今日もまた本の紹介。最近本を結構読んでいるので読んだ本を紹介していきます。
この本は今週の日経ビジネスでも紹介されている。もともとは日経新聞の広告を見て買った。読んでみて非常に良かった。
日本の医療の現状とその問題点、その問題点の背後の歴史や事情。
それをよく知るマスコミの必要以上の煽動とただ自分たちの利益のための世論誘導。
そしてそのマスコミに煽られる市民。
その市民たちの反発を恐れ、必要以上の(悪ともいえる)制度を作ってしまう役所。
その制度に翻弄される病院と医師。そして押し寄せてくるプレッシャーと世論の反発に耐えられなく辞めていく医者。
そして医療問題がますます深刻になる。
病院、医師の視点、役所の視点、そして患者と一般市民の視点とそれぞれの本音をちゃんと書いている。
作者は医師で作家である。だからこそかけたこの一冊だと思う。
ただし、逆に医者だから見解が偏ってしまっている部分もある。
自分のために読んでおくべき本だと思う。