2007年6月21日木曜日

CMを見て その1 AppleのCMの効果はどうでしょうか

 Appleがマイクロソフトの「パソコン」をけなすCMは、それなりに注目されているのでしょう。 しかし、こういうCMはともてリスキーなのではないかと思う。


 


 まず根本にある問題は、確かにAppleのPCのMacはマイクロソフトのWindows搭載のパソコンよりは使いやすいといわれている。しかし、決してMacは本質的にWindowsのパソコンよりは使いやすいということではない。大体CMで流している情報は一方的なものだ。


 


 たとえばCMではWindowsのPCはウィルスに感染する可能性が非常に大きくて、Macについてはその可能性がほとんどないという。これは確かに事実ではある。実際Macに感染するようなウィルスはほとんどない。しかし問題は、そのため、AppleもMacユーザーもウィルスに対する警戒心がとても低いのだ。Macのシステムには脆弱性がないわけでもないし、Macのウィルス対策のソフトとの悪いようだ。今までは数少ないMacユーザーを攻撃するようなケースがほとんどなかったが、もしこれからそのようなウィルスが現れれば、ユーザーがパニックに陥る可能性も否定できない。


 


 またほかの例を見てみよ。CMではMacを使えば簡単にホームページ(ブログ)を作れるとあった。これも確かで、Macを使ってブログを作ったり、更新したりするのは結構簡単なのだ。しかし、このサービスは有料なのだ。年間9800円をAppleに支払わないといけない。このことはCMでは一切言っていない。しかも今ただのブログサービスもどんどんバージョンアップしていて、使いやすくなってきている。9800円も払って受けるようなサービスではないだろう。


 


 いろいろ調べてみると、そのCMが逆にAppleのイメージを悪くするのではないかと思った。こういうCMを打つには、それなりの覚悟もあったのだろう。いずれにしろ、このCMが業績に与える効果にはとても興味があるものだ。



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