2007年4月10日火曜日

ソニー訪問

 本社に行ってきた。


 社員さんとお話しするチャンスをクラスメートが作ってくれて、話を聞いてきた。


 結論から言うと、今日話をして、ソニーについてこの三転を感じた。


 1.技術者(エンジニア)にとって非常に自由で居心地のいい会社だ。技術者は自分のやりたい研究開発が出来、きめ細かい管理もない。自分のやりたいように出来る。また、給料も同業他社より高い。


 2.世の中のトレンドに興味のない会社だ。世の中が何を求めるかを見ない。自分たちが自信を持って提供でき、しかも、それが世の中が求める以上のレベルのものだけを世に送り出す。これがこの会社の成功の秘密でもあり、失敗の原因でもある。


 3.これから何をやるのか、どこに行くのかを迷っている会社だ。この迷走が創業世代が亡くなってから続いていて、いまだに先が見えない。社員も皆問題意識を持っているが、改革に踏み出せるだけの勇気とそれを実現できるカリスマ的なトップがいない。


 つまり、とても実力のあるいい会社だが、いまは低迷期にある。これからそれを脱出するか、瀕死の崖っぷちまで落ちるかの分かれ道。


 とても楽しく話を出来たけど、社員が持っている先行きに対するモヤモヤ感が伝わってくる。会社としてとても高いポテンシャルを持っているのに、発揮しきれていない。


 複雑な感情を持って会社から出てきた。いい会社か悪い会社かの判断が出来ない。



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