2005年10月30日日曜日

SUICA急拡大

 SUICAの最近の拡大に驚いた。最初の駅の店での利用開始から今のように浸透するまで本当に速かった。最近僕が利用しただけでもファミリマート、ジョナサン、ビックカメラがあった。これからはもっと多くの店で利用できるようになるだろう。
 ICカードの普及はこれからの世界中のトレンドのはず。ただそれが普及するのにかかる時間は各国で違うだけだろうから別に驚くことじゃないけど、それよりそれを日本で進めているのが鉄道会社であることが面白い。



  今鉄道会社は完全に鉄道以外の分野に大規模の進出をしている。しかも、それが顧客ニーズにあった正しい行動だった。そして、SUICAから得られる一番のヒントは、「駅」という壁を越えることだと思う。
 よく考えれば、鉄道会社は実は他の会社にない超大規模のユーザーを最初から持っている。そのユーザーに何かのサービスを提供することは誰でも思いつくはずだ。少なくとも今までの駅での売店などはそえの確かの証明だ。それに対して、今のSUICAの普及は、ユーザーの駅の外でのサービス利用をもターゲットとしている。しかもそのターゲットは金の支払いが発生する場全部。ただ駅という制限をはずしただけで大ヒットとなった。
 他にも壁をはずせばもっとたくさんのユーザー層が増えるような商品があるはずだ。たとえば、ツーカーの年配者向けの簡単携帯は通話だけの機能に特化して、お年寄りに受け入れられたが、ただ通話とメール二つの機能、あるいはただ通話だけの機能の携帯電話を求めているのはお年寄りだけじゃないはずだ。ならもっとデザインをよくして、中年層やその他向けの簡単携帯を開発すれば売れるのではないか。
 学校と塾の壁も実は必要ないのではないかと感じる。今になってほぼ学校と塾との間には教育方法の共通点がほとんどなくなっているから、学校は学校、塾は塾になってきているが、どっちにしても教育は教育だから、学校と塾そのものが合併して、新しいスタイルの教育機関ができるはずだ。毎日通う学校で塾のシステムで勉強するニーズはたくさんあるはずだ。塾方式の教育は浪人生だけの特権ではないはずだ。
 もちろん市場におけるニーズ調査がないと実際にビジネス性があるかどうかはいえないが、少なくともこのように壁をはずすことで、可能性が増えることは確かだろう。

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