2005年12月11日日曜日

中国人が旅行を始めた

 中国政府の発表によると、今年1月から10月までの中国国内の旅行者数は中国人、外国人あわせて1億人を超えたという。
 中国は一昨年くらいから、ゴールデンウィークが年三回(二月旧正月春節休み、五月メーデー休みと十月国慶節休み)になった。しかもここ数年収入の増加が割りと大きいから、中国人も休みを利用して旅行するようになった。
 最近のゴールデンウィークでは、マイカーで旅行をするという新しい形が流行り、列車や飛行機の旅行を好まない一部の若い新裕福層も旅行を始めた。
 それで、中国国内旅行者数がかなり増えた。外国人の旅行者はあまり変わってないから、増加はほとんど中国人。
 国内が増加するが、中国人の外国旅行はそれほど増えていないようだ。大陸の旅行者を期待していた香港ディズニーランドの入場者数も予想を大幅に下回っている。
 中国人はなぜ外国旅行をしたがらないか。

 まず一番大きいのは中国人には外国旅行の習慣や文化がほとんどない。40代以上なら英語を勉強した人は極めて少ないし、外国の旅行地では中国が通じるガイドも少ないから、壁が大きい。なので基本的には外国に親戚でもいない限り、遊びに行こうとは皆思わない。
 そして外国旅行はまだ一部の制限があるという理由がある。例えば中国人の日本旅行は今年にやっと日本政府より全面解禁になり、個人旅行ができるようになった。EUは日本より解禁が早いけど、それも割りと最近のことである。
 さらに、中国人がほとんどの外国に行くのに、短期でもビザが必要。これは香港に行くときも同じである。
 旅行費用も制約になっている、外国旅行はやはり国内よりは費用がかかるから、外国を諦めて国内を選んでいる人は少なくない。
 このような理由があって中国人の外国旅行はまだ流行っていないが、その流行りは時間の問題だ。なにより中国人は条件さえそろえばできれば外国旅行をしたがるからなのである。その証明は前から唯一の人気のある東南アジア旅行。
 東南アジアは中国に近く、食や文化も似ていて、そして重要なのは中国語が通じるところが多く、一部では人民元も使える。これらの条件がそろっているから、中国人には大きな人気がある。
 日本も中国人旅行市場を開発しようとしているから、これらの面を早急整える必要があるのでしょう。
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