今日の『ガイアの夜明け』見た。テーマは中国での運送だった。
トヨタの部品の運送を担当する会社の社員が実際に船に乗って、部品を長江(揚子江)で上海から2800キロ離れた成都へ運ぶ現場でその様子を見てきた。目的は問題を発見し、効率を上げ、時間を短縮することだった。
1週間の乗船で見てきた現場は厳しいものだったが、時間短縮案をトヨタに提案することができた。しかし、トヨタの反応が意外なものだった。
こんなに状況の厳しい現場なら、時間ではなく、リスクと質を重視してリードタイム(運送時間)を伸ばすべきかも知れないという。
思わず感心してしまうほどの判断だった。そして思わずあのJR西日本と比べたくなった。
現場の厳しい状況を知ったら、すぐ安全な運送のために時間の延長の検討に入るトヨタに比べて、現場の状況を詳しく承知しているにもかかわらず、極限まで時間の短縮を追及するJR西日本の考え方は永遠に敗者の考え方かもしれない。
やはり効率だけの追求は必ずしも合理とは限らない。数字を目指す経営よりもやはり客の満足だけを考えて、利益が後でついてくるものだと考えるのは経営の本当の取るべきスタンスかもしれない。
詳しいことがわからないから一概には言えないが、おそらくこれはアメリカ式と日本式の一番大きな違いかもしれない。
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