2007年6月19日火曜日

ガス爆発

 ガスの爆発の凄まじさを再認識させられた。亡くなった方のご冥福をお祈りします。


 またも命の安全に関わる事故だ。三菱自動車の事故も回転ドア事故もJRの事故もシンドラーのエレベーター事故も、数多の安全事故が起きてきた。


 これらの事故の多くは、危険を認識しなかったことや、過小評価したことが原因だと言える。(もちろん実際にはそれぞれの事故に複数の要因があるが。)


 今回の事故も、ガスが出ることが最初からわかっていた。行政も掘削工事について厳しい安全規定を設けている。しかし問題は掘削が終わり、営業に入ってからは明白な安全規定が設けられていないことにある。つまり同じメタンガスが出るとわかっているが、掘る段階についてしかその危険性を正確に評価していないということだ。


 この温泉施設の経営者も危険性について十分な認識がなかったのだろう。メタンガスに関する知識が多少あれば、従業員たちは常に爆弾が仕掛けられている同様な状態で仕事をしていると簡単に分かるはずだ。


 またメタンガスに関する知識が多少あれば、職場の安全性を保てるのにさほどの手間もコストもかからないことも簡単に分かるはずだ。


 今回の事故でこの会社が存続できるかわからないが、いずれにしても経営者はリスク管理について最初から勉強し直した方がいいだろう。



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