2006年1月12日木曜日

西遊記≠西游記

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 ドラマ西遊記が始まった。日本で連続ドラマの西遊記はこれで二回目だそうだ。
 初回は見た。「一応西游記だ。」というのは感想なのだ。西游記の人物と大筋を借りて、新しい物語を作っている。人物でも、ドラマの四人の性格と原作の四人とはかんり違っている。
 中国でも『大話西游』という映画からはじめ、西遊記の人物を借りて新しい物語を作って映画やドラマにするのは最近多くなった。でも、あくまでも人気のあるのは原作にそのまま基づいたドラマだ。
 中国では『三国演義』、『西游記』、『水滸伝』、『紅楼夢』が「四大名著」と呼ばれ、中国古典小説の最高作とされている。そのそれぞれにはCCTV(中国中央テレビ)が原作に基づいて作ったドラマはある。『西游記』と『紅楼夢』は30何回で、『水滸伝』は50何回で、『三国演義』は88回の大作だった。これらは「正統」とされ、他の作った物語はみんな「遊び」的に扱われている。



 日本に来てびっくりしたのは、『三国演義』、『西游記』、『水滸伝』は広く知られて、小説や漫画の形で読まれているが、原作の翻訳はほとんどなく、さらに読んだ人もほとんどいないことだ。原作に非常に近い小説はあるが、それはやはり原作とはまた違うものになる。
 だから、日本の『西遊記』は中国の『西游記』とは別物で、日本の『三国志』は中国の『三国演義』とも別物だというべきだ。
 もしチャンスがあれば、ぜひCCTVが作った「四大名著」のドラマを見てみてください。日本とかなり違う印象の「四大名著」が見れると思う。

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