2005年11月28日月曜日

人名で見る 花より男子 と 流星花園 

hanayori 今のドラマ [電視劇 (dian4shi4ju4)]花より男子」よりも前に、台湾版花より男子の「流星花園 [(liu2xing1hua1yuan2)] 」はすでにBSなどで放送されていた。今日のテーマはその登場人物の名前について。
 台湾版では中国語ではあるが、一部の登場人物の名前は原作の名前のままにしていた。たとえば、「花澤類 [(hua1ze2lei4)] 」や、「藤堂静 [(teng2tang2jing4)] 」は原作の名前のままだった。
 一応中国語でも「諸葛 [(zhu1ge3)] 」や「司馬 [(si1ma3)] 」、「東方 [(dong1fang1)] 」、「上官 [(shang4guan1)] 」など漢字二文字の苗字があって、中国語では「復姓 [(fu4xing4)] 」という。そのため、「花澤」、「藤堂」もこのような復姓だと、ドラマを見る観衆は勝手に解釈することになり、少々不自然ではあるが、特に気にすることではない。
 しかし、「道明寺司」にくると、問題が発生する。中国語には基本的には三文字の苗字がないからだ。



 そこで、台湾版は、「道明寺 司」を「道明 寺 [(dao4ming2si4)] 」にした。すなわち「道明」を苗字、「寺」を名前にしたのだ。日本語で読むと変な感じがするが、中国語の発音ではそれなりに名前らしい名前ではある。
 「道明寺司」が「道明 寺」になったから、「道明寺椿」は「道明 椿 [(dao4ming2chun1)] 」に、「道明寺楓」は「道明 楓 [(dao4ming2feng1)] 」にそれぞれなった。
 「西門総二郎」と「美作あきら」はそんなに重要な人物でもないから、台湾版では簡単に「西門 [(xi1men2)] 」と「美作 [(mei3zuo4)] 」として、特に苗字か名前かもはっきりしないことにした。
 そして、一番重要な名前である「牧野つくし」なんだが、つくし本人が何回も言っていた「私は雑草のつくしだ」という名前のイメージを保つために、台湾版では「杉菜 [(shan1cai4)] 」とう名前にした。これも苗字か名前かわからない名前ではあるが、発音は「山菜 [(shan1cai4)] 」と同じで、一応「雑草のつくし」のイメージを何とか反映するような名前ではあった。
 他の登場人物については、「松岡優紀」を「小優 [(xiao3you1)] 」と「優ちゃん」の意味の名前、というよりも愛称で、「青池和也」を「青和 [(qing1he2)] 」と同じ苗字か名前かわからないものにして、その他は適当な名前にしたのだ。
 台湾版ではあくまでも台湾での物語にしたため、名前をこのように工夫せざるを得なかった。もしアニメでをそのままテレビで上映するだけなら、こんな面倒なこともしないはずだ。中国でスラムダンク [中国語の題訳は局によって違ったりするが、一般的には 灌籃高手(guan4lan2gao1shou3)] のアニメをやっていたときは人の名前も学校の名前も日本語の漢字そのまま使っていた。もちろん中国語の発音で。
 ちなみに、台湾版では牧野つくしの弟という人物はいなかった。牧野の両親は「杉菜父 [(shan1cai4fu4)] 」「杉菜母 [(shan1cai3mu3)] 」と名前もなかった。


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1 件のコメント:

Takurin さんのコメント...

 『流星花園』でつくしを演じた徐熙媛さんが12月2日の笑っていいともに出演した。