2006年2月11日土曜日

読書 週間日本の100人 織田信長

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 このシリーズを毎週買っている。


 日本史をあまり知らないが、日本に来る前に織田信長、徳川家康、武田信玄、明智光秀の名前を知っていた。この四人しか知らなかったけど。


 しかも日本語ではなく、中国語でこれらの名前の覚えた。実は中国の学生もかなり日本の戦国時代に興味があって、ゲーム『信長の野望』をやったことのある人も少なくない。


 その織田信長らの話をちゃんと読んでみたのは今回初めてだった。もちろんこの雑誌はそれほど詳しい伝記ではなく、いろんなエピソードを簡単に紹介しているだけではあるが、少し織田信長らを知ることができた。


 僕的に内容の中で一番面白かったのは、信長は茶会を身分の高い人だけの特権にし、茶の湯で家臣を懐柔したことだ。功績のある家臣が、関東の土地よりも茶の湯が欲しかったという話があった。このように信長は家臣に土地を与えるのを避けることができた。


 何かのルールを作って、人をそのルールの世界に巻き込む。話題の誰かも言っていたようなことだが、統治者にとっては必要不可欠なことだと思う。きっと中国で代々の皇帝が勉強する帝王学にも書いてある内容だろう。


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2006年2月10日金曜日

99999元のバレンタインプラン その2

 8日のブログに書いた99999元(約150万円)のバレンタイン宿泊プランの話を読売新聞でも取り上げた。


 そして、読売新聞によると、今のところ、30人ほどの問い合わせがあったという。


 やはり中国の金持ちの感覚はすごい。10万元は一般的な給料の3、4年分くらいで、実質的には日本の1000万近くのこの宿泊プランにこれだけの興味を示すことは、中国の一部のバブルを物語っているだろう。


 他のホテルはこのような客の注目を引くためのプランを出していなく、そして30人もあくまでも問い合わせで、予約はまだ無いということから、まだ少し正常を感じるが、国全体の消費傾向が変わりつつあることが確かであろう。


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2006年2月9日木曜日

北京では一世帯あたり携帯1.9台

 2005年末時点で、北京の携帯保有数は一世帯あたり1.9台だという。


 中国では一人っ子政策が30年近く実行されてきたので、3人家族が普通である。すなわち、この結果は3人当たり2台の携帯を持っているということを意味する。もちろん概算だが。


 ちなみに日本人の一人当たり携帯保有数は大体0.68台、つまり一人当たり2.03台くらいである。


 北京の一人当たり携帯保有数は日本全体の平均とほとんど変わらないところまで来た。もちろん中国全体の平均はきわめて小さいが。


 北京市のこの一世帯あたり1.9台の数字は前年より15.5%増である。この勢いで更に増え続けている。北京の一人当たりの消費額は前年より7%増であるという。


 中国全体の生活水準が先進国と100年の差があるという国内の学者もいるが、進んでいるところでは先進国にかなり近づいて来ている一つの例といえるでしょう。


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2006年2月8日水曜日

99999元のバレンタインプラン

 北京のシャングリラホテルが、今年のバレンタインのために、カップル用の99999元のプランを用意したと発表した。


 プランの内容の説明の前に、まず「99999元」について見てみよう。今日のレートで計算すると、この額は1468845円になる。すなわち、147万円のプランなのだ。さらに日中の物価の差を考えると、この値段は日本での500万から1000万の間に相当する。


 そんな高価なプランの内容はこのようになっている


  1.赤いバラ99本
  2.高級ベンツでの移動
  3.外国元首が泊まるような超高級スイートルーム
  4.フランスの高級シェフが作るフルコース
  5.高級執事による食事サービス
  6.1カラットのダイヤモンド指輪
  以上


 ホテル側がこれは最近増えた「若い新富豪」などをターゲットにしていると説明し、必ずこれを買う客がいると自信を持っている。


 他のホテルはこれはただの注目を浴びるための宣伝だと批判口調。


 確かに中国の若い新富裕層たちは自己顕示欲が強いためにこのような非常識な値段のモノやサービスをあえて消費する傾向はあるが、今回の内容を見ると、この値段設定はさすがに高いのではないかと思う。少なくとも正気の人なら絶対払わないだろう。


 一部バブル中の中国ではこのような非常識なものを好んで消費する「すばらしいの感覚の持ち主」がいるから、誰か出てくるかもしれない。何しろ中国の今の貯蓄率は非常に高いこともあるから。(データを持っていないが)


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2006年2月7日火曜日

勝つトヨタと負けるJR西日本

 今日の『ガイアの夜明け』見た。テーマは中国での運送だった。


 トヨタの部品の運送を担当する会社の社員が実際に船に乗って、部品を長江(揚子江)で上海から2800キロ離れた成都へ運ぶ現場でその様子を見てきた。目的は問題を発見し、効率を上げ、時間を短縮することだった。


 1週間の乗船で見てきた現場は厳しいものだったが、時間短縮案をトヨタに提案することができた。しかし、トヨタの反応が意外なものだった。


 こんなに状況の厳しい現場なら、時間ではなく、リスクと質を重視してリードタイム(運送時間)を伸ばすべきかも知れないという。


 思わず感心してしまうほどの判断だった。そして思わずあのJR西日本と比べたくなった。


 現場の厳しい状況を知ったら、すぐ安全な運送のために時間の延長の検討に入るトヨタに比べて、現場の状況を詳しく承知しているにもかかわらず、極限まで時間の短縮を追及するJR西日本の考え方は永遠に敗者の考え方かもしれない。


 やはり効率だけの追求は必ずしも合理とは限らない。数字を目指す経営よりもやはり客の満足だけを考えて、利益が後でついてくるものだと考えるのは経営の本当の取るべきスタンスかもしれない。


 詳しいことがわからないから一概には言えないが、おそらくこれはアメリカ式と日本式の一番大きな違いかもしれない。


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2006年2月6日月曜日

卒論提出しました

 やっと卒論というものを完成した。後は来週の卒論発表のみ。


 大学生の最後の「宿題」ってどんなものかわかった。いろいろ勉強になった。もちろん知識の勉強だけではないし、むしろ勉強以外のことを卒論を通してたくさん勉強できた。反省するところも多々ある。


 卒論のできは目標による。やはりビジョンと結果は直結すると確認できた。


 これらが卒論の意味だったと思う。少なくとも僕にとってはそうだし、同じように考える人も多くいるだろう。


 また今度「修論」という修士としての最終宿題がある。今回とは別の意味で勉強をしたいと思っている。


 やっぱ何か実績たるものを大学を出るまでに残すべきだ。


 ちなみに今日無勉で受けた試験はかなりぼろぼろだった。やっぱ試験はなめてはいけない。反省します。


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2006年2月5日日曜日

大学生の就職先が村

 今日からブログ更新を再開する。中国ネタでいく。


 中国では大学以上の学歴を持っている人を農村で働かせるために努力している。そして、このような政策を打ち出した。


 大学卒業生が農村で仕事をすることを希望すれば、村と契約を結んで農村で三年間働く。初年度月収2000元(約30000円だが、物価を考えると日本の月収30万の水準に相当する)で、二年目以降は月収500元ずつ増える。そして三年後には条件付で北京市の公務員に転職できる。


 決して低くない月収と三年後の北京入りの保証が魅力的で、今年卒業の大学生の応募が殺到したという。


 中国政府の最近の重要な国策の一つは人材の確保である。この政策の背景には海外への人事あの流出もあるが、国内での外資系や私営企業が優秀な人材を高給料で雇って、公務員と国営企業で働く人材が減ったことがある。


 そのために、公務員給料を上げると同時に、年金や医療保険保険、そして住宅の保障など外資や私営企業に無い条件をを売りにしている。これらの政策が功を奏し、人材の「外流」が緩和されてきている。


 この大学生を農村で働かせる政策も全体の政策の一つの具体的なものである。


 農民農村農業の「三農問題」は中国が今抱えている最大の社会問題で、政府が一番力を入れて解決したい問題である。そしてその解決には「金」「人」「制度」が必要であることがわかってきているので、その一つ一つを農村につぎ込んでいくことを実際に政策を通してやり始めている。


 これからの中国農村の変化が中国の2010年以降の発展を予測する最重要なパラメータになるだろう。


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