2006年1月8日日曜日

中国政府ウェブサイト

e506a865.JPG 中国中央政府のウェブサイトが今月の1日に正式オープンした。中国語と英語しかないが、今までと比べると、かなり大量の情報がこのサイトを通して公開されることになる。
 実は情報だけについて言えば、このサイトで公開するような情報は今までも各メディアを通して公開されてきている。しかし、分散された形で公開されている情報は、一つのサイトでまとめて公開するようになったのは大きな変化である。サイトない検索もちゃんとできていて、公式情報を調べるときはかなり便利になった。
 もう一つの重要な変化は市民、企業や外国人が利用するサービスのガイドとリンクが整備されている。まだ一部できていないページなどはあるが、何かをするときにはどこに行って何をすればいいかが簡単にわかるようになったのもこれが初めてだ。

 情報の話は昨日もちょっとしたけど、やはり今の中国全体を一番悩まされているのも情報の問題だ。
 政府にとっては情報公開の基準と限度を決めるのは難しい。
 市民にとって難しいのは情報の収集と使用。
 実は政府はかなりの情報を公開しているが、ばらばらに分散しているから使用する側にとってはとても使いにくい。さらに情報がまとめられていないから、誤報や偽情報が多く出回るようになったりする。
 今回の中央政府のウェブサイトのオープンは情報の公開度の向上ではあるが、同時に情報の浄化でもあるといえる。情報について積極に動き出した今の中央政府は、基本的には偽の情報を流さないようにしている。触れたくない部分に関しては、偽情報を出すのではなく、沈黙を守る方針をとっている。これもやはり情報に大きく左右される国内の社会、経済情勢を混乱させないためである。
 また、最近中央政府の姿勢は市民生活と直接に関係する情報を公開するようになっている。ただ地方政府がこの動きについていけていないから、多くの問題が起きているし、指導部も頭を悩まされている。
 今まで中国政府の公開した情報を疑うことが当たり前のようになっているが、それがうそであることを証明できるものはなかなか出されない。また、中国政府の公開情報はお互いにつじつまがあっていて、国全体もその情報によって動いている。なので、客観的な数字だとは言わないが、公表データをそのまま使用したほうが逆に信憑性のある結果を出せるではないかと考える。


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