2007年2月18日日曜日

あけましておめでとうございます!

 マラソンをやっていたから勘違いをしたわけではなく、今日は中国のお正月の春節だ。


 日本で春節を迎えるのはもう6回目。すっかり慣れてしまった。大学では中国人が集まって祝ったりするが、そのような会合には参加しない主義なので、基本的には毎年一人で祝う。


 祝うといってネットでCCTV(中国中央テレビ)の番組を見たり、ちょっとおいしいものを食べたりするくらいで、たいしたことない。


 実は春節について、国内でも多くの議論がある。もっとも話題になっているのは、春節の固定化なのだ。


 春節は旧暦のお正月のなので、もちろん毎年その日が変わる。今年は2月18日の今日だが、早いときは1月の下旬に来るので、一ヶ月くらいの差が出る。そのため、学校や企業の休みのタイミングも毎年ばらばらになる。これじゃ不便が多いから、春節を固定しようとする声が出てきている。


 もちろん反対派もいる。毎年の伝統的な最大の行事で、中国の文化の代表にもなっている春節を、同じ伝統の代表の旧暦から切り離すことは、文化の伝承にとってマイナスだと。現にクリスマスやバレンタインなどを祝う人が増え、若者を中心に伝統文化離れが問題になっている。


 この議論は何年か前からすでに始まって、結論が出ない。


 日本に来て、日本は1月1日を新年として祝っているのに、干支をそのまま踏襲していることに違和感を感じた。


 干支は古代からの年の数え方で、十干の甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 と十二支の子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 が組み合わせって、60種類の数え方を作っている。今年は丁亥年で、60年後に同じ丁亥年が戻ってくるから還暦という。


 これらは全部旧暦に基づいたものなのに、1月1日から干支が変わるとしているのは不自然に感じて仕方がない。


 話し変わるけど、クリスマスを祝うのもどうかと思う。実際いまアメリカでも「メリークリスマス」を言わないようになっている。違う宗教を信仰する人に対しては失礼だからなのだ。その代わりに「ハッピーホリデー」を言うらしい。なのに、日本も中国も盛んに言っている。そもそもクリスマスは言ってみれば隣の家の親父の誕生日みないなものだから、隣が祝うからうちも祝おうのかな。


 文化の共存はすばらしいことではあるが、中途半端にごちゃごちゃにすると、混乱が生じるし、問題も起きるでしょう。


 そういう意味でも中国やはり伝統文化をちゃんと守っていくべきだと思う。



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