2005年8月10日水曜日

通訳一日

 今日は高校の校長先生と副校長先生の学校訪問と長春見学の通訳を一日やった。訪問先の学校の方には通訳を用意していなかったから、両方の通訳は僕一人だった。
 午前中は学校見学と両方の校長の会談が主要な内容だった。両方の通訳をしなければならないからずっと話し続けていた。実際に通訳をやってみてわかったのは、短時間に訳さなければならないときは、一番使い慣れている、ほとんど考えなくてもすぐ話せるような日本語に訳すことが多い。今日と昨日で特にうまく訳せなかった内容はなかったが、考えなくてもいえるような言葉や言い方をもっと増やさないといけないと思った。
 今日訪問した僕の中学校は中高一貫の学校で、中国の学校でもトップレベルの学校だ。やはり中国だけあった、スケールが違う。全校で6学年で全部で6000人くらいの生徒がいる。それに教職員が420くらいいる。一学年1000人くらいいるため、クラスは20くらいある。全校で120くらいのクラスもある。キャンパスもやはり高校と中学校で分かれている。それぞれのキャンパスには600人くらいの講堂や、バスケット場四面の体育館や、パソコン200台の電子閲覧室と10何万冊レベルの図書館などが一つずつある。建物も大理石の床や校舎内にエレベータつきとか豪華な作り。
 日本の学校でもほとんど見れないこの設備のよさだけではなく、この学校の高校部は今年の大学入試で中国のトップツーの北京大学と清華大学に合計58人の合格者を出している。これは吉林省の一つの高校のこの二つの大学への進学人数の新しい記録でもある。またトップの二校だけではなく、他の一流大学への進学数と進学率もやはりトップだった。
 これほどの学校は中国全国でもごくわずかしかない。現状としてはこのような極めて少ない超一流中学校高校の存在と共に、最低限の設備でさえ整備されていない貧乏学校もかなりある。中国のほかの分野同様、教育界でも両極化が進んでいる。この問題は簡単に解決できないが、これから少子高齢化が進んでいくと、自然に一部の学校がなくなれば、教育資源が残った学校にもっと配分されるだろう。

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