最新号の日経ビジネスには、東大の小宮山総長のインタビューが載っていて、そのなかで、小宮山総長がウィキペディアを教科書作りで活用しようとおっしゃっていた。
ウィキペディアとはネット上にある百貨事典で、ネットユーザーが編集できるようになっている。そのため、情報の更新が早く、しかも詳しい。ほかではなかなか集まらない情報をウィキペディアで簡単に見つかることが多々ある。
僕も情報収集の手段としてよく利用するが、やはり一番の問題はその情報の信憑性だ。
こんなニュースがあった。ウィキペディア頼み、誤答続々 米大学が試験で引用禁止http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200702220331.html
大学でのレポートで学生がみんなウィキペディアの内容を引用して作成したが、その内容が間違いであったため、教授がウィキペディアを情報収集源としての使用を禁止したという。
この問題について、小宮山総長が、たくさんの人が編集できるため、悪い情報が排除されるようになっているとの考えを示した。
どちらも正しいと思う。問題は悪い情報が排除されきれないから、ウィキペディアの信憑性がなかなかあがらないということだ。しかしだからといってその情報を全否定する必要もない。そもそも大学教授が主張することですら、諸説のひとつに過ぎないことが多々あるのだから。
出所不明な情報については明記してもらうか、それぞれの情報を専門家にチェックしてもらわない限り、信憑性の改善は無理だと思うが、後者は不可能だろう。ならば利用者の協力に頼るしかない。
そもそもウィキペディアは運営資金が不足して、継続可能かどうかが微妙になっている。もし本当にいまのままでの運営体制(非営利団体による運営)が継続できないなら、大学が連携してその運営を受け継ぐのもひとつの案かもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿