2007年3月10日土曜日

今日は東大の合格発表

 結果は


 二勝一敗。悪くはない。


 東大の合格発表を見に行ったのは4回目だ。もちろん1回目は自分が現役のときだった。


 4回とも共通なことがたくさんあった。


 盛り上がっていて、失敗者に優しくないあの空気。取材相手だけに作った笑顔を見せる記者。他大から借り出されて、この一日だけ東大生を演じる可愛い女の子。まったく空気を読もうとせずに赤門前で演説という騒音で受験生の気分を害するしょうもない日本共産党。


 一方で、本心で祝い、ねぎらい、慰める先生、親、友達、先輩。そしてその人たちの笑顔も毎回同じようにある。


 また、何よりも大事なのは、チャレンジした結果を自分の目に焼き付ける勇気。


 特に現役生にとっては、人生一度しかない体験だ。結果がいずれにしろ、その結果を自分の目でその場で見るのはその後の人生の重要なエネルギー源になるだろう。


 また受験を経験していない人にアドバイス。第一志望の大学はもし張り出し発表を行なっていれば、必ずその場に行って結果を見てください。人生一度だけの体験を放棄しないでください。


 見に来て後悔することは絶対ない。



2007年3月9日金曜日

自分に責任を持つ

 どこかでこの話をしてきた。


 自分のことを自分で責任を持って考えなければならない。人に甘えてはいけない。


 人に任せて、人に決めてもらうのは一番楽なことだけど、一番後悔しやすいことだ。そしてそのとき、人のせいにし、人との関係が悪くなるのも多いだろう。


 自分で考えて、自分で決めるのは難しいことだ。だから人に相談するのはいいこと。信頼できて、親身になってくれて、そして見識を持っている人に相談できれば、決断をするいい手助けになる。その人が複数いるとなおいいだろう。だけどいくら相談に乗ってもらっている人が頼りに成っても、決断は自分でしないといけない。


 納得して決断することが出来なければ、迷えばいい。決して納得もしないで安易に人の意見で決断してはいけない。


 厳しいことだけど、将来、その決断で自分が苦しくなるとき、責任を取る人は自分以外誰もいないから。


 もっと言うと、ただ納得するだけでもだめで、納得した上で、腹をくくらないといけないときも多い。そんな重大な決断は意外と人生の早い時期に来るかもしれない。


 僕の場合は、日本に来るチャンスを知ってから、来るかどうかを決めるのに、24時間しかなかった。まだ15歳のときだった。冬の寒い夜だった。


 真剣に、自分に対して。迷ったら自分の将来を考える。今の決断は自分の将来にとっていいかどうかを考える。


 それを繰り返しているうちに、実感がどんどん湧いてくるだろう。



2007年3月8日木曜日

静岡出張の続き

 東京に帰ってくる新幹線に乗る前に、静岡駅でお土産を買った。


 はい、そのお土産を新幹線に忘れた。


 あまり旅行したりお土産買ったりしないもので、完璧に存在を忘れた。


 家についてJRに電話したら、今はわからないから、明日の10時以降にまた電話してといわれた。今日電話したら、忘れ物預かり所にあるって言われた。良かった。


 それで東京駅にお土産を取りに行く。


 電話で預かり所の場所を教えてもらった。これは遠い。丸の内線で東京駅に着いたが、東海道新幹線忘れ物預かり所は八重洲口の高速バスの一番奥の乗り場の物流工場のまた奥だった。


 駅の中じゃないから改札を通るわけには行かない。回っていくしかない。これは、東京駅を半周回ることになる。


 相当早足で歩いていたけど、それでも相当時間かかった。東京駅はやっぱり広い!バス乗り場にたどり着いて、小さく出ている掲示を見つけて、それにしたがって細道を通る。そして物流倉庫の作業員が仕事をしているところを通って、角もいくつか曲がって、やっと到着。


 忘れたのは新幹線の中だから、時間と車両と名前と住所と電話番号を申込書に書いて渡したら取ってきてくれた。お土産無事生還!ちょっと袋にほこりがついているけど、戻ってくるだけでありがたい。また受け取り書に名前と住所と電話を書いて、手続き完了。


 そしてまた角曲がって物流工場を通って細道抜けて東京駅を回って、地下鉄へ。遠い!


 忘れ物しないようにしましょう!



2007年3月7日水曜日

今日は静岡出張

 出張なんてかっこつけて言ってるけど、大学院の授業でケースとして研究した会社の工場見学だった。担当の先生が機会を作ってくださった。


 本当に貴重な機会だった。こっちは先生以外学生三人だけなのに、社長と役員の本部長と部長の三方が発表と懇親会であわせて四時間も付き合ってくれた。


 世界シェア一位の製品をもつ一部上場企業だと思えない対応をしてくださった。しかも社長はざっくばらんに話をしてくださって、メーカーの製造と経営の両方の面白さが聞けた。


 感想としては、部長や普通の役員クラスの一般的で味気ない話を10回聞くよりも、もっとも責任を背負って経営判断をしている社長の話を聞いた方が何倍も勉強になる。そして規模の小さい会社より規模も歴史もある会社の社長の話の方が勉強になる。


 もちろんその社長のパーソナリティにはよるけど。


 貴重な機会があったとき、絶対逃がさない。これは成功のための近道かもしれない。



2007年3月6日火曜日

生活リズム

 生活リズムを取ることを考えると、高校のときの生活に戻りたい。


 全寮制だったので、毎日決まったスケジュールに従った生活習慣だった。特に睡眠時間が規則的だったのは一番ありがたかった。


 睡眠指導を専門とする医者が睡眠に関していっていたのは、0時から6時までは必ず睡眠をとったほうがいいと。その理由は、0時からの睡眠の最初の3時間はノンレム睡眠で、頭を休める。そしてその次の3時からの3時間はレム睡眠で、体を休める。


 睡眠時間が短かったり、その時間に合わせていなかったりする場合、ノンレム睡眠とレム睡眠が同時に起こり、どちらもちゃんと出来なくなり、結局体も頭も休めないという。


 大学に入ってからの生活を考えると、この時間に合わせた睡眠がほとんど出来ていない。12時に寝るのは出来なかった。


 だけど、よくよく考えてみて、今の生活では、12時にどうしても寝れない理由はない。結局いろいろのことが言い訳になっている。


 これからは少しずつではあるが、生活リズムを調整する。この日記もこれから毎日朝に書くことにする。


 リズムの調整は一番難しい戦いかもしれない。だけどくれくらいはできないと何も出来ないだろうから、負けない。



2007年3月5日月曜日

教員養成大学がただになる

 今日から始まる中国の国会にあたる人民代表大会で、温家宝首相が教員養成大学(師範大学)の学費を免除する方針を打ち出した。


 背後にある原因はいうまでもなく教員の不足と質の降下だ。


 中国の教員養成大学はもともと学費が低くて、教育の質もよい。さらに慢性的な教員不足のため就職も非常にいい。そのため、学生を集めるのにさほど苦労しなかったが、問題はその卒業生の他業界への流出だ。


 いままでは学費が低いとはいえ、ほかの大学との実質的な違いが小さく、そのためか、卒業生の教員以外の一般的な就職に対する制限もほとんどなかった。結局学生を確保できても必要数の教員を確保できなかったりするのだ。


 今回の方針は学費の免除と注目されるが、おそらく具体的な政策として実行されるときは、卒業直後の進路についての制限も設けるだろう。


 この政策が実行されると、収入の少ない農村部の学生が多く教員養成大学に入るようになる。そして、高収入の都市部の学生と違って、農村部の学生が割りと教員の職で満足しやすいので、教員確保の問題が比較的短期間で解決できるかもしれない。これが今回の政策の狙いだ。


 日本のように免許制度で、誰でも試験をクリアすれば教員になれるのは教員数を確保する有効な手段だと思う。しかし、中国の4年間の教育学の専門教育を受けさせてから初めて教員になれるという制度は、教員の質の確保という視点から考えて、現時点では必要不可欠だ。


 バランスの取れた制度の確立まではまだ時間かかりそうだ。



2007年3月4日日曜日

読書 姉ちゃんの詩集 サマー


  今日は本の紹介だ。最近読んだ本の中の一押しだ。これほどの本はしばらくは出合えないなと思った。


 弟が偶然発見したお姉ちゃんの日記風詩集。それを弟が勝手にネットにアップした。そしてその詩が100万人を癒した。


 詩はお姉ちゃんの子供時代のものだ。分かっているようで分からないような言葉を自由自在に使って気持ちを表していた。最後まで読んで、一人の女の子が浮かび上がってくる。


 人生のもっとも感受性の高い時期の記録なのだ。だからそこからこの上ない貴重さを感じる。


 ひとつの詩を引用して終わりにする。



「みつあみ」


   みつあみの子が好きなんだって


   髪伸ばそうかな


 
   背が小さい子が好きなんだって


   アリでも観察してろ