2005年12月15日木曜日

100ドル・ノート・パソコン

 MIT:100ドル・ノートパソコンの試作機を公開とのニュースがあった。
 途上国の教育のために、政府の教育の予算で買わせるとはいえ、ノートパソコンは10000円台にはとうとう突入してきた。これは、一般的なノートパソコンの値段低下の流れをも反映しているのではないかと思う。
 中国のレノボ(聯想グループ)がIBMのパソコン部門を買収したとき、世界パソコン市場はゆっくりと低価格の方向へ向かっていくだろうと予想した。
 実は中国国内市場では、中国メーカーは5万、6万円台のノートパソコンをすでに発売している。

 中国国内では、自国の中小パソコンメーカーは多数ある。その競争は激しく、2年位前から競争は値下げの方向に向かってきている。シンプルにし、値段を下げるというのは各会社の方針になってきた。これが5万円台ノートパソコンが市場に誕生した理由となっている。
 レノボなどの世界を視野に戦っている会社は、自社開発を武器に、多少他社よりは高くても、質のいい、機能のいいパソコンを作ることによって、勝ち続けているが、価格に関してはやはりそれなりに影響を受けていて、低価格傾向にはある。自社研究を行っても、その人件費はやはり世界の他の会社よりは低い。
 IBMのパソコン部門の買収によって、世界パソコン業界での重要なプレーヤーになったレノボのこの低価格傾向は、最終的に世界パソコン市場の価格を下げてるだろうと見て、不健康な競争をもたらすのではないかと心配していた人が一部いた。
 レノボも同じことを認識していただろうから、実際にはもとIBMのThinkブランドは値下げすることがなかった。でもそれに対して国内で発売している機種は、やはり国内市場の価格に合わせている。同じ会社の違いブランドとはいえ、最終的にその開発製造コストが近づいてくるに違いない、その時、やはりパソコン価格は世界的に低下するに違いない。


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