する可能性が非常に大きくて、Macについてはその可能性がほとんどないという。これは確かに事実ではある。実際Macに感染するようなウィルスはほとんどない。しかし問題は、そのため、AppleもMacユーザーもウィルスに対する警戒心がとても低いのだ。Macのシステムには脆弱性がないわけでもないし、Macのウィルス対策のソフトとの悪いようだ。今までは数少ないMacユーザーを攻撃するようなケースがほとんどなかったが、もしこれからそのようなウィルスが現れれば、ユーザーがパニックに陥る可能性も否定できない。


 


 またほかの例を見てみよ。CMではMacを使えば簡単にホームページ(ブログ)を作れるとあった。これも確かで、Macを使ってブログを作ったり、更新したりするのは結構簡単なのだ。しかし、このサービスは有料なのだ。年間9800円をAppleに支払わないといけない。このことはCMでは一切言っていない。しかも今ただのブログサービスもどんどんバージョンアップしていて、使いやすくなってきている。9800円も払って受けるようなサービスではないだろう。


 


 いろいろ調べてみると、そのCMが逆にAppleのイメージを悪くするのではないかと思った。こういうCMを打つには、それなりの覚悟もあったのだろう。いずれにしろ、このCMが業績に与える効果にはとても興味があるものだ。



2007年6月20日水曜日

マクドナルド値上げも値下げも

マクドナルド 大都市圏で値上げ、地方では値下げ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070620-00000042-mai-bus_all


 とのニュースがあった。内容を簡単に説明すると、東京、神奈川、大阪、京都では同じメニューの価格を上げ、また宮城、山形、福島、鳥取、島根ではメニューの価格を下げる。これによって同じ単品でも価格の差が最大で40円、セット価格は最大で90円の差が生じるという。


 値上げと値下げの理由は都市部の人件費などの高騰。つまり地域によってコストの差が生じるため、その分だけ価格の調整をしたということだ。


 そこで、東京と千葉、埼玉の県境付近の店をちょっと調べてみた。それで、たとえば武蔵前橋通り北小岩店(東京)と市川店(千葉)、竹の塚ライフ店(東京)と草加遊馬町店(埼玉)、秋津駅前店(東京)と所沢東口店(埼玉)の間の距離は2キロくらいだった。


 2キロが長いか短いかは個人差あるが、大体電車の二つの駅の二つの間の距離くらいだ。東京では渋谷駅から原宿駅までの距離は大体2キロだ。


 一駅しか違わないけど、マックの値段が違うという現象が起きる。これでは東京側の店の客が減るのではないかと思うが、たぶんこのような県境で二つ以上の店があるのはさほどないことだから、そんなに影響がないということだろう。


 最近あまりマックにいかないが、これではこれからはますますいかなくなるかもしれない。



2007年6月19日火曜日

ガス爆発

 ガスの爆発の凄まじさを再認識させられた。亡くなった方のご冥福をお祈りします。


 またも命の安全に関わる事故だ。三菱自動車の事故も回転ドア事故もJRの事故もシンドラーのエレベーター事故も、数多の安全事故が起きてきた。


 これらの事故の多くは、危険を認識しなかったことや、過小評価したことが原因だと言える。(もちろん実際にはそれぞれの事故に複数の要因があるが。)


 今回の事故も、ガスが出ることが最初からわかっていた。行政も掘削工事について厳しい安全規定を設けている。しかし問題は掘削が終わり、営業に入ってからは明白な安全規定が設けられていないことにある。つまり同じメタンガスが出るとわかっているが、掘る段階についてしかその危険性を正確に評価していないということだ。


 この温泉施設の経営者も危険性について十分な認識がなかったのだろう。メタンガスに関する知識が多少あれば、従業員たちは常に爆弾が仕掛けられている同様な状態で仕事をしていると簡単に分かるはずだ。


 またメタンガスに関する知識が多少あれば、職場の安全性を保てるのにさほどの手間もコストもかからないことも簡単に分かるはずだ。


 今回の事故でこの会社が存続できるかわからないが、いずれにしても経営者はリスク管理について最初から勉強し直した方がいいだろう。



2007年6月18日月曜日

舞妓Haaaan!

 を見てきた。


 もともとは他の映画を見るつもりだったけど、なぜか舞妓Haaaan!を見ることに。阿部サダヲが好きだからこっちでもよかった。


 宮藤官九郎が好きな人なら絶対見るべき映画だろ。彼の才能がよく分かる映画だった。


 また、舞妓や京都のお座敷遊びに興味のある人にとってもとても楽しい映画だ。非常に勉強になった。


 お笑いのネタを重ねていくような映画だけど、決して笑いだけの映画ではないところはこの映画に深みを持たせた。


 雰囲気的にはザ有頂天ホテルに近いかなと思った。


 ラクして楽しい映画が好きで、しかも雨上がり決死隊の蛍原(この映画に出てないけど)の髪型が嫌いじゃない人におすすめの映画です。



2007年6月17日日曜日

逆境が成功への攻略法?

 とある人気携帯サイトの新しいゲームの高得点攻略法は、まず状況を「逆境」にすることだという。


 現実でもそうかどうかは実に分からないことだ。


 逆境を経験することは成功へつながるだろうが、それが必須なことでもないと思う。そもそも逆境を経験して負けてしまう場合もあるだろう。だから成功のためにあえて逆境にする必要はないし、それ以前に意図的に自分を逆境に立たせるのは無理だろう。


 ところが、もしいつか逆境になったら、それを楽しむつもりで乗り越えたほうがいいと思う。ネガティブにならないで明るく振舞ったほうがいいでしょう。


 自分を奮い立たせるためにね。


 それだけでも状況がかなり変わると思う。


 実は逆境から学ぶ一番のことはそこにあるのではないかと思う。


 本当にそうなのか分からないが。



2007年6月16日土曜日

諦めたら諦められる

 身近に悩みながらも頑張っている人がいる。その人からいつもパワーをもらう。


 物事を要領よくこなす人ではない。失敗も多い。しかし、その人はいつも前向きに次から次へと努力する。


 諦めないで努力できることは才能だと思う。その人にはその才能を持ち合わせていると思う。諦めずに努力する姿を見てるとこちらにもパワーが湧いてくる。


 諦めるのは追い込まれたときに多い。しかし、実は追い込まれなくても、目標を忘れたときに人は簡単に諦めてしまう。


 何らかのきっかけで、ある目標のために努力しようと決めても、その目標を常に意識していないと、いつの間にかその目標が忘れ去られてしまう。思い出しても、また時間がたつと、その目標がどうでもよくなってくる。


 目の前の状況が変わってしまい、あの時なんでこの目標のために努力することにしたのかも曖昧になる。あの時の強かった気持ちもほとんど再現できなくなっている。こういう状態では、その目標を諦めるときがいい。


 本人が諦めてしまえば、応援してきた人もいずれに応援を諦めてしまう。本人よりもその努力に責任を持つ人がいないからだ。諦められないうちに、再び努力をすればいいが、多くの場合は諦められてから初めて後悔する。


 成功した人は目標を紙に書いて毎日見るという。それほど人間は目標を忘れて諦めやすいのだと僕は理解した。



2007年6月15日金曜日

バスもタクシーも

 ずいぶん前に録画したNHKスペシャルを見た。長距離バス業界の話だ。


 簡単に説明すると、規制緩和後、長距離バス業界に新規参入が続出し、業者の数が緩和前の2.4倍にもなった。そのせいで、過度競争が起こり、バス料金がどんどん下がっていく。今は多くの業者は法律で定められた最低の価格よりも低い価格で旅行会社から仕事をもらっている。そうでもしないとやっていけないという。


 収入が減るため、バスの運転手の収入が減るだけではなく、仕事が前よりきつくなった。番組で取材した運転手の年収は緩和前の600万から400万くらいに落ちた。1回の運転で二人交互で全部10時間以上も走ることも多い。仕事の間の時間は何時間かしかないため、家の帰らずに会社で仮眠を取る。一回家を出ると、一週間くらい家に帰れない。休みも週一日しかない。


 さらに会社が整備点検にかけられる金も減った。運転手の過酷な仕事環境と安全性を十分に確保できていないバスで、事故が多発している。


 タクシー業界も似たような状況だ。過度競争によって値引き競争になり、ドライバーの収入がどんどん減り、仕事環境もどんどんきつくなっていく。



 この話には非常に違和感を持つ。規制緩和が悪いと思わない。問題は無謀な新規参入と業界内の不協力にあると思う。


 実際顧客にとっては、全体的には低価格高サービスの方向にこの二つの業界が変化しているのは確かだ。しかし、運転手たちが犠牲になっている。最近になって顧客の安全も犠牲になってきた。


 規制緩和によって新規参入が可能になり、業界で競争が起き、提供するサービスが向上されていく。競争に敗れた会社が業界から撤退し、いいサービスを提供できる企業だけが生き残る。また値段も需給によって適正レベルに落ち着き、利益率が下がり、新規参入が収束する。これが本来あるべき変化の過程だ。


 しかし、実際では過多の新規参入によって値段がどんどん下がっていくにもかかわらず、ほとんどの会社は撤退しない。つまり皆で我慢して競争し続ける。これによって価格は適正価格よりも低いレベルで維持されてしまう。低すぎる価格のせいで、どの会社も利益をほとんど出せないが、いままでの蓄積で何とかやっていく。


 そのうち体力がなくなり、撤退が増え、供給が減り、価格が上がってくるはずだが、実際いったん低い価格の時期が長く続いてしまえば、顧客は値上げに強い抵抗を示すようになる。それを危惧して価格を上げられない会社が多くいる。タクシー業界で実際この状態にあると思う。


 思い切って値上げに踏み出すのは唯一の解決策だが、団結してそれを出来る地域が少ない。誰かが裏切れば、値上げを実行した会社が大損をするからだ。何も出来ないまま共倒れになるのはオチだ。


 バス業界は旅行会社から低い値段を提示されてもそのまま受け入れるしかないのも、一揆団結ができないからだと思う。法律で定められている値段以下で仕事を請けないと、ほかの誰かが受けてしまうのだ。悲しいことに、その受ける会社も利益を出せない。それでも仕事がないよりはいいのだと。



 みんなそれぞれ自分の利益を追求する結果、業界全体が損をしている。非協力的な過度競争が全参加者にとってマイナスなのだ。しかし、分かっていてもこの状況から抜け出せないのは、現実に起きている囚人のジレンマの例だ。



2007年6月14日木曜日

ショック

 今日大学の健康診断を受けてきた。かなりのショックを受けた。


 体重が思ったよりはるかに増えている。いままで一度の大きく体重を増やしたことがなかっただけに、衝撃が大きい。


 実は去年の同じ時期よりちょうど10キロ太ってしまった。


 大学四年間体重はまったく変わらなかった。高校のときはもうちょっとやせていた。だからいままで、大きく太ってしまうことに対して、心の準備も体の準備も出来ていない。いま両方戸惑っているところだ。


 太った理由ははっきりしている。大学の四年間はずっと通学のためにほぼ毎日往復で40分くらい自転車を乗っていた。これが運動としてちょうどよかった。しかし去年の3月に大学の近くに引っ越してしまい、歩いてすぐなので、通学による運動がなくなってしまった。


 そのために歩く時間を意図的に増やしてきたが、やはりその量は40分間の自転車よりはぜんぜん足りなかった。


 これで今年のテーマが一つ増えた。生活習慣と毎日のスケジュールを考え直して、これから一年間で5キロやせることだ。(前はちょっとやせていたので5キロやせたらちょうどいい。)すでにいまの習慣で毎日の時間の使い方がほぼ固定しているから、スケジュールを作り直すのが一番大変だ。


 頑張るぞ。



2007年6月13日水曜日

模試の採点を電車で?

 今日電車に乗っていたときの話だ。


 座れなくて、座席の前に立った。目の前に座っているのは同じ大学生(大学院生)だった。別にこれはよくある場面だが、問題は彼はとある大手予備校の模試の採点をしていた。


 予備校の模試の採点は基本的にはその塾の先生たちと、バイトの大学生がやる。予備校側が解答用紙を冊子にし、それを採点基準と一緒にバイトの大学生に渡す。採点者はその基準に従って採点をし、必要であればコメントやアドバイスも記入する。最後に採点者は自分が採点した解答用紙にサインをし、それを予備校に返す。予備校でまたそのチェックを行い、集計して、成績となる。


 その採点作業をその大学生が電車で僕の目の前でやっていた。


 解答用紙の冊子はただ複数枚と閉じているだけで、模試の名前、受験者が解答用紙に書き込んだ個人情報(氏名、在籍学校名、クラス、出席番号、受験番号、受験した校舎)についてはまったく伏せたりはしていない。


 つまり、彼の前に立っている僕からは、それらの情報は全部丸見えだ。実に簡単にそれを全部読み取れる状況だった。同じように隣に座っている人も簡単に見えるだろう。


 個人情報の管理がこんなにいい加減なのは、予備校と彼個人両方に問題があるだろう。最終的にはその管理を徹底的に出来ていない予備校が責任を取らなければいけないだろう。同時に大学生の防犯意識の低さにも呆れた。



2007年6月12日火曜日

東大 as ナンバー2

 こんなニュースがあった。


阪大と大阪外大が統合へ、学生数は国内最大に…改正法成立(読売新聞 - 06月12日 20:02)


 内容を簡単に言うと。大阪大学と大阪外国語大学(両方とも国立大学)が今年の10月に統合することを、衆議院本会議で可決した。これによって新阪大の学部学生数が東大を超え、国立大学での日本一になるということだ。


 国立大学の統合は国会の可決が必要だということにまずちょっと驚いたが、規模が東大以上の国立大学が誕生することにも驚いた。


 日本では、国からもらう国立大学の予算は学生数によって決まっている(そのうちこのやり方が変更されるといわれているが)。ということは、新阪大が東大よりも多くの学部予算をもらえるということだ。(実際大学院の人数は東大が多いし、研究所の予算もあるから、結果的には合計で東大の予算が多くなるが。)


 これは東大にとっても大きな脅威だろう。学生数も予算も大学にとって重要な資源なので、その資源の使い方次第では、新阪大は一部で東大に勝るようになるかもしれない。


 京都大学が受験者全入になっても東大は定員割れにならないといわれているが、少子化による競争激化の影響で東大も危機感を抱いているのは確かだ。行なったことにない大学説明会を近年日本中で行なうようになったし、オープンキャンパスなどのイベントも充実させている。


 大学の真の価値をどう評価されるべきかはいまだに解決されていない課題だ。だから各大学が一生懸命アピールをして、少しでも存在感を高めようとする。


 しかし、もしかしたらたとえ真の価値がは評価され、提示されても、受験生とその親はそれで自分の志望校を変えたりしないかもしれないね。



2007年6月11日月曜日

読書 イキガミ 間瀬元朗


 


 今日からブログ復活。


 ネタは漫画。たぶんすでに読んだ人も多いと思うが、本当にいい漫画だ。</P>
ラジオでこの漫画を薦めているのは何回か聞いて、買ってみることにした。そしてやはりはまってしまった。


 全国民が6歳のときに予防接収を受け、全体の1000人に1人の割合でカプセルを体の中に注入される。カプセルを注入された人は17歳から24歳の指定された時刻で死ぬ。


 本人も家族も、誰もその死ぬ時刻を知らない。知っているのは国だけ。国がその死亡時刻の24時間前に本人に死亡予告書、通称「逝き紙」を届ける。


 この漫画はこのイキガミをもらった若者の24時間を描くものだ。


 メッセージ性があって、深い漫画だ。しかもいろんな側面から問題提起をしている。


 内容はちょっと重いので、そういうのはどうしてもいやな人にはお薦めしないが、それ以外のみんなにお薦めです。


 特に10代20代のみんなに。


 是非読んでみてください。



2007年4月17日火曜日

アメリカの大学銃撃事件

 あまりにも多くの議論と話題を提供するような事件だ。そして深く掘り下げなければならないはずの点もたくさんある。


 それらの点はこれからしばらくの間メディアが報道し続けてくれるだろう。僕の関心はやはり外国人留学生ということだ。


 いま在米の韓国人の留学生たちはどのように思われているか分からないが、彼らの存在を嬉しく思わないアメリカ人も多いだろう。福岡一家四人殺害事件のとき在日中国人留学生も似たような境遇があった。


 また、今でも9.11の影響で、在日のイスラム教徒たちが多くの日本人に敬遠されているのもまた事実だ。


 犯罪者を出してしまった以上、犯罪者が属する集団に責任がないとはいえない。しかし、どんな集団でも完全に犯罪を防げるようにはなっていない。恐らくそんな集団を作ることは不可能だろう。


 理屈を言ったら誰も分かる(もちろん分からないような人もいるだろうが)、しかし気持ちの問題はまた違う。理屈で分かっていても解決できないような問題がいっぱいある。


 気持ちの問題を解決するのはコミュニケーションしかない。お互いが思うことをぶつかり合わないと理解しあえないし、このような事件が発生すると対応が出来ない。ところがこのような問題が発生していたら、ますます交流しにくくなる。


 壁がこうやって出来てしまう。この壁をどうやってぶち壊すかはそれぞれの社会の課題だろう。



 



2007年4月16日月曜日

少数の存在

 コンビニの新種のおにぎりの中から自分の好きなものを見つけたことがある。


 定番のおにぎりはそこまで好きなわけじゃないから、たまに好きなのを見つけるとそれを好んで買う。


 しかし、そのおにぎりは一ヶ月くらいで消えた。


 どうやら僕が大好きなおにぎりは人気がないようだ。


 しばらくたったらまた新しいおにぎりが出て、それにまた僕の好きな種類があった。今回こそ定着してほしいなと思ったが、また一ヶ月でなくなった。


 僕の好みがこんなに変なのかなと思った。


 ロングテールという言葉がある。簡単に言うと、あまり人気のない商品は置く場所に制限がある店の棚からは消えるが、ネット店舗で売るならコストはほとんどかからない、店の不可欠な収益の一部になるのだという考え方だ。


 アマゾンなどはまさにこのやり方で商売をしているといわれる。


 しかし、いま僕が直面しているのは食品の問題だ。人気のないおにぎりだ。ロングテールの商品は基本的にはいつ売れるか分からない。ずっと倉庫に入れて、売れればその分だけ利益が出る。このやり方は食品には通用しない。


 オーダーメイドにして、客は直接工場に注文して配送をしてもらえればいいとも思った。でもこれじゃ大量生産によって節約できるコストも節約できず、高くついてしまう。


 保存の出来ない商品でも少数の人だけに好まれる商品がある。その商品を市場から退場させずにすむ方法を考えたい。だれかアイデアをください。



2007年4月15日日曜日

冗談じゃない

 ドラマとは関係のない話をするので、期待していた方はごめんなさい。


 シャンプーの話をする。


 いつも使っているシャンプーがある。使い慣れるとそれを使い続ける性格なので気に入ったものをずっと使っている。


 もちろん一回ボトルで買って、後は詰め替えのを買っている。いつも同じスーパーで買っている。


 ある日またそのスーパーに行ったら、その使っているシャンプーがなかった。代わりに同じブランドの新しいシャンプーが置いてあった。どうやらこのシャンプーがバージョンアップして新しくなったみたい。


 別に元のでもいいけどなと思いつつ、これしか置いてないからいいかと思った。確かに使っているやつのボトルに、これ以外の製品を入れないでみたいなことが書いてあったから、新しいもののボトルを買った。


 そしてそれを使い始めた。


 またしばらくたって、同じようなことが起きた。またバージョンアップしたようだ。スーパーもまた古いタイプを完全に新バージョンに切り替えた。


 冗談じゃないと思った。


 別にその100円くらいをケチりたいわけじゃないが、そんなにどんどん新しいものを出すなら共通に使えるボトルにして、「これをよく洗って新商品を詰め替えてください」とでも書いてほしい。


 それから古いボトルを洗って新しいものを入れるようにした。


 これは会社のスタンスの問題だ。このように非常に早く新しいものを出した場合、古いタイプのユーザーに対するフォローが必要だ。それをせずにひたすら新タイプに誘導しても、ユーザーが不信感を抱くだけなのだ。


 携帯電話でも同じような問題がある。四年前に使っていた携帯の会社からもそのメーカーからもその携帯のページがなくなっている。もしこの携帯を今でも使っていたらそのサポートはどうなるだろう?何かわからいないときネットで調べても分からないかもしれない。それって新しい携帯を買えということでしょうか。



2007年4月14日土曜日

鉄鋼業界

鉄鋼ポスター 去年JRの駅で、このポスターを見た。コンサートのポスターではなく、鉄鋼業界の新卒採用の広告だ。話題になったポスターなので見たことがある人も多いだろう。


 これくらいの奇抜の宣伝をしないと人が集まらないのは鉄鋼業界の現状のようだ。


 華麗なる一族の放送が終わったばかりだ。あの1960年代後半の時代では鉄鋼は最も熱い業界おひとつだった。万俵鉄平が東大で学び、さらにイギリスに留学をして技術を学び、最後まで自分の人生をかけてきたのに値する業界だった。


 いまはどうだろう。一部の学生にとってはまだ魅力的な業界かもしれないが、大多数にとっては成熟したこの業界は、好調に業績を伸ばしても魅力が足りない存在になってきた。


 そもそも中国特需がないと今の業績がないかもしれないし、外国勢に押されている鉄鋼業界の先行きに対して不安を感じる人も多いはずだ。国内で合併するが、外国の会社に買収されるか、そうして規模を大きくしないと到底生きていけない。状況が明白だが、行動が見えない。混迷している以上学生も行きたくないだろう。


 去年この業界で世界シェア10%も握る最大大手が誕生した。そのアルセロール・ミタルの時価総額は日本最大の新日鉄の2倍。食われてもおかしくない立場だ。奇抜なポスターを出すよりも、奇抜じゃなくてもいいからちゃんとした戦略を見せたほうが学生が集まるのでは。



2007年4月13日金曜日

コミュニケーションがすべて

 恋愛についてとのリクエストがあったので書きます。


 恋愛においてもっとも大事なのはコミュニケーションだと思っている。別に恋愛だけの話でもない、大体人間同士の関係においてコミュニケーションがことをうまく運ぶ最重要な要素だと思う。


 恋愛に話を戻すが、カップル同士の喧嘩は大半の場合両方に言い分がある。例えば女は男のある行為についてあまり好ましくなく思っているが、いつも見ててもそれを言わない。言わない理由はいろいろあるだろう、言うほどの問題でもないと思うからとか、言うタイミングがないとか、言ったら関係を悪くしちゃうからとかのようなもの。


 男はその行為を何回もしてきたが女は何も言わないから、そのことは大丈夫だと思ってしまう。


 ある日男はまたその行為をした。たまたま特別な状況だったから女は怒った。「なんでそんなことするの?」って。男は急に怒られる理由わからず、「だっていつもしてるじゃん。いつもは何も言わないのになんで今日だけそんなに怒るの」と。この後女はその行為は嫌いなのに気づいてくれない男に怒り、男はそれなら早く嫌だと言えよと怒る。


 非常に単純な例で、バカバカしく見えるかもしれないが、実際構造上同じような問題はカップルの間で非常に多い。


 言わなくてもと思い込んだり、一時的な理由で本当に言うべきことを言わなかったり、相手が何も言わないからそれでいいと思ったり、素直に話をせずに意地ばかり張ったり、などなど。


 これらによって、最初から、あるいはその都度二人で話せばよかったことが、少しずつ問題として大きくなっていく。場合によっては収拾つかなくなる。


 恋愛に限らず、二人以上で共通作業をする場合、最初に基本的なルール作りが必要だ。僕は一番大事にするルールはいつも「何かあったら、あるいは何か気になることがあったらすぐいいましょう。」ということだ。



2007年4月12日木曜日

今日は東大の入学式

 新入生の授業はもうすでに始まったが、今日に入学式があった。


 4月12日は東大の設立記念日で、毎年学部1年生の入学式はこの日日本武道館で行なわれる。


 午後ワイドショーで東大入学式のニュースをやっていたから見てみたら、こんなデータを示していた。


 東大卒の人の平均年収は850万円くらいで、一般平均の440万の2倍くらい。そして、生涯賃金では東大卒の人は一般の人より1.5億円多いという。


 本当かい?と聞いてみたくなるが、よく考えてみたら本当にそうかもしれない。


 東大卒は安定感のある仕事に就き、ミスせずに無難にこなし、ゆっくりかもしれないが着々と出世していて給料を上げていく。こんなイメージがある。そして実際このタイプの人が多い。


 また、大学や親の関係で築いた人脈があれば、環境に恵まれ、成功しやすい東大卒も多い。


 そして、もちろん優秀な人材が多く集まっている東大だから、実力で勝ち抜いて、自分の世界を作り上げる成功者もいる。


 これらを全部総合すれば、東大卒の年収が高いのも理解できる。


 年収などの将来が保障されるという理由で東大に入ってくる大学生も多い。それはそれでいい。問題はどんな理由で入ってくるのではなく、卒業してから何をしていくかだ。



2007年4月11日水曜日

ホリデー

 この前見てきた。


 非常にいい映画だった。人間の弱い部分と強い部分をコメディに描いた。2時間半だったのにあっという間だった。まだ見ていない人にはお薦め。


 何かから逃げ出したいときは誰にでもある。そのときこの映画の二人の主人公がとった方法も確かにとてもいい案だと思った。もちろん現実味がなくて、即却下だが。。。


 映画とは違うが、僕にはまだ逃げる場所がある。実家だ。


 実際毎年実家に帰省しているのは、年一回自分をオフにするためだ。まだ学生だが、東京の生活は一年も続くとそれなりの疲れがたまってくる。


 年一回その東京から離れ、何も考えないで毎日を過ごす。完全に休んでリフレッシュ。だがこれが帰省の魅力ではない。


 帰省はいま親と一緒にいれる唯一のチャンスだ。親だけではなく、自分の生まれ育った空気にいる唯一のチャンスだ。16から親とその空気から離れて、簡単になれると思ったら、それはとても不可能なことだとやっと気づいた。


 東京で自分の家族を持つようになっても、親と一緒にその空気にいることの代わりにはなれない。そのときも年一回帰省できたらなと思う。


 たぶん、東京に住む人なら誰でもこの町から出てオフにしたい気持ちがある。自分に無理をさせるのもまた東京にいる人間の得意分野だ。仕事とか、責任とかいろんな言い訳を自分に言いながらね。


 言い訳をいってないでホリデーを楽しみにに行けばいいのに。



2007年4月10日火曜日

ソニー訪問

 本社に行ってきた。


 社員さんとお話しするチャンスをクラスメートが作ってくれて、話を聞いてきた。


 結論から言うと、今日話をして、ソニーについてこの三転を感じた。


 1.技術者(エンジニア)にとって非常に自由で居心地のいい会社だ。技術者は自分のやりたい研究開発が出来、きめ細かい管理もない。自分のやりたいように出来る。また、給料も同業他社より高い。


 2.世の中のトレンドに興味のない会社だ。世の中が何を求めるかを見ない。自分たちが自信を持って提供でき、しかも、それが世の中が求める以上のレベルのものだけを世に送り出す。これがこの会社の成功の秘密でもあり、失敗の原因でもある。


 3.これから何をやるのか、どこに行くのかを迷っている会社だ。この迷走が創業世代が亡くなってから続いていて、いまだに先が見えない。社員も皆問題意識を持っているが、改革に踏み出せるだけの勇気とそれを実現できるカリスマ的なトップがいない。


 つまり、とても実力のあるいい会社だが、いまは低迷期にある。これからそれを脱出するか、瀕死の崖っぷちまで落ちるかの分かれ道。


 とても楽しく話を出来たけど、社員が持っている先行きに対するモヤモヤ感が伝わってくる。会社としてとても高いポテンシャルを持っているのに、発揮しきれていない。


 複雑な感情を持って会社から出てきた。いい会社か悪い会社かの判断が出来ない。



2007年4月9日月曜日

ディズニーも現実的に?

ディズニー、同性愛カップルにフェアリーテイル挙式サービスを開始
http://www.asahi.com/culture/enews/RTR200704060073.html


 というニュースがあった。ディズニーで結婚式を挙げることが出来ると前から知っていたが、「夢の国」で同性愛者でも結婚式を挙げることになったことにちょっと驚いた。


 しかも普通の結婚式同様、盛装したミッキーやミニーに祝ってもらえる。


 ディズニーが同性愛者に対する態度が変わったのは政治的、経営的な理由があるだろう。それにしても「夢の国」が現実を見るようになったのは確かだ。


 前宮崎駿監督がドイツで受けたインタビューを読んだことがある。監督がディズニーを激しく批判していた。「夢や理想ばっかりを子供に見せるディズニーはうそつきだ。」「子供には社会の現実を教えなければ成らない。」


 確かにそうだ。ディズニーは良くも悪くもこの原則を守ってきた。一部の人が現実逃避のためにディズニーをよく通うようになったにもかかわらず。


 しかし、いまディズニーはその原則を捨て、現実に近づいてきた。しかもその理由はおそらく夢を見る子供に理解しがたい。このままでディズニーはどこに行くのかを見守ってみたい。


 もしかしたら将来のある日、ミッキーが酒を手にしながら、「実は・・・」と語るかもしれない。



2007年4月8日日曜日

石原さん三選

 やはり石原さんが勝った。結果の見えていた戦いだった。


 石原都政に都民は反発がないわけではないだろう。ただそのライバルを見れば石原さんの代わりになれる人がいないのも確かだ。こいつらより石原さんに任せた方が安心すると都民が思ったのだろう。


 民主党はまたこけた。参院選もこけるだろう。有権者の政党離れは民主党にも同様な打撃を与えている。自民党がよくなくてもその代わりは頼りのない民主党じゃない。


 ちゃんとした人材を集め、それを活用することが民主党の一番の課題だと思う。政策で戦わないと政権をとるのは夢の夢だ。日本国民の納得する政策を打ち出さない民主党は人材戦略から考え直したほうがいいかもしれない。



2007年4月7日土曜日

電車の切符がなくなる

 SuicaとPasmoの兼用によって東京のほとんどの公共交通がカード一枚で利用できるようになった。モバイルスイカを使っている僕にとっては最高に便利になった。JRも地下鉄も、乗るとき特に何もしなくていい。路線を調べることから改札を通るまで携帯で全部出来るから。


 いままでにない便利さの実現で、ICカードの急な広がりが間違いない。今回こそ本格的に切符の退場が加速される。公衆電話のようにいつの間にかほとんどなくなるだろう。何かのイベントの時の切符販売機にできる長列も歴史になるだろう。早く新幹線もカードで乗れるようになれば、この進化がひと段落になる。


 これでチケットのコストの節約だけでも鉄道各社の業績があがる。またこれによるクレジットカードの加入の効果や消費への刺激も無視できない。ユーザーにとっても経済にとってもいいことに間違いない。


 しかし、公衆電話がほとんどなくなったことによってもたらされた少数派の不便や、地震等の災害時の公衆電話の重要さを考えると、電車チケットがなくなることでなんらかの不便や問題が引き起こされるかもしれない。具体的にはまだ思いつかないが。


 少なくともいまの僕は電車や地下鉄に乗るときどこからどこまでいくらかを意識しなくなった。もし地下鉄がこっそりと料金の値段を上げても気づかないだろう。



2007年4月6日金曜日

授業は何のためにある?

 大学の授業は教える内容が古いし、やり方も伝統的で、時代に合わない。との批判はよくある。


 大学の授業をまじめに受けるよりも、課外活動やインターンシップ、バイトで頑張ったほうが人間としての成長が大きいともよく聞く。


 どちらも正しいと思うし、どちらも偏った見方でもある。


 大学にいて、よくキャンパス外で活躍している学生を目にする。スーツを着こなし、ビジネストークをする。かっこよく見えたりもする。しかし、よく考えれば、彼らには本業をほったらかしにしている人が多いのではないか。


 よく本や雑誌で成功した人の「大学中退」を強調したり、「大学での勉強が意味ない」と書いたりする。さらに日本の企業は真っ白な学生を最初から教育しなおすのが得意だから、学生の大学での勉強については無関心。この二点が日本人の大学間をミスリードしている部分がかなり大きい。


 アメリカでは大学の課業が多く、評価も厳しい。そして一番下の何割かを留年させるなどの罰則もあったりする。だから高校まではほとんど何も勉強しない学生が大学四年間でたくさんのことを勉強し、そこからノウハウなども得られる。大学の競争を勝ち抜いた人が会社を起こし、成功していく。


 これが正しい大学の利用の仕方のはずだ。でないと四年間あるいは六年間もかけて大学に通う意味がない。その時間を利用して好きなことをやったほうがいい。


 確かに大学の授業の内容は古いのが多い。何年間も同じ教科書で同じ内容を教えている授業が多い。科学の古典的な部分を教える授業はなおそうだ。


 逆に時代の流れに沿って進化し続ける授業もある。僕が受けた授業の中にも、去年とは同じことをやらないと決めている先生もいる。また、毎回社会人の講師を招いてお話をするオムニバス形式の授業もあり、大体そのときそのときの注目の話題について話をしてくださった。


 授業のレベルに関しても、決して低くないものが多い。先学期受けていた授業で、企業の分析の研究を行なった。そして実際その分析結果を会社の取締役の方などに見てもらった。具体的な方策こそ違うが、戦略的な方向は会社のいまやろうとしているものと同じだという。その戦略決定などについても議論をしてくださった。


 研究室の研究を企業と共同でやっていて、そのまま企業のプロジェクトに携わっている友達も何人かいる。


 大学の授業や研究には高い価値がある。しかもその多くは大学でしか得られないものだ。ただ、数多くあるものの中から価値のあるものを選び出す必要がある。



2007年4月5日木曜日

官僚の窓口

 昨日研究科の留学生課に奨学金登録の手続きをしてきた。


 必要な書類を提出し、チェックしてもらい、留学生課のパソコンに自分の個人情報を打ち込めば手続き完了だ。


 書類はもちろん前もって準備をし、留学生課には提出をするだけ。チェックをしてもらうが、それでも2分あれば十分だ。


 個人情報を打ち込む内容は名前、生年月日、国籍、所属、学年、住所、電話番号、アドレス、担当教員だけで、多少パソコンに扱いに慣れていない人でも、3分があれば十分なはずだ。


 なのにこの手続きを済ませるのに40分もかかった。


 そのうち待ち時間が37分くらいで、自分の手続きの時間は3分くらいだった。


 僕の前で個人情報入力をする留学生の二人は、日本語がよく分からないせいか、それぞれ10分もかかってしまっていた。その間留学生課の職員が4人くらいいるが、誰も自分の仕事をしているだけで、教えてあげたりしなかった。


 またこの二人が終わったら、もっと前の人が間違えて打ち込んだことが判明して、職員が20人分くらい前からひとつずつチェック始めた。これがまた10分くらいかかった。


 申し訳ないと思ったのか、さすがにこれじゃ遅いと思ったのか、それから職員1人がパソコンのそばに立って見守ることにした。


 自分の番になって、1分以内に済ませた。全部自分の情報だから、迷いようがなかった。


 留学生たちは悪いと思わない。それを見ててもなにもしない職員の怠慢だ。そもそもこの個人情報入力の意味も分からない。パソコンに打ち込むすべての内容は、提出書類の中にすでに書いてあるものだ。


 職員が自分で打ちたくない、あるいは打ち間違えた責任を取りたくないから、留学生本人にやらせているとしか思えない。日本語に不自由なく、パソコンの扱いにも慣れている人なら1分以内で1人分を出来るはずのことを、10分もかけて留学生本人にやらせている。しかも、その本人の後ろで、多くの留学生が列をなして待っている。


 これが官僚の窓口の通病なのか?それとも東大工学部留学生課の病なのか、誰か教えて。



2007年4月4日水曜日

就活が変わった

 今日1997年大学を卒業した社会人の方と就活などについて話す機会があった。


 10年前の就活は大学四年生になる直前くらいから始まるものだった。エントリーをして、選考を経て、内定をもらう。


 エントリー、選考、内定というやり方はやはり同じだが、いまの就活は10年前より半年くらい早くなった。


 いまの大学3年生や修士1年生は2学期から就活をはじめる。つまり3年生や修士1年の11月からだ。


 原因はそこまで早く採用を始める企業が増えたからだ。特に外資はやたら早くやり始める。学生を囲い込むためには、早く動く出すのは確かに正解かもしれない。


 もっと積極的な学生なら3年生や修士1年生のの夏休みに企業のインターンシップに参加する。そのためのエントリーや選考は6月中旬くらいから始まる。


 3年生を置いといて、修士1年生を考えてみると、4月に大学院に入学したばかりで、また3ヶ月も大学院での勉強をしていないのに、就職活動の一部であるインターンシップをはじめている。そして、大学院に入って半年、本格的な就職活動が始まり、早ければその3ヵ月後にもう内定をもらっている。


 つまり修士1年が終わっていないうちに、希望企業の内定を勝ち取ることが可能なのだ。


 一見いい話のようだが、実際はそうでもない。院に入って半年後の時点では、修士としての研究はもちろん、大学院の授業すら十分に受けていないはずだ。それまでの時間をちゃんと勉強や研究に集中していればいいけど、そうでない人は最初の一年間は大学院から得るものが少ない。


 企業は大学や大学院で何を勉強してきたかを重視しないし、むしろ課外活動を重視している。内定をもらってからの一年をちゃんと勉強や研究に打つ込めばいいという理屈を言えば、ごもっともでそれまでだが、やはり大学院に入る本来の目的は就職のための自由時間の確保ではないはずだ。


 このような構造を作ってしまったこの社会や、ひとつ上、二つ上の世代がもちろん悪いが、それをおかしいと考えずに流される学生も同じく悪いだろう。


 大学や大学院にいる間にしか勉強できないことも多い、確かに学校で教えられる知識などは古いものが多いが、一人前の大学生なら大学は知識を勉強するだけのところではないことくらい分かるはずだ。


 知識以上に重要で、しかも大学でしか勉強できないことも多々ある。それを見つけて、限られた時間の中で吸収し、自分の教養や能力を上げることが大学生、大学院生の本来の目的のはずだ。


 この四月、また大学院をただの就職のための通過路として考えている学生が大学院に進学してきている。



2007年4月3日火曜日

ナイトミュージアム

 を見てきた。


 感想としては、面白い映画だけど、ちょっとボケが足りなかった。もっと工夫すればもっとよく出来たはずだということだ。


 これを見て、ハリウッド映画が落ちたと改めて思った。この映画だけじゃないが、最近のハリウッド映画は今まで見たいろんな映画をくっつけて作ったものだという感じがかなりして、オリジナリティのある発想やストーリーは足りない。


 小説、漫画の映画化、リメイク、組み合わせ。とにかく売れるものを手早く作って売るというようになってきた。映画のための映画、理想のための映画は足りない。とうとうアカデミック賞までが香港映画のリメイクになった。


 だから去年邦画の調子がよかった。でも日本の映画も同じ問題に直面している。世界の映画業界全体がそうかもしれない。


 ダウンタウンの松本さんが映画を作る際、北野武監督がアドバイスしたのは「最初の映画は興行のいいものにしろ、そしたら次から自由に作らせてくれるから。」


 映画業界の問題をずばり表した言葉だ。要は興行のために映画を作っている。だから興行がよくなければ、理想もチャレンジも何もない。金が集まらない、映画が作れない。


 テレビも出版も新聞も雑誌も、皆金を最も作れる方法で動いている。本当にどの道が一番いいのかを考えもしない。


 客が離れていくのは結果だ。そして業界全体がとまり、反省し、再始動して、しばらく試行錯誤して、やっとまた人気を回復できる。


 そうならないように常に考えておけばいいのに。ハリウッド映画みたいに成らないように。



2007年4月2日月曜日

初詣に行ってきた

 今日初詣に行ってきた。


 その年の初の参りならいつでも初詣だと思ったけど、辞書で調べたら初詣は正月限定のようだ。なので今日のお参りは正確には初詣とはいえないようだ。


 とにかく今日今年初めてお参りしてきた。特にこれっという理由もない。今年に入ってからまだ神社に行ったことがないと思っただけだった。


 前回の初詣は家からちょっとはなれたところにある有名な神社に行った。今回はもっと家に近い同じ有名な神社に行くことにした。歩いていける距離だけど、まだ行ったことがないのだ。


 行ってみた感想としては、思ったより広くて立派な神社だった。歴史もあり境内も非常にきれいだった。


 神社には非常に日本の文化を感じる。神社に行くことはは日本の伝統文化に簡単に触れる数少ない機会だと思っている。いまの社会でこのように簡単に伝統文化に触れられる場があまりにも少なくなっていると思う。


 相撲は外国人力士が活躍するちょっと困った状況にある。


 落語や歌舞伎などは行こうと思えばいけるが、そのコストが高すぎる。金のない若者ではなかなか気軽に行けるような値段ではない。


 一定年齢層の人しか行かないから客数に限界がある、だからその値段が高くなる。そうすると金のない若者がますますいけなくなる。


 中国でも同じ状況だ。京劇などの伝統文化の代表的なものは文化から消えつつある。爆竹も一度環境保護などの理由で厳しい制限にあった。その後制限がほとんど解除されたが、伝統文化と現代の文化や「都合」との戦いの一例になった。


 伝統文化に対してどんな考え方を持ち、どんな保護策をとるかはそれぞれの国や社会の自由だ。しかしそのために活動する人がごく一部しかいないのは問題かもしれない。根本にある原因は伝統文化の多くは一般的に触れにくいからだろう。



2007年4月1日日曜日

ただいま

 帰ってきた。朝の飛行機でちょうどお昼に東京に着いた。


 暑い暑い暑い!


 実家の長春の今日の気温は-3℃~3℃だった。対して東京は20℃くらいあった。しかも東京に着いたのは一番暑い時間帯だった。


 あっちこっち桜が咲いていて、通り過ぎた公園に花見の人でいっぱいだった。いい季節に戻ってきたなと少しは思ったが、明日雨が降るかもしれないようだ。もしかしたら桜を見れないじゃないかとちょっと心配した。


 3週間中国にいて、基本的には完全オフだった。寒いのと同級生が就職してほかの都市に行ってたりすることで、あまり活動的じゃなかったけど、都市の変化や会った人の話からいろんなことを新たに認識することになった。


 これから少しずつこの3週間で見てきたこと、考えたことを書くつもりなので、どうぞ見てください。



2007年3月11日日曜日

今日から帰国

 今日から三週間、中国に帰る。


 なので連絡はPCのアドレスへのメールかmixiのメッセージにしてください。


 一年半ぶりの帰国だ。もともと去年の夏に帰る予定だったけど、大学の海外研修でアメリカに行くことになったから、延期することに。


 冬、というか今春だけど、の帰国はさらに久しぶりだ。とりあえず今日は東京と実家がある長春の間には20度の温度差あるから、多分風邪をひくだろう。汗


 どれだけ書くかまだわからないが、三月末まで日記の中国ネタが増えるだろう。お楽しみに。


 それじゃ、行ってきます!



2007年3月10日土曜日

今日は東大の合格発表

 結果は


 二勝一敗。悪くはない。


 東大の合格発表を見に行ったのは4回目だ。もちろん1回目は自分が現役のときだった。


 4回とも共通なことがたくさんあった。


 盛り上がっていて、失敗者に優しくないあの空気。取材相手だけに作った笑顔を見せる記者。他大から借り出されて、この一日だけ東大生を演じる可愛い女の子。まったく空気を読もうとせずに赤門前で演説という騒音で受験生の気分を害するしょうもない日本共産党。


 一方で、本心で祝い、ねぎらい、慰める先生、親、友達、先輩。そしてその人たちの笑顔も毎回同じようにある。


 また、何よりも大事なのは、チャレンジした結果を自分の目に焼き付ける勇気。


 特に現役生にとっては、人生一度しかない体験だ。結果がいずれにしろ、その結果を自分の目でその場で見るのはその後の人生の重要なエネルギー源になるだろう。


 また受験を経験していない人にアドバイス。第一志望の大学はもし張り出し発表を行なっていれば、必ずその場に行って結果を見てください。人生一度だけの体験を放棄しないでください。


 見に来て後悔することは絶対ない。



2007年3月9日金曜日

自分に責任を持つ

 どこかでこの話をしてきた。


 自分のことを自分で責任を持って考えなければならない。人に甘えてはいけない。


 人に任せて、人に決めてもらうのは一番楽なことだけど、一番後悔しやすいことだ。そしてそのとき、人のせいにし、人との関係が悪くなるのも多いだろう。


 自分で考えて、自分で決めるのは難しいことだ。だから人に相談するのはいいこと。信頼できて、親身になってくれて、そして見識を持っている人に相談できれば、決断をするいい手助けになる。その人が複数いるとなおいいだろう。だけどいくら相談に乗ってもらっている人が頼りに成っても、決断は自分でしないといけない。


 納得して決断することが出来なければ、迷えばいい。決して納得もしないで安易に人の意見で決断してはいけない。


 厳しいことだけど、将来、その決断で自分が苦しくなるとき、責任を取る人は自分以外誰もいないから。


 もっと言うと、ただ納得するだけでもだめで、納得した上で、腹をくくらないといけないときも多い。そんな重大な決断は意外と人生の早い時期に来るかもしれない。


 僕の場合は、日本に来るチャンスを知ってから、来るかどうかを決めるのに、24時間しかなかった。まだ15歳のときだった。冬の寒い夜だった。


 真剣に、自分に対して。迷ったら自分の将来を考える。今の決断は自分の将来にとっていいかどうかを考える。


 それを繰り返しているうちに、実感がどんどん湧いてくるだろう。



2007年3月8日木曜日

静岡出張の続き

 東京に帰ってくる新幹線に乗る前に、静岡駅でお土産を買った。


 はい、そのお土産を新幹線に忘れた。


 あまり旅行したりお土産買ったりしないもので、完璧に存在を忘れた。


 家についてJRに電話したら、今はわからないから、明日の10時以降にまた電話してといわれた。今日電話したら、忘れ物預かり所にあるって言われた。良かった。


 それで東京駅にお土産を取りに行く。


 電話で預かり所の場所を教えてもらった。これは遠い。丸の内線で東京駅に着いたが、東海道新幹線忘れ物預かり所は八重洲口の高速バスの一番奥の乗り場の物流工場のまた奥だった。


 駅の中じゃないから改札を通るわけには行かない。回っていくしかない。これは、東京駅を半周回ることになる。


 相当早足で歩いていたけど、それでも相当時間かかった。東京駅はやっぱり広い!バス乗り場にたどり着いて、小さく出ている掲示を見つけて、それにしたがって細道を通る。そして物流倉庫の作業員が仕事をしているところを通って、角もいくつか曲がって、やっと到着。


 忘れたのは新幹線の中だから、時間と車両と名前と住所と電話番号を申込書に書いて渡したら取ってきてくれた。お土産無事生還!ちょっと袋にほこりがついているけど、戻ってくるだけでありがたい。また受け取り書に名前と住所と電話を書いて、手続き完了。


 そしてまた角曲がって物流工場を通って細道抜けて東京駅を回って、地下鉄へ。遠い!


 忘れ物しないようにしましょう!



2007年3月7日水曜日

今日は静岡出張

 出張なんてかっこつけて言ってるけど、大学院の授業でケースとして研究した会社の工場見学だった。担当の先生が機会を作ってくださった。


 本当に貴重な機会だった。こっちは先生以外学生三人だけなのに、社長と役員の本部長と部長の三方が発表と懇親会であわせて四時間も付き合ってくれた。


 世界シェア一位の製品をもつ一部上場企業だと思えない対応をしてくださった。しかも社長はざっくばらんに話をしてくださって、メーカーの製造と経営の両方の面白さが聞けた。


 感想としては、部長や普通の役員クラスの一般的で味気ない話を10回聞くよりも、もっとも責任を背負って経営判断をしている社長の話を聞いた方が何倍も勉強になる。そして規模の小さい会社より規模も歴史もある会社の社長の話の方が勉強になる。


 もちろんその社長のパーソナリティにはよるけど。


 貴重な機会があったとき、絶対逃がさない。これは成功のための近道かもしれない。



2007年3月6日火曜日

生活リズム

 生活リズムを取ることを考えると、高校のときの生活に戻りたい。


 全寮制だったので、毎日決まったスケジュールに従った生活習慣だった。特に睡眠時間が規則的だったのは一番ありがたかった。


 睡眠指導を専門とする医者が睡眠に関していっていたのは、0時から6時までは必ず睡眠をとったほうがいいと。その理由は、0時からの睡眠の最初の3時間はノンレム睡眠で、頭を休める。そしてその次の3時からの3時間はレム睡眠で、体を休める。


 睡眠時間が短かったり、その時間に合わせていなかったりする場合、ノンレム睡眠とレム睡眠が同時に起こり、どちらもちゃんと出来なくなり、結局体も頭も休めないという。


 大学に入ってからの生活を考えると、この時間に合わせた睡眠がほとんど出来ていない。12時に寝るのは出来なかった。


 だけど、よくよく考えてみて、今の生活では、12時にどうしても寝れない理由はない。結局いろいろのことが言い訳になっている。


 これからは少しずつではあるが、生活リズムを調整する。この日記もこれから毎日朝に書くことにする。


 リズムの調整は一番難しい戦いかもしれない。だけどくれくらいはできないと何も出来ないだろうから、負けない。



2007年3月5日月曜日

教員養成大学がただになる

 今日から始まる中国の国会にあたる人民代表大会で、温家宝首相が教員養成大学(師範大学)の学費を免除する方針を打ち出した。


 背後にある原因はいうまでもなく教員の不足と質の降下だ。


 中国の教員養成大学はもともと学費が低くて、教育の質もよい。さらに慢性的な教員不足のため就職も非常にいい。そのため、学生を集めるのにさほど苦労しなかったが、問題はその卒業生の他業界への流出だ。


 いままでは学費が低いとはいえ、ほかの大学との実質的な違いが小さく、そのためか、卒業生の教員以外の一般的な就職に対する制限もほとんどなかった。結局学生を確保できても必要数の教員を確保できなかったりするのだ。


 今回の方針は学費の免除と注目されるが、おそらく具体的な政策として実行されるときは、卒業直後の進路についての制限も設けるだろう。


 この政策が実行されると、収入の少ない農村部の学生が多く教員養成大学に入るようになる。そして、高収入の都市部の学生と違って、農村部の学生が割りと教員の職で満足しやすいので、教員確保の問題が比較的短期間で解決できるかもしれない。これが今回の政策の狙いだ。


 日本のように免許制度で、誰でも試験をクリアすれば教員になれるのは教員数を確保する有効な手段だと思う。しかし、中国の4年間の教育学の専門教育を受けさせてから初めて教員になれるという制度は、教員の質の確保という視点から考えて、現時点では必要不可欠だ。


 バランスの取れた制度の確立まではまだ時間かかりそうだ。



2007年3月4日日曜日

読書 姉ちゃんの詩集 サマー


  今日は本の紹介だ。最近読んだ本の中の一押しだ。これほどの本はしばらくは出合えないなと思った。


 弟が偶然発見したお姉ちゃんの日記風詩集。それを弟が勝手にネットにアップした。そしてその詩が100万人を癒した。


 詩はお姉ちゃんの子供時代のものだ。分かっているようで分からないような言葉を自由自在に使って気持ちを表していた。最後まで読んで、一人の女の子が浮かび上がってくる。


 人生のもっとも感受性の高い時期の記録なのだ。だからそこからこの上ない貴重さを感じる。


 ひとつの詩を引用して終わりにする。



「みつあみ」


   みつあみの子が好きなんだって


   髪伸ばそうかな


 
   背が小さい子が好きなんだって


   アリでも観察してろ 



2007年3月3日土曜日

映画 幸せのちから

 先日見てきた。非常にいい映画だった。


 幸せをつかむために現状にめげずに努力する父親とその精神的な支えとなる息子。


 父親の努力よりも、僕は息子の存在が決定的だと思った。


 この話は前から知っていた。そのとき聞いていたのはほとんど父親の話だった。知力と努力の両方の才能を持ち合わせた父親が人生を変えたというようなアメリカドリーム的な話だった。


 だけど、少なくとも映画では、父親の才能よりも、息子の意識的無意識的な支えがこの映画の芯だと思った。そもそもタイトルの「幸せのちから」はその表れだ。


 動機付けとなる誰かや何かの存在があるのは恵まれてることだ。


 よく夢を語っている成功者の本では、20年後30年後の自分の成功しているときの姿を想像することで、モチベーションを維持できると書いてある。


 それを否定するつもりはないが、やはり具体的な誰かや何かが大事なのではないのでしょうか。家族のために、代々続いてきた家業のために、とか。


 僕はそう思う。


 よく、家族ができたら、守らなければ成らないという意識ができるから、チャレンジができなくなると聞く。それは家族を言い訳に使っているとしか聞こえない。


 家族のためだからこそ、リスクがあるからだめだというような短絡な思考ではなく、どちらの選択肢がよりいい選択肢なのかを真剣に検討しなければならない。


 そして、家族との信頼関係があれば、選んだ道に進んでいけばいいだろう。


 信頼関係のある家族が少ないかもしれないね。



2007年3月2日金曜日

大学とWikipedia(ウィキペディア)

 最新号の日経ビジネスには、東大の小宮山総長のインタビューが載っていて、そのなかで、小宮山総長がウィキペディアを教科書作りで活用しようとおっしゃっていた。


 ウィキペディアとはネット上にある百貨事典で、ネットユーザーが編集できるようになっている。そのため、情報の更新が早く、しかも詳しい。ほかではなかなか集まらない情報をウィキペディアで簡単に見つかることが多々ある。


 僕も情報収集の手段としてよく利用するが、やはり一番の問題はその情報の信憑性だ。


 こんなニュースがあった。ウィキペディア頼み、誤答続々 米大学が試験で引用禁止http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200702220331.html


 大学でのレポートで学生がみんなウィキペディアの内容を引用して作成したが、その内容が間違いであったため、教授がウィキペディアを情報収集源としての使用を禁止したという。


 この問題について、小宮山総長が、たくさんの人が編集できるため、悪い情報が排除されるようになっているとの考えを示した。


 どちらも正しいと思う。問題は悪い情報が排除されきれないから、ウィキペディアの信憑性がなかなかあがらないということだ。しかしだからといってその情報を全否定する必要もない。そもそも大学教授が主張することですら、諸説のひとつに過ぎないことが多々あるのだから。


 出所不明な情報については明記してもらうか、それぞれの情報を専門家にチェックしてもらわない限り、信憑性の改善は無理だと思うが、後者は不可能だろう。ならば利用者の協力に頼るしかない。


 そもそもウィキペディアは運営資金が不足して、継続可能かどうかが微妙になっている。もし本当にいまのままでの運営体制(非営利団体による運営)が継続できないなら、大学が連携してその運営を受け継ぐのもひとつの案かもしれない。



2007年3月1日木曜日

進んでなくてもいいから報告しろ

 今日会社で管理職を務める方といろいろ話をした。会社でのプロジェクトチームのマネジメントや、部下を育てることなどが主な内容だった。


 一番勉強になったのは仕事の進捗報告のやり方だ。


 仕事を進めて、その進捗のよしあしに関係なく、頻繁に報告する社員が仕事のできる社員として評価されるという。


 上司の立場では、仕事が遅れることがさほど悪いことではなく、その仕事がいまどんな状況にあるのか把握できないのが本当の悪いことだ。


 状況を頻繁に報告すれば、そのつど上司が現状の把握ができ、指示を出すことができる。仕事もスムーズに進む。黙った頑張っても、仕事の質が高いとは限らないし、上司を不安にさせることになる。


 最悪な状況は、どうにもならない状況になって初めて「実は・・・」と報告するパターンだ。もちろん評価が最低なものになる。


 要するに仕事を進めるには、一番重要なのは情報の共有といつでも修正できるような柔軟でオープンな状態を保つことだ。


 仕事が予定通りに進まないことが前提で考えれば、ごく自然なことだが、新入社員がスムーズにこれができるようになるまでには3年くらいかかると、その方が言う。



2007年2月28日水曜日

世界同時株安

 昨日の上海株式市場の急落が世界中の株式市場の急落を引き起こした。


 驚いた。中国の市場の影響力に。


 株式の市場としてはまだ未熟で、制度も投資家もまだまだ進歩が必要とされる上海市場だが、その動きがロンドン、ニューヨーク、東京に影響を及ぼすようになった。


 これは、多くの外国資本がなんらかの形で上海市場に入り込んだことの表れでしょうか。


 普通なら、中国で株価が下がったら、投資家が資金を引き上げ、ほかの市場にその資金を投入する。その場合は、下落した中国市場の影響を受けないような市場に投入する。そしてその市場の株価が上がる。


 いままでの中国市場と外国市場の関係はそうだった。


 ところでいまはその二つの市場が資本において綿密な関係になったから、そのまま外国もつられて下がったと考えていいだろう。


 だとすると、今後同じようなことが生じるのを避けるためにも、投資家は中国市場から資金をどんどん引き上げるのではないだろうか。


 それによってますます中国市場が下がり、そのまま海外市場へ波及する。


 悲観的な見方ではあるが、今回の世界同時株安はこれだけで終わらない可能性が十分あるでしょう。



2007年2月27日火曜日

報道ステーションのスタート動画

 その動画はかなり良くできていると思うが、それをやらないといけない理由が良くわからない。


 これくらいの動画を毎日作っていて、それなりのコストがかかっているはずだ。おそらく想像以上かかっているのではないかと思う。


 その動画と報道の関係が見えない。視聴率を上げられるとも思っていない。であればその分のコストを取材にかけたらどうかと思う。


 元東大助教授でいま参議院議員の先生が爆笑問題の「大田総理」の番組に出演していたとき、きれいに作っているセットの裏は実は雑で、「机など、見えないところは塗装もなくぼろぼろで、釘など打ちっぱなしになってました」とご自身のブログに書いてあった。


 番組の性質上予算が違うだろうと思うが、やはり金の使い方という観点では金があっても有効活用すべきだろう。



2007年2月26日月曜日

24歳になりました

 気がついたら24にもなった、歳は確実にとるものだ。


 ここ数年年々成長しているとの実感はある。今年もちゃんと24歳に見合う成長を遂げたい。


 目標は、やるべきことを確実にこなすこと。


 当たり前だが、難しい目標だ。



2007年2月25日日曜日

東大、外国人スタッフ大幅増へ

「世界の東大」へ変身計画 外国人スタッフ1300人にhttp://www.asahi.com/edu/news/TKY200702230374.html


 とのニュースがあった。


 内容を簡単に言うと、東大の外国人スタッフは250人で全体の5%に過ぎない。この割合が低すぎるので、国際化を急ぐ東大は外国人スタッフの人数を5倍に増やすとの方針を打ち出した。


 具体的には外国人向けの宿舎や奨学金の整備を進める。本郷キャンパスのそばに外国人の研究者と留学生向けに220室規模のゲストハウスを建てるなどと。また、英語の教育プログラムを充実させていくとも言っている。


 僕自身の実感としては、東大の留学生や外国人スタッフに対するサポートは一流校のレベルだとはいえない。奨学金にしても宿舎にしても足りない。留学生は順番に奨学金を受け、宿舎に入居している。


 そのため、成績などの基準は事実上二の次になり、一定期間宿舎に入ったりや奨学金を受けたりすると、どんなに成績が良くても優先順位が非常に低くされてしまうのは現状だ。また、工学部の場合は他学部より何倍も留学生が多いのに、奨学金や宿舎のチャンスは他学部と差ほど変わらない。これではもともと厳しい状況がますます厳しくなる。


 現状は奨学金も宿舎も足りないから、このやり方はやむをえないものではある。しかしただでさえ日本での勉強生活に不慣れの留学生は、住居や生活費のために必要以上の時間と体力を費やしてしまっているのも事実だ。


 確かに地方から上京してきた日本人の学生にも同じく生活費や住居の問題がある。留学生へのサポートだけを充実させると不公平だという声も出るだろう。でもバイトにしても住居探しにしても留学生は日本人学生より難しい立場にいることを考えると、サポートはまだまだ足りないといいたい。


 東大はこれからどのように国際化していくのかは楽しみだ。さらにこの流れはほかの大学にも波及できればと思う。実際僕の知っている限り、それでも東大よりも留学生に対するサポートを充実している大学はないそうだ。


 



2007年2月24日土曜日

ハゲタカと会社の値段


  先週からNHK総合の土曜ドラマにハゲタカという新しいドラマが始まった。


 バブルが崩壊して外資のファンドが日本の債権を低く買いたたいて、高く売る話のドラマだけど、NHKだけにメッセージ性が強い。


 あの時代ハゲタカファンドと呼ばれたいた外資ファンドは何をしたのか、そしてそれにはどういう意味があったのか、そもそもそのときの日本はどのような状況だったのかを非常にわかりやすく教えてくれている。すばらしい教科書だ。


 教科書の話だけど、このドラマの監修は森生明さんだ。森生さんは最近『会社の値段』という新著を出した。


 森生さんは外資系の投資銀行やメーカーなどを経て、M&Aのコンサルタントとして独立した。


 学部時代大学の授業に一回来てくださって授業をなさった。その後当時参加していた学生サークルの講演会の講師に一回来てくださった。そして最近、大学の授業で、外資系コンサルティング会社のディレクターの先生がこの『会社の値段』を薦めてくれた。


 M&Aをする場合、会社の値段をどうやって算定するのか。そのシステムの合理性と算定方法をわかりやすく紹介する本だ。この本でもほぼ半分の内容は日本経済の環境と問題について紹介している。


 ハゲタカとは違う側面だが、同じようにメッセージ性の強い本だ。


 そしてどちらも同じメッセージを伝えている。


 日本の資本主義制度は、資本主義の本質が浸透していないから、多くの問題が生じるのだと。



2007年2月23日金曜日

ネットで買い物

 最近ネットでの買い物がやたらと多い。今月に入ってから収納、本、印鑑、ピザ、ゲーム、パソコン台、そして航空券。家の近くのコンビニとスーパーで売っていないものや、運びにくいものなら基本的にはネットで買うようにしている。


 送料はかかるが、時間の節約はできる。さらに見比べできる商品数も多いから、ネットでの買い物は結果的に安いと思う。


 パソコン経由買う場合もあるが、携帯経由の場合もある。携帯の場合はパソコンより量も値段も劣るが、携帯の店でしか買えないものもあるので、そういうレアのものは携帯のショップで買っている。また、基本的には買い物は全部クレジットカードで買うが、携帯なら、毎月の使用料と一緒に支払うことが可能なので、カードを持っていない人が主に利用しているでしょう。


 前に、ネット通販の店は基本的には送料で儲けているから、安い値段で販売できると聞いたことがあるが、最近送料無料の店も増えてきているから、ほかの儲け方もあるだろう。いずれにしても、ネット通販は薄利多売の商売だ。だから広告が重要になってくる。だからネット広告を手がけている会社は儲かっている。


 ネット通販の問題は情報量だと思う。顧客が直接に商品を見たり触ったりすることができないから、店側が伝える情報をコントロールできる。基本的には購買意欲に消極的な作用をする情報を出さないようにしている。しかし、顧客ももはやそう単純ではない、情報の不足の商品に対しては手を出さない場合は多いだろう。ネットで見つけたものを店に買いに行く場合は大体情報の不足が原因でしょう。
  
 次の段階では、ネット通販は、誠実で顧客のニーズにこたえる情報を出せるかどうかが成功のポイントになるのではないかと思う。実際に店で買うとき、店の店員に話を聞く場合も含めた情報量に劣らないほどの情報を提供できれば、客も集められるだろう。



2007年2月22日木曜日

街づくり

 街作りといっても、実はシムシティのことだ。知っている人は知っているが、今日はシムシティDSの発売日だ。予約したので、朝家に届いた。


 知らない人のために紹介するが、シムシティというのは、EA(エレクトロニック・アーツ)社が出している都市作りと運営のPC用のシミュレーションゲームだ。プレーヤーは社長となって、一から都市を作り上げる。


 住宅区、商業区、工業区の設置、水道電気の供給、交通学校病院警察消防などの公共サービスの提供、税金の設定など、都市に必要なものを地図に置いていく。そうするとどんどん市民が集まり、税金収入が増える。しかし、ゴミや工業地域、渋滞による環境汚染が生じるので、環境の良くない地域では人が住みたがらない。さまざまな問題と戦いながら都市を拡大していくのはこのゲームの目的だ。


 最初このゲームをやったのは中学校のときだ。いまから10年位前。当時のシムシティはまだ非常にシンプルだったが、やってみてすぐにはまった。その後新しいバージョンを一通りプレーしてた。決して上手とはいえないが、自己流のやり方は一応ある。


 このゲームをやることで、都市のがどうやって機能していて、そのシステムについて勉強することができる。いま有名なヤンキー先生義家氏が、実際にPC版のシムシティを授業で使ったこともあるという。


 僕の実際にやった感想としては、都市が出来上がるまでの段階では収入と支出について考える場合が多い。限られた資金をどこに使ったほうが一番多くのリターンを得られるのかを考え、投入していく。そして都市が地図が埋まっていて、都市が面積的にこれ以上拡大できなくなり、収入も安定していると、存在する問題を解決するのに集中して行く。規模の拡大で人口を増えることができないので、現存の都市の問題を解決し、効率を良くすることでしか成長できない。


 これは企業の経営に近いのではないかと勝手に思っている。面積的な拡大は新規事業の立ち上げやM&Aのような拡大に近いもので、そして都市の問題解決による拡大は会社の内部の効率化と改良改善に近い。もちろんゲームなのできわめて単純化しているが、経営の感覚は同じはずだ。


 興味のある人が是非やってみてください。



2007年2月21日水曜日

寝たままでPCを使う

  [新製品]サンコーが「ゴロ寝deスクアルミ」の新バージョン!さらにコンパクト化し、収納式マウス台を装備!!http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070220-00000040-rbb-sci


 寝たままでノートパソコンを置いて使えるということで、すぐ購入。結構ベッドでパソコンを使うこともあるので、非常に助かる。読書などでも使えそうだから、作業の効率アップにつながると期待する。


 朝は起きたらすぐテレビをつけてニュースを見る。大体布団から出ないでそのままニュースを見ながら読書か、パソコンでメールやネットのニュースをチェックする。


 二度寝したいという欲望が強くあるが、布団の中で作業をするということで、「妥協」する。


 布団の中でも作業をして、パソコンで面白いニュースを見つけたらそっちの方に興味が行き、眠気が覚めるという効果もある。


 ひとつだけあるのは、最近家ではノートパソコンにデスクトップ用のモニターをつけて、二つの画面で作業をする。ひとつはネットを見るためで常にいつでも検索できるようにGoogleを開いていて、もうひとつの画面は作業用の画面で、メールや文章を書いたりする。モニターをノートと一緒にベッドに持ってこれないから、ベッドでの作業はパソコンの画面ひとつになる。


 いまのところはどちらかを取るしかないが、早くベッドでも両画面が使える方法を見つけたい。



2007年2月20日火曜日

東大生の作った東大受験のしおり

 知っている人も結構いると思うが、去年から入試の二次試験の前に東大生が作った「東大受験のしおりhttp://www.ut-life.net/special/07juken/」が学生が作る東大HPhttp://www.ut-life.net/で公開されている。(リンクはPCのみ)


 持ち物チェックリスト、交通案内、受験会場となる建物の紹介、大学キャンパスの地図とコンビニガイド、試験当日のスケジュールと注意事項、キャンパス内の名所紹介、先輩からのメッセージとの構成になっている。さらに理系受験生用の本郷キャンパス版と文系受験生用の駒場キャンパス版の二つのバージョンがある。


 カラーPDFで非常にきれいなつくり。通常版と冊子版があって、冊子版の場合は両面印刷して、真ん中をホッチキスでとめれば冊子になるように作られている。


 特に試験当日のスケジュールには、それぞれの時間帯におけるアドバイスや注意事項が細かいところを含めて書いてあり、初めて東大受験をする受験生にとっては緊張をほぐせる貴重なアドバイスになる。


 またキャンパスの名所案内では、各名所の歴史を紹介している。東大生でも知っている人が少ないエピソードがたくさん書いてあるので、受験生じゃなくても東大に興味のある人にはお勧め。


 最後の先輩からのメッセージは、受験生に勇気を与えるものばかりだ。文科一類から理系三類までの6科類からそれぞれ1人の先輩が応援してくれる。


 
 受験当日の緊張と不安は、初めての場所で大事な試験を受けることから生じる。その初めての場所と当日の流れを優しく教えてくれることは、受験生にとってこれ以上ない大きな応援かもしれない。ぜひともほかの大学でもこのような応援企画をやっていただきたい。



2007年2月19日月曜日

推薦・AO入試、大学のジレンマ

 先日日経新聞で、推薦入試やAO入試で合格した学生を、入学する前に予備校で補修を受けさせる大学が増えたという記事を読んだ。


 少子化で新入生確保の競争激化したなか、推薦やAO入試は大学にとっても学生確保のいい手段だ。そのため、導入した大学が近年どんどん増えている。


 ベネッセコーポレーションの2005年の調査によると、2000年度では全国で59校の大学がAO入試を実施していたのに対して、2005年度ではその数は403校になった。その中の国立大学は2000年度の3校から2005年度の25校まで増えた。


 AO入試の倍率は、私立大学の場合、倍率1倍台以下、すなわちたとえば10人を募集定員としたところ、応募人数は10数名しかいない大学はAO実施校の49%と半分にもなる。言ってみれば応募すればほぼ受かるような入試だ。国立でも1倍台以下の大学は実施校全体の23%もある。


 これでは高校生の勉強意欲を下げかねない。こつこつ勉強して一般を受けるのが大変だから、楽な推薦やAOを受ける高校生がどんどん増えている。


 大学の新入生確保の思惑と受験生の受けるチャンスを増やしたい、受かりやすいところを受けたいという願望がうまく合致して、推薦AOの人気が高騰している。


 一方で、大学はこのような入試で入学させた学生に困っている。あきらかに一般入試で合格した学生との学力の差が生じ、結局コストをかけて再教育をしないといけない羽目になる。それでも学生の確保は存亡にかかわることだから、学生に対して強気に出れない大学が多い。


 ここ二三年大学が受験生に媚びるようになった。学校説明会を聞きにきた受験生の交通費出す大学、さらに受験料を免除する大学などといろいろある。お茶ノ水女子大学ほどの国立女子大トップ校でさえ今年から新入生全員にノートパソコンを貸し出すようになった。


 これでは大学入試の目的も意味も変わってくる。大学の存在意味まで変わってくる。大学は教育と研究をするところである。これくらいの最低限の機能ははたしてもらいたい。そして競争は教育や研究で勝負してほしい。


 おいしいものを作るはずのレストランが客にお箸をプレゼントしたって良くなりはしない。あくまでも味で客を集めないと将来はない。苦しくても料理の質をあげることに力を注いだほうがいいでしょう。



2007年2月18日日曜日

あけましておめでとうございます!

 マラソンをやっていたから勘違いをしたわけではなく、今日は中国のお正月の春節だ。


 日本で春節を迎えるのはもう6回目。すっかり慣れてしまった。大学では中国人が集まって祝ったりするが、そのような会合には参加しない主義なので、基本的には毎年一人で祝う。


 祝うといってネットでCCTV(中国中央テレビ)の番組を見たり、ちょっとおいしいものを食べたりするくらいで、たいしたことない。


 実は春節について、国内でも多くの議論がある。もっとも話題になっているのは、春節の固定化なのだ。


 春節は旧暦のお正月のなので、もちろん毎年その日が変わる。今年は2月18日の今日だが、早いときは1月の下旬に来るので、一ヶ月くらいの差が出る。そのため、学校や企業の休みのタイミングも毎年ばらばらになる。これじゃ不便が多いから、春節を固定しようとする声が出てきている。


 もちろん反対派もいる。毎年の伝統的な最大の行事で、中国の文化の代表にもなっている春節を、同じ伝統の代表の旧暦から切り離すことは、文化の伝承にとってマイナスだと。現にクリスマスやバレンタインなどを祝う人が増え、若者を中心に伝統文化離れが問題になっている。


 この議論は何年か前からすでに始まって、結論が出ない。


 日本に来て、日本は1月1日を新年として祝っているのに、干支をそのまま踏襲していることに違和感を感じた。


 干支は古代からの年の数え方で、十干の甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 と十二支の子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 が組み合わせって、60種類の数え方を作っている。今年は丁亥年で、60年後に同じ丁亥年が戻ってくるから還暦という。


 これらは全部旧暦に基づいたものなのに、1月1日から干支が変わるとしているのは不自然に感じて仕方がない。


 話し変わるけど、クリスマスを祝うのもどうかと思う。実際いまアメリカでも「メリークリスマス」を言わないようになっている。違う宗教を信仰する人に対しては失礼だからなのだ。その代わりに「ハッピーホリデー」を言うらしい。なのに、日本も中国も盛んに言っている。そもそもクリスマスは言ってみれば隣の家の親父の誕生日みないなものだから、隣が祝うからうちも祝おうのかな。


 文化の共存はすばらしいことではあるが、中途半端にごちゃごちゃにすると、混乱が生じるし、問題も起きるでしょう。


 そういう意味でも中国やはり伝統文化をちゃんと守っていくべきだと思う。



2007年2月17日土曜日

それでは、僕はやりました。

 ショッキングなニュースだ。


   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070217-00000097-sph-soci


 携帯はこちらからhttp://www.news-service.ne.jp/tn/mailto_jump.cgi?fg=1&pg=85&ct=1&nid=73294


 一番最初に思ったのは、東大の危機管理能力がすばらしい。事件があった当日に本人に事情を聞き、処分を下す。本人も一身で責任を背負い、弁解なく辞任をする。この対応の速さは、最近の不祥事を起こした企業が見習うべきものだ。信頼を取り戻すのに、迅速の対応が必要であろう。


 そして、東大に対してはちょっと情けないとも思った。リクルートで役員まで務め、東大の総長室顧問を経て副理事になられた方が、「連日夜遅くまで仕事が続く」ように働いているのに、車ではなく、電車で移動させているのは問題ではないか。リスク管理能力は非常に低いといわざるを得ない。


 さらに、「連夜まで仕事で、眠ってしまい、気がついたら」と「太ももに手の甲が乗っかり、すりすり」という状況からも、少しだけ、本当に痴漢だったのかと思ってしまう。寝ている間に手が前後の動くというのはありえないわけでもないと思うが。


 もし今回の件はこれ以上の何かの意図があったら、それこそ本当に恐ろしいことだ。映画が話題になっているだけにぞっとくる。


 痴漢犯罪は最低な犯罪で、許すべきものではない。今回のはもし事実が痴漢であれば、大学の処分は妥当だし、総長もそれなりに責任を取るべきだと思う。さらに本人もそれ相応の罰を受けるべきだ。東大もリスク管理をもっとしっかりすべきだ。


 いずれにしろ、竹原さんが東大に来て以来、東大の就職サポートが充実になり、対外宣伝や、学生団体の活動に対する大学のサポートも積極的になった。大学は少しずつではあるが、いままで以上の活力を見せつつあった。これらを担当する竹原さんのおかげだということはいうまでもない。


 これからも、東大がこの勢いを失うことなく、そのパワーを発揮できることを望む。



2007年2月16日金曜日

東京マラソンの日の受験生

 軽く調べたら、今週日曜の18日が受験日の大学はたとえば以下のがある。


 慶應(商)、早稲田(人間科学)、青山学院(国際政治経済)、東京電機(工・理工・情報環境・未来科学)。


 校数は決して多くはないが、受験生数は少なくはないのではないかと思う。


 テレビで東京マラソンの沿路の店をインタビューして、店の方が、「マラソンをやるのを知ったのは2月に入ってからだ」といっていたのを聞くと、おそらく大学に通知したのも同じ時期ではないかと思った。


 つまり大学にとっては回避不可能だということだ。


 あげた四校の試験会場はともに今回のマラソンコースとは近くないから大きな問題はないと思うが、やはり車の移動などの場合は不安だろう。


 マラソンを開催することはいいことだが、それによってかけてしまう迷惑に対するケアはちゃんとやらなければ、来年以降は支持を得られなくなるかもしれない。そもそも今回のマラソンも慎太郎さんが支持を得るための性格が非常に強いので、なおさら市民に対する気配りが必要だろう。


 日曜日の天気は雨で、かなり寒いので、マラソンに参加する方は大変だと思う。それと同じくらい、その日に受験をする受験生も大変だ。


 東京で一番多くの人が、「頑張って」と言っている日だから、ぜひ受験でも頑張ってほしい。



2007年2月15日木曜日

amazon速い

 今日の朝3時にamazonで注文した本が、午後4時に自宅に届いた。


 しかも朝8時半までの注文で、このサービスを選べば、全部当日に届けてくれるという。


 もちろん有料サービスで、350円ほどかかる。しかも関東地方限定なのだ。


 でも1500円以上を買えば送料が無料になるから、その代わりにこの350円を払うと考えればこのサービスの料金は高くもない。大量に買う場合は特にそうだ。その日のうちに本を受け取れるというのはなかなかありがたいことだ。


 amazonはほかにポイントサービスも始めた。本の場合は基本的には100円を払うたびに1ポイントをもらえ、500ポイントでギフト券と交換できる。


 また、amazonは独自のクレジットカードも発行するという。VISAカードで、一般消費は100円で1ポイント、amazonでの消費は100円で2ポイント。


 いままでネットでどんな本でも買え、自宅まで届けてくれるというだけで顧客の支持を得られていたが、いまはこれらのようなサービスを打ち出さないと厳しいようだ。


 同じネット通販のサービスが増えたのが原因であろうが、本屋さんの反撃も効いている。また、ブックオフの好調と、TSUTAYAの貸し漫画進出など、ライバルがどんどん増えるし、どれも強いのだ。


 僕は本をたくさん買うからうれしいことだけど、ユーザーの分散によって、ネットサービスの口コミなどの質が落ちるのではないかとの心配もある。もっと本質的な差別化を図って、サービスレベルの維持を望む。



2007年2月14日水曜日

ルールの明文化

 今日毎日の行動スケジュールを作った。これを先日に作った毎日のタスクリストと一緒に使って時間管理をする。


 タスクリストは毎日やるべきことのリストで、具体的なものではなく、どちらかといえば忘れないためのチェックリストの性格が強い。たとえば、勉強する、読書するのような当たり前なことから、掃除やごみ出しのようなついつい後回しか、忘れがちのないようまで入れている。いまは20項目弱ある。


 行動スケジュールは中学校時代から作っていた時間割のようなものだが、今回の特徴はタスクをそれぞれの時間帯に割り振り、それぞれの時間帯における優先順位を決めるということだ。


 自分の行動を観察してみるとわかったことは、僕はいつも今やっていることを優先順位第一位に置いているような行動をしている。言い換えれば今やっていることを中断して、ほかのことをやるのを嫌うわけ。これによって引き起こした問題は、食事の時間がばらばらになっているのと、毎日やるべき一部のタスクをやる時間を持たなくなることだ。


 今回のルールで、たとえば12時から13時までの間の第一優先事項は食事だ。そして23時から24時までの時間帯では、ブログ更新が一番優先される。この二つはいままでほとんどこの時間帯で優先されることがなかった。


 やはり自分の中でなんとなく決めたルールではなく、それを明文化した方がルールとして認識しやすい。最近よく言われる「見える化」に近いものだと思う。はっきりした文字や図表で表して、初めてわかるものも多い。


 ルールを明確にしないからすれ違いが起きたり、妥協と責任転嫁が起きたりする。しかもルールの明文化は意外と時間と根気が必要だから、ちゃんとやらないことが多い。


 アメリカのビジネスマンが会議をやるとき、まず最初に現状と基本概念の確認と、会議の進め方を決めるという。ややこしい作業だけど、文化や価値観の違う人々の会議でもスムーズに進むために欠かさないと納得できる。これが会議の効率化につながるというのも明白なことだ。


 これから何かをする前に、順調に進められるようにルールや下準備のようなベース作りを必ずするようにしよう。



2007年2月13日火曜日

漢検2級

 をクリアできない!ショック。


 高校卒業レベルなのに、意外と難しい。漢字にちょっと自信があるだけにショックも結構大きい。


 DSの漢検ソフトで奮闘して、二回チャレンジしたが、クリアできず。問題は読みと書き取り。意外にも始めてみる単語が出てきている。山車、星霜、読めないし、意味もわからない。汗。今はわかったけど。


 書き取りのほうは明らかに字を書かなさ過ぎが原因だ。なんとなくのイメージはわかるが、細かいところはかけない。大学に入ってから数学以外のレポートは全部パソコンでやった。これがまずかったようだ。


 一両日中に2級は確実にクリアできる。問題は準1級と1級だ。漢字の勉強というより日本語の勉強だ。日本文化の勉強でもある。


 漢字を書けない学生が増えているが、それがさほど問題だと思わない。しかし、漢字のの背後にある古来の日本文化について日本人が勉強しなくなっているから、これは問題だろう。


 新しいものは古いものの上で初めて出来る。高い建物を建てるときにその礎をしっかりしないといけない。


 漢検に話を戻すが、来年中には1級を取りたいから、頑張らないと。



2007年2月12日月曜日

東大に女性総長誕生

 はいつになったら実現できるだろう。


 ハーバード大は女性学長を選出した。前学長の性別差別発言で辞任した後の学長だから、女性が選出されるのは予想されていた。そういう意味では結構複雑ではあるが、女性であることは変わらない。


 これよりびっくりしたのは実はアメリカの東海岸の有名校がメンバーとなるIvy League の11校の半分は女性学長だという。


(参考にしたニュース、英語、PCからしかみれないhttp://www.cnn.com/2007/EDUCATION/02/11/harvard.president.ap/index.html


 対して日本の大学の学長。調べてみた。国立全88校の中、女性学長の大学はお茶ノ水女子大と東京外国語大学の2校のみ。


 また、私立大学に関しては、多数あるため、以下25校だけを調べた。慶應、早稲田、国際基督教、上智、東京理科、同志社、立命館、関西学院、東京農業、立教、関西、北里、津田塾、明治、青山学院、法政、南山、中央、東邦、日本女子、学習院、芝浦工業、東京薬科、東京女子。


 結果は、25校中津田塾大、日本女子大、東京女子大の3校だけが女性学長なのだ。


 国立と私立の25校とも、女性学長の伝統のある大学でしか女性が大学のトップに立っていない。


 さらに、東大を例に、これから学長になるかもしれない人を調べてみた。
 
 まずは東大の総長、理事、監事、副理事の13人の中は、女性は理事の一人だけだった。しかもこの方は事務方なので、学長になる可能性はないでしょう。


 次に総長特任補佐、研究機構長、本部長、学部・研究科長、研究所長、センター長などを調べてみた。全部で74人の中、女性はわずか3人しかいないのだ。


 ということは、東大の次代総長に女性の方がなる可能性が極めて低い。


 もちろん東大はいままで一度も女性総長を選出したことがない。おそらくほとんどの大学も同じでしょう。


 大学は完全な男社会だということだ。このままではいくら各大学が「男女共同参画」推進を「進め」ても何の意味もないだろ言う。


 東大の総長選出についてある方がおっしゃっていたのは、東大は思い切って海外から外国人女性総長を迎えるくらいのことをしなければ、本当の改革派無理だろう。


 その通りだと思う。



2007年2月11日日曜日

音で日本語を理解する

 来日してもう7年以上になる。来日してから日本語の勉強を始めたのだから、日本語勉強して7年以上になる。


 最近意識し始めたことは、日本語を理解するのに、漢字を思い出すという作業をほぼ完全に必要なくなった。


 いつからこうなったのかはわからないが、昔はいちいち漢字を思い出して理解していたのは確かだ。最初日本語を学ぶときは漢字が唯一の頼りだったから、いつも聞いた日本語の音を漢字という「映像」に転換して、理解していた。おそらく中国語を母国語として、日本語を勉強する人なら誰もが最初はこうだったと思う。長い時間が要るが、そのうち、音だけで理解できるようになる。


 僕的にはこれを「外国語の母国語化」と理解している。外国語の音に対する感覚が出来上がるまでは、その形を頼りにする。


 英語を例にすると、たとえば初めてsuggestという言葉を覚えた状態で、リスニングなどでその発音の「サジェスト」を聞いたとき、頭の中では、「サジェスト」→「suggest」→「提案」と3ステップで意味までたどり着いている。しかし、この言葉をよく使い、よく聞くうちに、「サジェスト」→「提案」と2ステップになる。脳の中で発音と意味が直結して、形を意識しないで済む。これはひとつの言葉の例だけども、あるときから、あまり使っていない言葉に対しても、2ステップになってくる。そして新しい言葉を覚えるときも、2ステップで覚えられるようになる。つまりその言語全体に対して、2ステップで理解するようになる。


 これを僕は「外国語の母国語化」だという。この過程は脳がその言語の発音に慣れ、その言語を処理する思考回路を作り上げる。


 どれくらいの時間がかかるかわからないが、以下の二点できるようになればその外国語は母国語化してきたのではないかと思う。


 1.ラジオであまり知識を持っていない分野の話しを聞いても、その内容を話の進みと同時進行で大体理解できる。


 2.無意識に聞き流しただけのラジオやテレビだけど、話されていた情報が頭の中に残る。



2007年2月10日土曜日

志を応援してくれている人に感謝していますか?

 志シリーズ


 志を影で応援してくれている人は思ったより多いはず。


 志は自分だけのものではなく、みんなのものでもある。


 口に出していなくても、日々感謝していますか。



2007年2月9日金曜日

中国の富裕層

 先日大学の授業で外国人旅行客を日本に誘致する国のプロジェクトに戦略提言をする課題があった。今の外国人旅行者数は目標値よりも200万人足りないらしい。


 取り組んだ三チームの発表を聞いたが、富裕層に対する戦略は少なかった。


 中国人旅行客が日本に来るときの第一の目的はショッピング。観光するとしても東京を見学するくらい。基本的には自然の風景や文化的名所などにはさほど興味がない。そもそも風景や名所を見るなら国内でも十分たくさんあるから、わざわざ日本に来る必要もない。


 だから秋葉原や新宿などのショッピングツアーは非常に人気だ。しかもショッピングをしに来る中国人は金持ちが多いから、かなり金を使っている。


 電気製品の場合、中国では上位の商品があまり売られていなく、そのため価格が日本よりも高くなってしまっている。これが中国人の金持ちを日本に買い物に来させる理由だ。


 この状況をそのまま利用して、中国の金持ちのためのショッピングツアーを行なえば、200万くらいは簡単に来ると思う。


 時間的に便利な航空便を羽田から飛ばせ、専用バスを提供し、中国国内で買えないような商品を売る店を中心に通訳つきで案内し、さらに、「合計30万円以上消費すると1割引」などのおまけをつければなお効果的だろう。


 大事なのは、ショッピングに限定して、それ以外の予定をなるべく少なくし、日程を短くすること。観光を入れるなら最終日くらいにオプションとして選択可能にすること。中国国内の旅行代理店に日本の商品紹介のパンフレットを置かせること。このツアーに限って、ビザを免除すること。


 構想に過ぎないが、外れてはいないと思う。


 


 (この記事の元の内容には明らかなミスがあったので、その部分を削除しました。申し訳ありませんでした。)



2007年2月8日木曜日

久々の自炊

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 大学の授業は夕方から夜にかけてやるのが多くて、ほかもいろいろあったりするから、晩ご飯の自炊は何ヶ月ぶりだ。


 本当は弁当よりは自分の手料理のほうが好きだけど、かける時間を考えると、ついつい弁当を買ってしまう。


 ほとんどのときはお腹が空いてからご飯のことを考えはじめるから、1時間くらいかかる自炊は選ばれない。しかもやっている作業を中断させたくないときは、お腹が空いててもすぐご飯を食べないときも多いから、ご飯を食べるのはかなり遅くなってしまったりもする。


 晩だけでなく、朝も、昼も食事の時間が不規則。


 これは最近の自分の課題のひとつだ。


 原因を探ってみると、いろんな作業をする時間が決まっていなく、不規則だから。


 さらにその原因は(1)毎日やらなければならない作業量は不均一で、必要な時間も違う。(2)起床時間はほぼ統一したが、睡眠時間と質によって毎日のコンディションが違う。


 さらにその原因は(1)作業を先延ばしすることが多く、締め切り前にたまりやすいから。(2)同じ時間に布団に入らないから。


 さらにその原因は(1)新しい作業が出来たとき、いまの作業に追われているときが多く。また、締め切りまで日数のある作業の優先順位が低いから。(2)その日その日の気分で、夜更しをするから。


 ここまでの解決策としては、(1)作業の優先順位付けルールを明確にし、作業量を均一に成るように分割する。(2)毎日の大まかの行動スケジュールを作る。(3)夜更ししてもいい最遅ラインを決める。



2007年2月7日水曜日

実感がない

 番号ポータビリティ、AUは依然と好調だそうだ。先月も20万件の純増だったらしい。ドコモに追いつくこそないだろうが、この好調ぶりはなかなかなものだ。


 理由としてはいろいろあるだろうが、総合するとユーザー(特に若いユーザー層)からしてAUが一番満足できるみたい。


 僕はAUしか使ったことがない。最初は学割のあるCDMAを使っていて、その後パケット定額のあるWinに変えた。AUの携帯の機能も一通り全部体験してきた。


 正直これが一番満足度の高いサービスだとは思わない。全般の細かいところやそれぞれのサービスについて不満もある。これでもAUがこれだけ勝っているということは、僕が思わないだけで、実は皆かなり満足している。あるいはユーザーからしてみればほかの二社はもっと不満を感じるかもしれない。


 そもそも携帯のサービスは使ってみないと満足かどうかわからないから、ただ単に新入数で満足度を判断することはできない。いったんAUに入ってしまって、やはりドコモがよかったってことだっていっぱいあるかもしれない。しかし実際はころころ変えるにはコストもかかり、結構大変。各社も変えにくくなるようにいろいろ工夫している。だから結局一般的なユーザーなら全部使ってみて、比べてみることはできない。


 それでAUが一番だという風にいえば、AUがユーザーの印象の中で本当に一番になってしまう。(もちろんAUが本当に一番かもしれないが)。さらに入りやすく、出にくい制度を作ってしまえば、印象で入ってしまったユーザーが不満でも出ないで妥協することが多くなる。これがもしかしたらAUが勝つ秘密かも。要は評判作りだ。特に口コミ。評判ができればブランドもできる。


 大学も同じ構造だ。


 入ってしまえば、出てほかのところに変えることが無理なことだ。やろうと思えば出来ることではあるが、いまの大学は第一志望ではなかったとしても、変える人はほとんどいない。


 だから結局大学も比べることができない。授業にもぐったり、ほかのキャンパスに遊びに行ったり、他大の友達を作ることはできるけど、その大学の学生として受ける教育を総合的に比較することは不可能だと考えていいでしょう。


 入ることは、同じレベルの大学であればどこも大して変わらない。入れる人にとってはいくつかの候補から選ぶことが多い。


 だいたい18、19の高校生や浪人生には大学を比べる情報も能力も持っているとあまり思わない。


 決め手はブランドと口コミだ。


 だから東大に入るのも、AUに変えるのも同じようなことだ。


 AUの満足度一位を実感できていない同様、東大の教育が日本のトップだという評判も実感できていない。



2007年2月6日火曜日

外資系コンサルの真実―マッキンゼーとボスコン


 今日読んだ本の紹介。


 僕の勉強不足ではあるが、この本を読んで、外資系コンサルについてはじめて知ることも多かった。


 この業界のことを良く知る人にとってはほとんどのことは読む必要のない内容ではあるが、逆に僕みたいな勉強不足の人なら一読しといたほうがいいではないかと思う。


 コンサル業界を志望するならここに書いてあることすら知らないなら恥ずかしいことだ。


 しかし、就活をする大学生大学院生はちゃんと自分の志望業界の勉強と研究をしているのでしょうか?もしかしたら最低限の知識と情報でさえも仕入れていないで戦おうとしているのではないでしょうか。


 別に知らないから受からないことはないだろうと思うが、知っていたら多少有利だろう。


 そもそも受かる受からない以前に、業界の勉強はその業界に対する礼儀だと思うが。



2007年2月5日月曜日

志に向かって進化してますか

 志シリーズ


 日々自分をよりよくし、志のために自分を変え、目標に近づけていますか。



2007年2月4日日曜日

最新版の中国大学ランキング

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 2007年版の中国大学ランキングが出たので紹介する。


 このランキングは中国管理科学研究院という政府系研究機関が出しているもので、中国国内でもっとも注目されている大学ランキングだ。


 ランキングは毎年の年始に出され、中国国内の大学を研究と教育の両面で評価している。研究は理系「自然科学」と文系「社会科学」の点数の合計で、教育は大学院「研究生」と学部生「本科生」の点数の合計となっている。大学(短大、専門学校含む)は全部で1800校くらいある中、そのトップの100校は毎年この形で公表される。


 ランキングの結果を見てみると、一位は清華大学(精華大学ではない)。清華大は実は11年連続の一位なのだ。中国のトップ校といえば北京大学の方が有名だが、実は清華大の方がトップ。


 清華大の強みは大学院教育と工学の研究にある。北京大の方が文系の研究が強い。


「理系の清華、文系の北大(北京大)」というのは一般的なイメージだ。そして清華大の教育の強みは、中国の国づくりを担ってきたエンジニアを輩出することで証明されている。いま中国指導部の政治家の多くも清華大の出身だ。


 ほかに専門ごとのランキングも発表されている。各専門のトップ校は以下の通りだ:


 工学 清華大
 理学 北京大
 医学 北京大
 哲学 北京大
 法学 北京大
 文学 北京大
 農学 中国農業大
 経済学 中国人民大
 教育学 北京師範大
 歴史学 北京師範大
 管理学 西安交通大



2007年2月3日土曜日

静かに考える時間

 この静かな時間は一番好きで、リラックスする。


 何もしないわけではない、何かをして、それについて熟考する。深く、論理的よりも感受的に。


 たとえば読書の場合、いつものように知識やノウハウの勉強や蓄積のための読書ではなく、どちらかといえば心底にあるなんらかの感情を久しぶりに、あるいは初めて掘り出すように、一行や二行でも、短いかもしれないが、熟考のきっかけになるのに十分だ。


 そういえばたしかに自分の中にもこのフレーズに似たような感情があったな、というような一文。あるいは、なるほどこんな感情は初めてだ、のような。


 その感情を味わい、いまの自分になにかの啓示として残すための熟考。充実で、楽しい。


 読書に限らず、きっかけを与えてくれるなんでもいい。目の前の景色、目の前の人、碁盤、ゲームの画面、音楽、ラジオ、ドラマ、映画、漫才、知らない人の雑談、なんでもいい。


 静かに考えるというが、音がないわけではない。静かなのは心の感覚、脳の動き。理系脳の得意な短時間集中的な情報処理ではなく、ゆったりと、淡々と、途切れ途切れな、だけど心の微動も逃がさないような処理。


 脳を働かせるのではなく、胸の中にある神経を全動員して感情を捉える。


 捉えたときに深い満足感と更なる好奇心が満ちる。


 毎日この静かな時間を意識的に作ることが、自分の内層形成のための日課でもあり、楽しみでもある。



2007年2月2日金曜日

志のために頑張ってますか?

1月31日の日記の続き。


 毎日の行動はその志のためのものになっていますか?



2007年2月1日木曜日

出し切る 後は気にしない

 最近割りとよく意識する言葉は「出し切る」。


 行動基準とする言葉として、非常に相応しい言葉だと思う。


「ベストを尽くす」と非常に似ているが、明白な違いがある。「出し切る」は、定量的に表している。


 「ベストを尽くす」といっても、その最大値の「ベスト」はどこなのかははっきりしないことが多い。途中で妥協が生じる余地を残してしまっている。


 対して、「出し切る」は、自分の力を全部出すのだから、わかりやすい基準となっている。実感としても、「ここまでやってきて、全部出し切った」としっくりくると思う。


 昨日今学期の最終発表を同じ日に二つこなした。貢献した度合いこそ違うが、どちらも自分では出し切ったと感じたのだ。どちらも終わった後の気持ちは「爽快」だった。


 もちろん反省すべき点は多々ある。もっといいものができたことも可能かもしれない。しかしそれは資源=時間人金がもっとあった場合の話だ。同じ設定なら、これ以上のものは出来ないだろう。


 だから、出し切れば、後のことは気にしなくていい。



2007年1月31日水曜日

志持ってますか?

はい!って答えられますか?

2007年1月30日火曜日

今日も小学校の同級生

 昨日に引き続き、今日はもう一人紹介しよう。


 この前ちょっとこの日記にも出たが、いま出身地の長春で冬季アジア大会が行われている。


 その大会のボランティアに、小学校の同級生の一人がいる。


 彼女の仕事は通訳。ウズベキスタンチームの。


 実は彼女は大学でロシア語を専攻していた。いまは大学の教員のたまごになっている。日本の大学で言うと助手の立場なんだが、中国では大学の正式な教員にあたる。


 小学校のときはいつもワーワーギャーギャーしていた子で、大きい声で笑って、大きい声で泣く子だった。しかも大学に入ってもほとんど性格が変わらず、これじゃどんな仕事に就けるんだろうかと心配していたら、そのまま大学に残ることになった。


 世話好きだし、この性格なら学生とすぐ仲良くなれるだろうから天職かもしれない。


 日本の大学と違い、中国の大学は全寮制で、基本的には全員寮に入る規則と成っている。そのため、この助手の立場の教員は学生の生活面の指導も担当する。


 仕事の内容は大体新入生の最初の世話と勉強やキャンパス内の生活の相談だという。もちろん教員としての事務的な仕事や研究教育系の仕事もあるらしい。


 かなりハードな仕事ではあるが、彼女は難なくこなしているようだ。もともとまじめで前向きで気の強い人だから、仕事で負けるようなタイプではない。逆に頑張りすぎて過労するのではないかと心配する。


 毎年僕が国に帰ったら必ず小学校の同級生たちが担任の家で同窓会をやる。毎年の恒例行事で、いつも休日にしているが、彼女はなかなか参加してくれない。参加しても2,3時間だけだったりする。(みんなは基本的に朝から夜まで一緒に遊ぶが。)理由は決まって仕事だ。


 大学生時代から学生会(日本で言う生徒会や大学の学生自治会に近い組織かな)の幹部で、余暇の時間はほとんどその活動に使っているという。彼氏とも週一回くらいしか会わない。(彼氏とは同じ大学ではない)。


 いつも同窓会の日、僕が電話で「そんな仕事一日くらい休んでもいいんだろう、君がそこにいなくても地球は回るから大丈夫だよ」と皮肉るが、「それでもだめはことはだめだ」みたいな感じな答えしか返ってこない。


 そんな彼女だけど、仕事が休みを取れるとき一人で会いに来てると先生がいう。


 しかも誰よりも回数が多いのだと。


 



2007年1月29日月曜日

小学校の同級生の話

 去年末、小学校の同級生の一人が結婚した。


 知らせてくれたが、僕はこっちにいたので挙式に参加できなかった。同級生たち何人かが参加した。その参加した同級生たちはみんな大学生だが、結婚した本人は大学生ではなかった。


 彼は結構変わっている人だと思う。


 小学校のときは決して勉強の出来る子ではなかった。喧嘩とかして問題を起こしたこともある。だけど責任感が強く、クラスの整備委員などを務めて、いろんな貢献もした。


 卒業後中学校に進学したが、高校には行かなかった。


 バンドをやりながら若者が集まる街でアクセサリーと服などを売る店を開いた。彼の売っているアクセサリーも服も全国各地から仕入れてきたレア品が多くて、その店にしかないものがほとんどだった。そして同じ商品の数も限られていて、新商品が仕入れてきたら、早く買わないとなくなってしまう。


 この店は一部の若者の間では結構人気だったようだ。2回ほど行ったことがあるが、確かにモノはいい。


 そして当時の彼のファッションも変わったものだった。真緑のつんつん頭に、あらゆるところにピアス、それに中性な服だという。中国の都市のファッションはかなり進んで、先進国とさほど変わらなくなったが、それにしても彼のあの格好は当時では受け入れられにくいものだった。


 僕は日本にいたから同時の彼に会ったことがなかったが、一緒に歩いていると街の人からの注目度100%だったらしい。


 僕が大学に入る2002年になって彼は店を閉めて北京に行った。今までも店の仕入れのためにかなりの回数北京に行っていたらしいが、今回は北京進出だ。彼は「店が儲からない」と言っていたが、北京にはほかの何かを求めているに違いないと皆思った。そしてそれは今までやってきたバンドの延長線で、音楽をやろうとしているだろうと僕は思った。


 それからの彼は一気に進み始めた。


 最初は確かにバンドやっていたときに知り合っていた人の紹介で、北京でバンドをやっている人の人脈をどんどん広げていた。その時点ではまだ彼には明白な目標がなかったかもしれない。たまに有名な歌手に会っているとか、だれだれと友達になったとかと聞くくらいだった。


 人脈がどんどん広げて、ついいろんなプロダクションの人と知り合うようになった。その頃から、彼は映画ドラマの監督を目指すようになった。そしてドラマの現場で働いてる、映画の副監督を務めている。CM撮っているとかといろいろ聞くようになった。


 2006年、彼は大手プロダクションに入った。そして監督としてドラマや映画を撮っていた。彼が撮っているのはDV(digital video)のドラマや映画で、小規模の短編のものだが、すでに連続ドラマを2つ完成したという。


 わずか4年間の時間で自分の世界を拓いて、そして認められた。これからどんなことをやってくれるかは楽しみだ。



2007年1月28日日曜日

楽しんでますか

 この時期は、世の中は受験やら、期末テストやら、論文発表やら、確定申告やら、国会やらといろいろ忙しい。


 こういうときこそ、自己観察を意識しながらすごしたほうがいいといつも思う。


 僕もいま最終発表や研究室の仕事などを控えて、時間のプレッシャーを受けている。こういうときは、自己観察をしながら、自分の行動や成長や反省を楽しんでいる。


 付き合っている人の中で一番身近で、だけど深くてなかなかわからないのは自分だと思う。それは大変な時期の自分をゆっくり観察する余裕がないからだと思う。


 でも大変な時期だからこそ、自分の弱みがはっきりと見えてくるはずだ。この時期でちゃんと自分を観察して、欠点を発見し、それを直していく方法を考えれば、成長が通常のときよりも早いはずだ。


 弱みをわかっていても改善しようとしない人はもちろん成長しないが、多くの人はその弱みを見つけていない。試してはどうですか。自己観察を楽しむこと。


 



 話変わるけど、今回の冬季アジア大会の開催地の長春は僕の出身地です。あまり重要な大会でもないけどね。


 アジア冬季競技大会 Yahoo!Japanトピックス



2007年1月27日土曜日

給食費の不払いにはやはり法的措置が必要

 前このブログでも書いたことがあるが、給食費の不払い者にはなぜ法的措置を取らないかと不思議だった。


 今日こんなニュースがあった。


 やはり法的措置はきわめて効果的だ。そもそも払えるけど払わない親たちは、払わなくても何も罰されないと思っているからだ。そして実際、本当に何も罰されないのは、学校や教育委員会が「遠慮」や「衝突回避」的な行動をするからだ。


 そもそも教育問題で学校と親の間にある多くの問題はこの「衝突回避」が理由だから。いじめにもそういう側面がある。


 いじめを問題にして、解決しようとすれば、必ず一部の親、場合によってはほとんどの親と衝突することになる。学校はその衝突をなるべく回避しようとするから、結果的にはいじめを無視し、なかったことにしている。


 日本人の「衝突回避」的な国民性は賞賛されるべきものだと思っている。この国民性は、日本人の謙虚で、争いを好まない性格として現れている。


 しかし、この国民性こそ、解決される問題が放置される原因にもなってしまっている。そして、改革を進ませない足かせにもなっているのでは。



2007年1月26日金曜日

リーダーになってみて

 リーダーになるにはそれなりの条件と機会が必要。個人の意志で決まるようなことはなかなかない。でも自発的にチームが出来上がる場合は、自薦でリーダーが決まる場合も多い。こういう時は積極的にリーダーになるべきだ。


 どんな小さいチームでも必ず何かのために出来上がったもので、ほとんどはある課題に取り込む目的のものだろう。このような目標のあるチームであれば、リーダーはメンバーと違う働きをする必要がある。


 それはリーダーが目標達成のために、方針を決め、それまでの道筋を示す義務があるからだ。この仕事自体はリーダーでもメンバーでもやるべきものだが、リーダーは他のメンバーが誰もやりたがらなくてもそれをやらなければならない。この義務の差によって、リーダーに要求される能力と思考パターンはメンバーと違ってくる。


 代表的な違いは全体像の俯瞰だろう。リーダーならこれを意識せざるを得ない。


 また、スケジュールやメンバーの役割分担や、仕事のスコープとその評価基準、合格ラインの設定などなど、リーダーならではのポイントは多くある。


 これらの考え方や能力は実践してみないと身につかない。そして一度や二度で簡単に身に付くものでもない。数少ないリーダーになるチャンスを逃さずに、積極的に自分を鍛錬すべきだろう。



2007年1月25日木曜日

これ、支払いをしなかったけど

 昨日ちょっと帰宅が遅くて、帰る直前に家のすぐ近くのコンビに寄った。


 次の日の朝飯となるパンと野菜ジュースを持って、レジへ。今日はいつも夜にいるダメダメバイト君だった。


 ダメダメバイト君という言い方はちょっとかわいそうだから、もうちょっと彼を良く表現すると、、、うん、ダメダメバイト君だ。これが一番いい表現。


 このコンビニをよく利用するので、彼が見習いのときから知っている。いつも猫背で、動きがやたら早い。だけど、その動きはシュッ、ピタっ、シュっ、ピタっという時にオタクの方がするようなものだ。もちろん曲がるときは直角に近い。商品の事を聞いてもどの棚においてあるかはわからない。


 そしてレジのときはいつも商品を先につめればいいのか、金を先に受ける取るのかで迷い、さらにどのサイズのビニール袋を使うかで迷い、しまいにほとんどの場合はマニュアルに書いてある決まり文句の「××円からお預かりします」「××円になります」「ありがとうございました、またご利用ください」のどれかで噛む。


 昨日のレジもそんなダメダメバイト君だった。彼はもうすでに見習いを卒業して、ちゃんとしたバイトとして働いている。レジも覚えたようだ。


 しかし、ことはいつもと違ってちょっとだけ複雑だった。僕が貯めたポイントを景品に交換しようと思って、そのポイントを貼った紙を取り出して、彼に渡した。彼はちょうど商品を袋に入れたところで、その紙を見て、引換書と商品を一緒に渡してくれて、説明を始めた。その趣旨は、いまは景品はもらえなくて、引き換えの時期になったらこの引換書を持ってきてくださいとのこと。だけど、バイト君はそれをうまく説明できなくて、噛み噛みだった。


 しばらく聞いて、彼の説明したいことがわかって、僕は、「わかりました。ありがとう」って言って、商品を持ってコンビニを出た。


 支払いをせずに。


 お互いに忘れてた。


 家についてから気づいた。そのまま袋を持ってコンビニ戻った。ダメダメバイト君はちょうどいなかった。レジの店員さんに、「これ、支払いをしていなかった」といって、レジをやってもらったけど、店員さんはちょっと状況をよく理解できていなかった。


 でもこれでよかったかも。説明するとダメダメバイト君がまた怒られるだろう。



2007年1月24日水曜日

ギリギリまではやらない

 今までの自分自身と周りの経験から言えることなんだが、ギリギリまでやってうまくいくことがあまりない。


 僕の場合基本的にはレポートやプレゼンのことだが、ギリギリまで準備をして、そのまま提出したり発表したりすると、余裕がないために全体像が見えなかったり、細かいところの修正が甘かったり、言いたかったことを忘れたりする。


 試験の場合もそう。徹夜してぎりぎりまで勉強をしても、結局寝不足でケアレスミスをしたりして逆に点数が低かったりする。


 だからやはりぎりぎりまでやってはいいことがあまりない。


 それではどうすればいいか。


 前もってやればいいといえばことは簡単だが、大体の場合はそうは行かない。もちろん出来るときは前もってやるように努めなければならないが。それは理想論に近い部分が大きい。


 時間が足りないなかでやるには、諦めることが必要。要はどうせ時間が足りないならちゃんとできる部分だけを満足するようにやればいい。簡単な話だが、大体出来ない。


 だけどよく自分のレポートや発表資料を見ると、趣旨と関係ない内容や、必要以上の説明が結構あったりする。


 字数合わせのためならしょうがないが、そうじゃないならこれらは質を下げる要素になる。


 きっぱりそれをきれば、時間の節約も出来、質も上がる。


 つまり、本質だけをちゃんとつかんでおけば、レポートでも発表でも試験でも短時間で望むような結果を出せる。


 ぎりぎりまでやるのは、自己満足に過ぎない。



2007年1月23日火曜日

理念だけではなく 具体策を





 経営も受験勉強も政治も皆共通しているのは理念と方策の両方とも必要不可欠なものだということだ。

 そしてこの三つに共通するのは、理念を語っている人が多く、具体策を語る人間が少ないことである。

 経営の場合は、理念だけを掲げて、具体策を全部部下にやらせる上司がいる。

 受験勉強なら励ましが非常にうまく出来るが、知識を教え、理解させ、定着させることなら自信がない先生もいる。

 政治なら、野党は特にそうだが、理想論や理念や反論ばっかり語っていて、何の具体策も出さない政治家が多くいる。

 別にこれら理念だけを語る人が悪いとは言わない。その存在も非常に重要である。

 理念だけの上司は組織が間違えた方向に流れていかないように理念に沿って修正ができ、具体策を任せることで部下を育てることも出来る。

 励ましのうまい先生が受験生の精神を安定させ、自信をつけ、潜んでいる力を引き出せることも出来る。

 理想論や反論を言う野党がないと、近視眼的な政策が打ち出されるかもしれないし、与党も暴走しかねない。

 だけどこれらはあくまでも理念であり、端的に言うと口だけである。必要条件ではあるが、十分条件ではない。

 結局利益を上げるのも、点数を取るのも、国を治めるのも具体策である。もちろんこれも十分条件ではないが、いまの問題はこれをやる人が少なすぎるとのことである。

 具体策を作り出せるための教育も必要のではないでしょうか。


2007年1月22日月曜日

そのまんま東受かる 後輩落ちる

 そのまんま東が知事選で勝利した。

 ちょっと期待していたけど、当選するとは思わなかった。誰もがそうだろうが。

 やはりいままでどんな過去があったかよりも、それを改めようとどれだけ努力してきて、これからはどれだけのことができるのかが重要だ。

 その努力とこれから出すであろう結果を評価して宮崎県民が投票したとはいえないかもしれないが、その努力は大半の人は認めるだろう。認められるほど努力をしてきていれば、あとはチャンスを待つのみだ。

 今回は東さんにチャンスが来た。

 同じ日のセンター試験では後輩がいい結果を出せなかった。チャンスの問題ではなく、努力の問題だ。

 周りのほとんどの人に努力したと認めてもらえなかったら、結果は失敗しかない。チャンスが来るはずがない。

 他人にその努力を見せなくても良いが、それならせめて自分が認めるくらいの努力をしないといけない。

 失敗した場合は大体努力の不足に対して心当たりがある。客観的に見てみればわかることだ。

 勝負事の一番の必勝策は日ごろの点々滴々だ。これに尽きる。

2007年1月21日日曜日

レバレッジ・リーディング 本田直之


 いろんなところでで紹介されていた本だから買って読んでみた。一時間くらいで読めたわかりやすい本だった。


 この本で作者が一番言いたいことは、読書は投資と同じで、しかも1を投入したら100が確実に帰ってくる非常にいい投資である。だから戦略的に本を選び、実行すべきである。ちなみに1が100となることがレバレッジというとのこと。


 また、多読して、そして読んだ内容を自分のものにしてから初めてそれがリターンとして戻ってくる。


 本の内容はその理由とその実行方法なのだ。本の選び方や、読み方などを書いていて、しかも速読のような技術の要ることではなく、誰でも出来ることを書いてある。


 実際にも誰でも実行できることがかなり多く、実用的な本だと思う。


 ただ、自己流の読書法を持っている人にとっては、すでに実行していたり、あるいは自分のやり方とは違う方法だったする。


 いずれにしろ、作者の読書に対するユニークの考え方は一読する価値がある。



2007年1月20日土曜日

大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す 久坂部 羊


 今日もまた本の紹介。最近本を結構読んでいるので読んだ本を紹介していきます。


 この本は今週の日経ビジネスでも紹介されている。もともとは日経新聞の広告を見て買った。読んでみて非常に良かった。


 日本の医療の現状とその問題点、その問題点の背後の歴史や事情。


 それをよく知るマスコミの必要以上の煽動とただ自分たちの利益のための世論誘導。


 そしてそのマスコミに煽られる市民。


 その市民たちの反発を恐れ、必要以上の(悪ともいえる)制度を作ってしまう役所。


 その制度に翻弄される病院と医師。そして押し寄せてくるプレッシャーと世論の反発に耐えられなく辞めていく医者。


 そして医療問題がますます深刻になる。


 病院、医師の視点、役所の視点、そして患者と一般市民の視点とそれぞれの本音をちゃんと書いている。


 作者は医師で作家である。だからこそかけたこの一冊だと思う。


 ただし、逆に医者だから見解が偏ってしまっている部分もある。


 自分のために読んでおくべき本だと思う。



2007年1月9日火曜日

民主党は宣伝も頼りない

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 民主党の新しいCMは発想が面白くて印象には残るが、よく考えたらちょっと疑問を感じてしまう。


 「国民の生活は嵐の中」、その状況で船長の小沢は頼もしい姿を演出するのではなく、揺られて飛ばされて舵から離れてしまうこととなってしまっている。


 これじゃとても頼りがあるとは思えないようなCMじゃないか。


 そもそも最近民主党は何をしたいのかわからない。


 一部の議員がテレビでいいことを言うが、党全体としてはこれといういい政策を打ち出せない。内部で相当もめているかな。これでは自民党の内部もめとは変わらないじゃないか。


 しかも自民党は最終的にはまとまって政策を打ち出せているのに、民主党はもめても、自民党以上の政策を打ち出せない。


 野党は政策で勝負しないと到底勝ち目がない。こんなCMを作ってる場合じゃないだろう。



2007年1月8日月曜日

マイブックで日記


 今年に入ってから日記を続けている。いままではほとんど続けることに成功していなかったけど、今回は成功しそうだ。


 本屋でこの「マイブック」を見つけた。一見ただの文庫本だが、開いてみたら各ページとも日付だけ書いてあって、ほかは全部真っ白なのだ。


 つまりこれは文庫本型の日記帳で、本を書くつもりで日記を書けるということだ。非常にシンプルな発想だけど、不思議に結構意欲が湧く。


 実際に使ってみて、ページが小さいと感じるが、小さいから書く量が負担にならないからいいかもしれない。



2007年1月6日土曜日

がばいばあちゃんのドラマ


 ドラマを見た。想像以上によかった。泉ピン子のばあちゃんは本人に似てて本当に最高だった。ちなみに本人の写真は本に乗っている。


 拾うものがあっても捨てるものはない。


 1、2を足したら5になる。人生は総合力だ。


 貧乏には明るい貧乏と暗い貧乏がある。うちは明るい貧乏じゃ。心配はいらん。


 などなど、がばいばあちゃんの楽しく生きる方法語録がいっぱいの作品だ。


 この三冊は夏休みの海外研修の行きと帰りの飛行機で読んだ。とても読みやすくて、面白くて、そして何よりいろいろ人生観について勉強できる本だった。いつの間にか涙が浮かんでいたのを今でも覚えている。


 三冊の内容を簡単に紹介する。


 一冊目は主人公8歳の昭広とばあちゃんの生活の話である。おばあちゃんの人生観と笑い、感動いっぱいの一冊。ドラマにしたのはこの一冊目の話である。


 二冊目は昭広がお母さんやおばさんから聞いたおばあちゃんの話から、おばあちゃんの人生をもうちょっと詳しく書いている。一冊目で物足りなかったり、疑問を抱いたりするところを書いている。


 三冊目はそのおばあちゃんの影響を受けた昭広が駆け落ちして、東京に出て、漫才師になり、有名になるという「その後」の話である。おばあちゃんの出番は少ないが、面白さはまったく劣らない。


 三冊を読み終わると、生き方に対する考え方は確実に変わってくる。しかも明るく、幸せに変わってくる。そんな三冊だった。


 再び社会が終戦直後のあの時代に戻ることはないが、その時代の貴重なものを学べる本だった。