2005年12月4日日曜日

一人っ子政策その3

 一人っ子の話第3弾。今日は一人っ子の就職について書く。
 この時代の一人っ子たちの就職は大変なのである。まず人口の減り方よりも社会が必要とする職の数の減り方のほうが急だからである。さらに今まで上の世代なら就いていたような職の一部には一人っ子は就きたくなくなっている。
 甘えん坊タイプならもちろん、独立志向タイプでもある程度親に甘えて来ている。このような一人っ子はきつい仕事よりも楽な仕事に就きたい。一人っ子にとってきつい仕事に就く動機は高い給料だけである。しかし、高い給料のきつい仕事は外資企業系での高度な脳労働だ。このような仕事に就ける人はごくわずかである。
 そして仕事が楽になるにつれ、その給料水準がもちろん下がっていく。そして、最後にきつくても給料の低い仕事もある。また、楽と言えども、表面上のものでしかなく、実は楽でもない仕事がほとんど。要するに楽でもない給料も低い仕事が多い。これは社会全体の給料水準がまだアンバランスだからで、改善するにはまだしばらく時間が必要である。
 きつい仕事をしたくない、低い給料も欲しくない人はニートになっていく。



 中国社会は実はニートをあまり生み出さない社会である。多くの親が仕事をしない子供を許さなく、金を出して何かの店を作ってあげてやらせることが多い。しかし多くのニートは働くことの意味と必要性が見えていない。その証明は中国の多くのニートは親から金をもらって友達と遊んでいる。要するに彼らにとって働かなくても遊べるお金があるなら働く必要がないのだ。
 これはまたかも親の問題だと思う。多くの子供自身も働く意欲がなかったり、対人関係が問題があったりするわけではない。親がもし自立させ働かせれば、子供は抵抗をあまり示さないのだ。ポイントは親が子供にどうすれば良いかを教えてあげる必要がある。独立志向タイプ以外の一人っ子は自分で考えない考えたくない人が多いから、最初は考えるきっかけを与えるべきである。「自分のできそうな範囲で好きな仕事を見つけて、そのための勉強をしてやればいいよ。」といってあげれば、子供は自分でいろいろと描き始める。それをさらにうまく誘導すればニートとしての問題は解決する。社会が提供できる職は確かに減ってるが、自営業に対する需要が非常に大きい。自分で何かをやろうとさえ決意すれば、それは難しいことではないのだ。
 
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