2007年2月3日土曜日

静かに考える時間

 この静かな時間は一番好きで、リラックスする。


 何もしないわけではない、何かをして、それについて熟考する。深く、論理的よりも感受的に。


 たとえば読書の場合、いつものように知識やノウハウの勉強や蓄積のための読書ではなく、どちらかといえば心底にあるなんらかの感情を久しぶりに、あるいは初めて掘り出すように、一行や二行でも、短いかもしれないが、熟考のきっかけになるのに十分だ。


 そういえばたしかに自分の中にもこのフレーズに似たような感情があったな、というような一文。あるいは、なるほどこんな感情は初めてだ、のような。


 その感情を味わい、いまの自分になにかの啓示として残すための熟考。充実で、楽しい。


 読書に限らず、きっかけを与えてくれるなんでもいい。目の前の景色、目の前の人、碁盤、ゲームの画面、音楽、ラジオ、ドラマ、映画、漫才、知らない人の雑談、なんでもいい。


 静かに考えるというが、音がないわけではない。静かなのは心の感覚、脳の動き。理系脳の得意な短時間集中的な情報処理ではなく、ゆったりと、淡々と、途切れ途切れな、だけど心の微動も逃がさないような処理。


 脳を働かせるのではなく、胸の中にある神経を全動員して感情を捉える。


 捉えたときに深い満足感と更なる好奇心が満ちる。


 毎日この静かな時間を意識的に作ることが、自分の内層形成のための日課でもあり、楽しみでもある。



2007年2月2日金曜日

志のために頑張ってますか?

1月31日の日記の続き。


 毎日の行動はその志のためのものになっていますか?



2007年2月1日木曜日

出し切る 後は気にしない

 最近割りとよく意識する言葉は「出し切る」。


 行動基準とする言葉として、非常に相応しい言葉だと思う。


「ベストを尽くす」と非常に似ているが、明白な違いがある。「出し切る」は、定量的に表している。


 「ベストを尽くす」といっても、その最大値の「ベスト」はどこなのかははっきりしないことが多い。途中で妥協が生じる余地を残してしまっている。


 対して、「出し切る」は、自分の力を全部出すのだから、わかりやすい基準となっている。実感としても、「ここまでやってきて、全部出し切った」としっくりくると思う。


 昨日今学期の最終発表を同じ日に二つこなした。貢献した度合いこそ違うが、どちらも自分では出し切ったと感じたのだ。どちらも終わった後の気持ちは「爽快」だった。


 もちろん反省すべき点は多々ある。もっといいものができたことも可能かもしれない。しかしそれは資源=時間人金がもっとあった場合の話だ。同じ設定なら、これ以上のものは出来ないだろう。


 だから、出し切れば、後のことは気にしなくていい。



2007年1月31日水曜日

志持ってますか?

はい!って答えられますか?

2007年1月30日火曜日

今日も小学校の同級生

 昨日に引き続き、今日はもう一人紹介しよう。


 この前ちょっとこの日記にも出たが、いま出身地の長春で冬季アジア大会が行われている。


 その大会のボランティアに、小学校の同級生の一人がいる。


 彼女の仕事は通訳。ウズベキスタンチームの。


 実は彼女は大学でロシア語を専攻していた。いまは大学の教員のたまごになっている。日本の大学で言うと助手の立場なんだが、中国では大学の正式な教員にあたる。


 小学校のときはいつもワーワーギャーギャーしていた子で、大きい声で笑って、大きい声で泣く子だった。しかも大学に入ってもほとんど性格が変わらず、これじゃどんな仕事に就けるんだろうかと心配していたら、そのまま大学に残ることになった。


 世話好きだし、この性格なら学生とすぐ仲良くなれるだろうから天職かもしれない。


 日本の大学と違い、中国の大学は全寮制で、基本的には全員寮に入る規則と成っている。そのため、この助手の立場の教員は学生の生活面の指導も担当する。


 仕事の内容は大体新入生の最初の世話と勉強やキャンパス内の生活の相談だという。もちろん教員としての事務的な仕事や研究教育系の仕事もあるらしい。


 かなりハードな仕事ではあるが、彼女は難なくこなしているようだ。もともとまじめで前向きで気の強い人だから、仕事で負けるようなタイプではない。逆に頑張りすぎて過労するのではないかと心配する。


 毎年僕が国に帰ったら必ず小学校の同級生たちが担任の家で同窓会をやる。毎年の恒例行事で、いつも休日にしているが、彼女はなかなか参加してくれない。参加しても2,3時間だけだったりする。(みんなは基本的に朝から夜まで一緒に遊ぶが。)理由は決まって仕事だ。


 大学生時代から学生会(日本で言う生徒会や大学の学生自治会に近い組織かな)の幹部で、余暇の時間はほとんどその活動に使っているという。彼氏とも週一回くらいしか会わない。(彼氏とは同じ大学ではない)。


 いつも同窓会の日、僕が電話で「そんな仕事一日くらい休んでもいいんだろう、君がそこにいなくても地球は回るから大丈夫だよ」と皮肉るが、「それでもだめはことはだめだ」みたいな感じな答えしか返ってこない。


 そんな彼女だけど、仕事が休みを取れるとき一人で会いに来てると先生がいう。


 しかも誰よりも回数が多いのだと。


 



2007年1月29日月曜日

小学校の同級生の話

 去年末、小学校の同級生の一人が結婚した。


 知らせてくれたが、僕はこっちにいたので挙式に参加できなかった。同級生たち何人かが参加した。その参加した同級生たちはみんな大学生だが、結婚した本人は大学生ではなかった。


 彼は結構変わっている人だと思う。


 小学校のときは決して勉強の出来る子ではなかった。喧嘩とかして問題を起こしたこともある。だけど責任感が強く、クラスの整備委員などを務めて、いろんな貢献もした。


 卒業後中学校に進学したが、高校には行かなかった。


 バンドをやりながら若者が集まる街でアクセサリーと服などを売る店を開いた。彼の売っているアクセサリーも服も全国各地から仕入れてきたレア品が多くて、その店にしかないものがほとんどだった。そして同じ商品の数も限られていて、新商品が仕入れてきたら、早く買わないとなくなってしまう。


 この店は一部の若者の間では結構人気だったようだ。2回ほど行ったことがあるが、確かにモノはいい。


 そして当時の彼のファッションも変わったものだった。真緑のつんつん頭に、あらゆるところにピアス、それに中性な服だという。中国の都市のファッションはかなり進んで、先進国とさほど変わらなくなったが、それにしても彼のあの格好は当時では受け入れられにくいものだった。


 僕は日本にいたから同時の彼に会ったことがなかったが、一緒に歩いていると街の人からの注目度100%だったらしい。


 僕が大学に入る2002年になって彼は店を閉めて北京に行った。今までも店の仕入れのためにかなりの回数北京に行っていたらしいが、今回は北京進出だ。彼は「店が儲からない」と言っていたが、北京にはほかの何かを求めているに違いないと皆思った。そしてそれは今までやってきたバンドの延長線で、音楽をやろうとしているだろうと僕は思った。


 それからの彼は一気に進み始めた。


 最初は確かにバンドやっていたときに知り合っていた人の紹介で、北京でバンドをやっている人の人脈をどんどん広げていた。その時点ではまだ彼には明白な目標がなかったかもしれない。たまに有名な歌手に会っているとか、だれだれと友達になったとかと聞くくらいだった。


 人脈がどんどん広げて、ついいろんなプロダクションの人と知り合うようになった。その頃から、彼は映画ドラマの監督を目指すようになった。そしてドラマの現場で働いてる、映画の副監督を務めている。CM撮っているとかといろいろ聞くようになった。


 2006年、彼は大手プロダクションに入った。そして監督としてドラマや映画を撮っていた。彼が撮っているのはDV(digital video)のドラマや映画で、小規模の短編のものだが、すでに連続ドラマを2つ完成したという。


 わずか4年間の時間で自分の世界を拓いて、そして認められた。これからどんなことをやってくれるかは楽しみだ。



2007年1月28日日曜日

楽しんでますか

 この時期は、世の中は受験やら、期末テストやら、論文発表やら、確定申告やら、国会やらといろいろ忙しい。


 こういうときこそ、自己観察を意識しながらすごしたほうがいいといつも思う。


 僕もいま最終発表や研究室の仕事などを控えて、時間のプレッシャーを受けている。こういうときは、自己観察をしながら、自分の行動や成長や反省を楽しんでいる。


 付き合っている人の中で一番身近で、だけど深くてなかなかわからないのは自分だと思う。それは大変な時期の自分をゆっくり観察する余裕がないからだと思う。


 でも大変な時期だからこそ、自分の弱みがはっきりと見えてくるはずだ。この時期でちゃんと自分を観察して、欠点を発見し、それを直していく方法を考えれば、成長が通常のときよりも早いはずだ。


 弱みをわかっていても改善しようとしない人はもちろん成長しないが、多くの人はその弱みを見つけていない。試してはどうですか。自己観察を楽しむこと。


 



 話変わるけど、今回の冬季アジア大会の開催地の長春は僕の出身地です。あまり重要な大会でもないけどね。


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