2005年12月6日火曜日

チキンのないケンタッキー

kdj 中国のケンタッキーはチキンではなく、豚を揚げている。
 実はこれは今年の話ではなく、去年初頭国内で初めて鳥インフルエンザーについて報道されたとき、中国国内で鶏肉に対して異常な恐れが生じ、市民が鶏肉を食べることを避けるようにした時のことだ。
 今週、新華社のウェブサイトでの鳥インフルエンザーの流行について評論する記事があった。その記事でこのことも書かれている。記事で筆者が心配していることの一つは、去年鳥インフルエンザーに対して市民がこんなに敏感に反応したにもかかわらず、今年これだけ国内で流行していて、死者も出ているのに、市民の反応が薄いということだ。
 そして、筆者が記事で問題として提起しているのは、中国をはじめ、アジアでの鶏などの養殖方式が鳥インフルエンザーの流行をもたらしたということだ。



 記事によると、アジアでの鶏養殖は産業化されていないのが大部分で、中には放し飼いに近い飼い方や、豚、牛や他と一緒に飼う飼い方もある。そして養殖場で養殖しているところでも、その鶏舎の鶏密度や、衛生管理、飼料管理などは全然できていなく、ウィルスが流行しやすい環境になっているという。
 要するに産業化を進み、管理システムを構築すべきだという主張だ。他の国の状況はよくわからないが、中国にとって農林水産業の産業化は国がこれから進めるに違いない。農村部での今まで以上の人手余りを発生させてしまうが、今の中国では一部の農民が土地から離れて、国中に移動しながら出稼ぎをすることが経済発展の原動力になっているという見方が強くある。国もこの傾向をさらに強める方向にあると見られる。
 政策環境的な条件はすぐ作られると思うが、不足しているのは資金の投入と技術だ。農業そのものの外資への開放は当面ないが、養殖に関しては間法される可能性は十分にある。次の5年の中国ビジネスの一つの大きなチャンスになると思う。


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