2007年6月12日火曜日

東大 as ナンバー2

 こんなニュースがあった。


阪大と大阪外大が統合へ、学生数は国内最大に…改正法成立(読売新聞 - 06月12日 20:02)


 内容を簡単に言うと。大阪大学と大阪外国語大学(両方とも国立大学)が今年の10月に統合することを、衆議院本会議で可決した。これによって新阪大の学部学生数が東大を超え、国立大学での日本一になるということだ。


 国立大学の統合は国会の可決が必要だということにまずちょっと驚いたが、規模が東大以上の国立大学が誕生することにも驚いた。


 日本では、国からもらう国立大学の予算は学生数によって決まっている(そのうちこのやり方が変更されるといわれているが)。ということは、新阪大が東大よりも多くの学部予算をもらえるということだ。(実際大学院の人数は東大が多いし、研究所の予算もあるから、結果的には合計で東大の予算が多くなるが。)


 これは東大にとっても大きな脅威だろう。学生数も予算も大学にとって重要な資源なので、その資源の使い方次第では、新阪大は一部で東大に勝るようになるかもしれない。


 京都大学が受験者全入になっても東大は定員割れにならないといわれているが、少子化による競争激化の影響で東大も危機感を抱いているのは確かだ。行なったことにない大学説明会を近年日本中で行なうようになったし、オープンキャンパスなどのイベントも充実させている。


 大学の真の価値をどう評価されるべきかはいまだに解決されていない課題だ。だから各大学が一生懸命アピールをして、少しでも存在感を高めようとする。


 しかし、もしかしたらたとえ真の価値がは評価され、提示されても、受験生とその親はそれで自分の志望校を変えたりしないかもしれないね。



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