2005年12月1日木曜日

千手観音 中国障害者芸術団

a49858fb.jpg 中国障害者芸術団 [中国残疾人芸術団(zhong1guo2can2ji1ren2yi4shu4tuan2)]報道ステーションで紹介された
 これは全員障害者の芸術団で、その代表作は写真の『千手観音』 [(qian1shou3guan1yin1)] なのだ。今年の日本のNHK紅白歌合戦に相当するCCTV [中国中央電視台(zhong1guo2zhong1yang1dian4shi4tai2)] の春節聯歓晩会 [(chun1jie2lian2huan1wan3hui4)] で、この踊りは国中の人々を驚かせ、感動させた。
 この舞踏は聴覚障害者 [聾人(long2ren2)] の21人の女子によるもので、音楽を聞こえないが、健康な人にとっても難しいこの演目を完璧に踊っている。


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 彼女たちが頼っているのは繰り返しの練習によって培ってきたリズム感 [節奏感(jie2zou4gan3)] 、そして床によって伝わってくる音楽 [(yin1yue4)] の振動と舞台の端に立ってリズムを取っているコーチ [教練(jiao4lian4)] の手である。でも振動といってもわずかなものであって、コーチの手もまともには見えない。最終的には培ってきたリズム感と障害者特有の敏感さで踊っているという。
  tai視聴者の投票による選出される春節聯歓晩会の最優秀演目の投票で、『千手観音』がダントツの一位で大賞をとった。そしてそれからあらゆる番組が彼らを紹介していた。特にリーダーの邰麗華(たいれいかtai2li4hua2)さん(写真)は彼らの代表として紹介されていた。
 彼女は今年29歳で、2歳のとき病気によって聴覚を失った。障害者の小学校で、彼女のリズムに対する感覚の鋭さと踊りに対する興味を先生が気づき、彼女の踊りに対する指導を始めた。そして15歳のとき、中学生の彼女は中国障害者芸術団にスカウトされ、入団した。これは彼女のプロの舞踏家としての始まりだった。彼女は1992年にスカラ座で踊りを披露し、2000年にカネギホール、オペラ座へも出演。スカラ座とオペラ座を制した世界唯一の聴覚障害者である。
 2003年に彼女は7年間の恋愛を経て結婚した。相手は健康の人で、二人は手話でコミュニケーションをとる。そして彼女が世界各地で公演をするときは、携帯メール [短信(duan3xin4)] で連絡を取り合っているという。

 今年の10月にこの芸術団は名古屋で公演を行った。もし東京での公演があったら、ぜひ見に行きたいと思う。


 『千手観音』のビデオ(CCTVウェブサイトより、通信速度によって視聴できない可能性もある)

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