2005年10月31日月曜日

小泉新内閣

 小泉新内閣が発足した。鷹派の麻生外務大臣と安部官房長官の誕生が日中関係にさらに不安定要素をもたらすだろうと言う見方が強いだろうけど、実際には長期的な視点で見るとこの鷹派人事が必ずしも日中関係にマイナスとは限らない。
 小泉首相が国内改革を進めてきていると同時に、外交面では、(確かに中韓などの近隣諸国との関係を悪くしているが、)「強い日本、独立日本」を作り上げようとしてきた。この方針がこれからの政府、さらにポスト小泉でも引き継がれるだろう。



 「強い日本、独立日本」は「脱アメリカ」につながり、戦後初のアメリカの属国ではない日本を誕生させるかもしれない。これは日本のアジア復帰につながるかもしれない。
 もちろんアメリカから「独立」しても、その後の政策がどうなるかわからないが、少なくとも今のアメリカという存在が日本のアジアへの仲間入りの一番大きな障害だから、将来の外交政策にオプションを増やすためにも、「強い日本」方針は日本にとって必要であろう。

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