2005年8月12日金曜日

中国では節約ブーム

 今中国国中には節約一色だ。
 政府が先月あたりから「節約中国」の宣伝キャンペンを始めた。あらゆるメディアを使って、あらゆる時間帯に節約を呼びかける番組をやっている。まだ実際の生活に影響を与えるような法案などの形のものはないが、強い呼びかけによって国中は節約に今までない高い関心を持つようになっているのは確かだ。
 今月は終戦記念宣伝の月でもあるが、それと同じくらいに比重で節約を宣伝している。やはり現実問題として相当深刻の状況にエネルギーと資源問題が進んでいるから、電力水力石油食料などあらゆる面の節約をこれから本格的に国民にやってもらわないと経済の発展には響いてくるだろう。実際に電力の不足はもうすでに北京上海などの大都市で顕示していて、国内外の会社に影響をしている。水不足の問題も10年以上前から中国の各都市を悩ませていて、今に来ると一部の地域は生活する水を確保不可能の状態になってきている。これが今の中国のエネルギー事情だ。
 実際に2004年の中国エネルギー消費データは以下のようになっている。
 エネルギー総消費19.7億トン、その中、石炭18.7億トン、原油2.9億トン、天然ガス415億立方メートル。総消費量は前年度より15.2%増。
 需要と比べて、2005年の電力不足は2500万キロワットになる。石炭も輸送能力の不足によって全国的に偏って分布していて、価格上昇を招いた。天然ガスでは季節的に不足している。



2005年8月11日木曜日

開運!なんでも鑑定団の中国バージョン

 今日日本の開運!なんでも鑑定団とほぼ同じ番組を見た。もちろん日本の番組ではなく、中国のCCTVの番組だ。
 この番組は基本的には日本のと同じで、一般市民が自分の持っているお宝を持ってきて、鑑定の専門家が鑑定する。その間にそのお宝の歴史や関連知識を紹介し、鑑定依頼人とそのお宝の由縁を紹介する。鑑定が終わったら依頼人の予想価格を発表し、最後で専門家の鑑定価格を発表する。これはまったく日本の番組と同じで、そっくりそのままパクっている。
 しかし外国の番組をそのままパクるのはやはりまずいと思っただろうか、この中国バージョンのオリジナルコーナーもある。鑑定するには専門家に来て市場参考価格を出す以外に、一般視聴者が何十人くらい来てもらって、四つのチームを作って、そのチームにも鑑定してもらって、素人の予想価格を出してもらう。これはもちろん専門家の価格より前に出してもらって、実際に一番専門家の価格と近いチームが勝ち、賞品をもらうという。
 テレビ番組はいろんな国で真似しあうのはよくあること。日本のミリオネアの番組もアメリカも真似で、中国もやはり真似ている。ただこっちのほうはかなり中国の特色があって、美女キャスターの司会で、問題内容も数理文史政経法農医などと広く、ニュースの内容なども出題されたりする。ただ参加者が20,30代の若い層が多く、中国人の知識量の分布の年齢的特長を反映している。こういう風に真似た番組でも中国のオリジナルな内容や企画をいれている。
 他にも紀行系の番組など日本の番組に似ているのがある。でも外国の真似の番組は全体のごくわずか。今中国中央テレビCCTVは全部で16のフリーチャネルを持っていて、その中の大部分は24時間放送。さらに英語チャネルとスペインフランス語チャネルもある。これだけチャネルもあれば、その番組数も350もある。また11の有料チャネルもあって、ネット上でも3つのフリーチャネルは24時間放送されている。
 国の局はこれだけチャネルもあると、地方も同じくたくさんのチャネルを持つ。私の住む吉林省と長春市はそれぞれ5つのチャネルを持っている。他の省や市もやはり同じ。地方のテレビ局は省レベルの局だけ一つのチャネルは全国放送で、他の地方局は全部地域放送。

2005年8月10日水曜日

通訳一日

 今日は高校の校長先生と副校長先生の学校訪問と長春見学の通訳を一日やった。訪問先の学校の方には通訳を用意していなかったから、両方の通訳は僕一人だった。
 午前中は学校見学と両方の校長の会談が主要な内容だった。両方の通訳をしなければならないからずっと話し続けていた。実際に通訳をやってみてわかったのは、短時間に訳さなければならないときは、一番使い慣れている、ほとんど考えなくてもすぐ話せるような日本語に訳すことが多い。今日と昨日で特にうまく訳せなかった内容はなかったが、考えなくてもいえるような言葉や言い方をもっと増やさないといけないと思った。
 今日訪問した僕の中学校は中高一貫の学校で、中国の学校でもトップレベルの学校だ。やはり中国だけあった、スケールが違う。全校で6学年で全部で6000人くらいの生徒がいる。それに教職員が420くらいいる。一学年1000人くらいいるため、クラスは20くらいある。全校で120くらいのクラスもある。キャンパスもやはり高校と中学校で分かれている。それぞれのキャンパスには600人くらいの講堂や、バスケット場四面の体育館や、パソコン200台の電子閲覧室と10何万冊レベルの図書館などが一つずつある。建物も大理石の床や校舎内にエレベータつきとか豪華な作り。
 日本の学校でもほとんど見れないこの設備のよさだけではなく、この学校の高校部は今年の大学入試で中国のトップツーの北京大学と清華大学に合計58人の合格者を出している。これは吉林省の一つの高校のこの二つの大学への進学人数の新しい記録でもある。またトップの二校だけではなく、他の一流大学への進学数と進学率もやはりトップだった。
 これほどの学校は中国全国でもごくわずかしかない。現状としてはこのような極めて少ない超一流中学校高校の存在と共に、最低限の設備でさえ整備されていない貧乏学校もかなりある。中国のほかの分野同様、教育界でも両極化が進んでいる。この問題は簡単に解決できないが、これから少子高齢化が進んでいくと、自然に一部の学校がなくなれば、教育資源が残った学校にもっと配分されるだろう。

2005年8月9日火曜日

台風が中国の東北部まできた

 今日僕の日本の高校の校長先生と副校長先生が長春の僕の中学校に訪問しに来た。大連日本人学校の訪問を終えてからの訪問なので、大連から飛行機で飛んでくる。
 飛行機は午後2時出発、3時到着の便だったが、実際に到着したのは夜の7時過ぎだった。台風のせいで飛行機が飛べず、みんな空港の近くのホテルで休んでいたらしい。それでも空港での待ち時間や移動などで相当疲れているみたい。本当にお疲れ様でした。
 中国では台風来るのはごく普通のことだ。台湾から福建、上海を通っていく。しかし、今回の台風が珍しくも北中国まで来て、北京の天気を直接に影響しただけではなく、東北の一番南の遼寧省(大連はこの省にある)まで直撃した。しかも陸に上がっても弱くならず、かなり大きい被害をもたらした。
 ちなみにこの台風が上海付近に来たとき、その地方のいくつかの省が同時に120万人を移動させ避難させたという。この人数のスケールも中国以外では考えられないだろう。

2005年8月8日月曜日

中国から初投稿

 二年ぶりの夏の帰国。クーラーどこでも整備されているわけではないから、長春の温度は東京より低いけど、東京よりも暑い感じがする。
 ちょっと僕の育った長春の紹介をする。
 中国の東北地方の吉林省の省都で、緯度的にはほぼ札幌と同じくらい。人口は700万で国内9番くらいの都市である。工業都市で特に自動車産業がメインである。中国最大の自動車会社の第一汽車が長春にあり、長春の産業の支えとなっている。また教育都市でもあって、市民の教育への関心度が高い。長春にある吉林大学東北師範大学は全国でも有名な大学である。
 吉林省は東端で北朝鮮とロシアに隣接していて、特に北朝鮮との国境地域は朝鮮族の民族自治州となっており、ニュースによく出てくる脱北の発生頻繁地域でもある。僕も実際中朝国境にいったことがあって、実際に北朝鮮の国境地域を見たことがある。軍関係者と一緒に行ったので、国境線のところまでいけた。実際に両方の軍事が守っている国境線に行くと、北朝鮮の子供たちが集まってくる。いつも国境ににくる観光客が向こうの子供にものをあげたりするから、国境に人が来ると、いつも集まるらしい。一緒に行った中国側の国境守備の軍人が向こうの軍人にもタバコやジュースなどを渡すと、軍人たちが喜んで御礼を言っていた。夏だったけど、北朝鮮の軍人たちはみな長袖の軍服だった。しかも軍服はこの一着しかないらしく、ほとんど洗濯はできない。たまには洗濯したら、干していないうちにもう着なければならないという。
 北朝鮮の話はとりあえずここまでにして、長春の話に戻すと、今ちょうど長春モーターショーが開催されている。東京モーターショーや上海モーターショーなどの規模よりはちょっと小さいが、全世界の自動車会社がみんな出展する中国で重要なモーターショーではある。今度行ってみようと思っている。



2005年8月7日日曜日

出発

 今飛行機の中、そろそろ出発。

 行ってきます。