2007年2月25日日曜日

東大、外国人スタッフ大幅増へ

「世界の東大」へ変身計画 外国人スタッフ1300人にhttp://www.asahi.com/edu/news/TKY200702230374.html


 とのニュースがあった。


 内容を簡単に言うと、東大の外国人スタッフは250人で全体の5%に過ぎない。この割合が低すぎるので、国際化を急ぐ東大は外国人スタッフの人数を5倍に増やすとの方針を打ち出した。


 具体的には外国人向けの宿舎や奨学金の整備を進める。本郷キャンパスのそばに外国人の研究者と留学生向けに220室規模のゲストハウスを建てるなどと。また、英語の教育プログラムを充実させていくとも言っている。


 僕自身の実感としては、東大の留学生や外国人スタッフに対するサポートは一流校のレベルだとはいえない。奨学金にしても宿舎にしても足りない。留学生は順番に奨学金を受け、宿舎に入居している。


 そのため、成績などの基準は事実上二の次になり、一定期間宿舎に入ったりや奨学金を受けたりすると、どんなに成績が良くても優先順位が非常に低くされてしまうのは現状だ。また、工学部の場合は他学部より何倍も留学生が多いのに、奨学金や宿舎のチャンスは他学部と差ほど変わらない。これではもともと厳しい状況がますます厳しくなる。


 現状は奨学金も宿舎も足りないから、このやり方はやむをえないものではある。しかしただでさえ日本での勉強生活に不慣れの留学生は、住居や生活費のために必要以上の時間と体力を費やしてしまっているのも事実だ。


 確かに地方から上京してきた日本人の学生にも同じく生活費や住居の問題がある。留学生へのサポートだけを充実させると不公平だという声も出るだろう。でもバイトにしても住居探しにしても留学生は日本人学生より難しい立場にいることを考えると、サポートはまだまだ足りないといいたい。


 東大はこれからどのように国際化していくのかは楽しみだ。さらにこの流れはほかの大学にも波及できればと思う。実際僕の知っている限り、それでも東大よりも留学生に対するサポートを充実している大学はないそうだ。


 



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