2006年1月13日金曜日

金正日総書記訪中のニュースを見て

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 広州市でのホテルの警備や、車隊の映像をみて、さすが金正日だと思った。(写真は金総書記がロシアを訪問したときのもの)
 まずこのような警備は中国の指導部が国内で移動や滞在するときにはないものだ。外国からの国家元首や政府首脳が来訪するときもこれほどのことはやらないのは普通だ。



 中国指導部が中国の都市で移動するときは、車隊の台数が決まっていて、そして交通規制はあくまでも一時的なものである。大体30分以上の規制はない。車隊の移動スピードは極めて速く、しかも渋滞の発生しやすい時間帯を避ける。また、重要都市での滞在するのは一般の商業ホテルではなく、各省の政府専用のホテルはある。それは大体広い敷地で、2階くらいの高級ホテルとの2階の一戸建ての建物が多数あって、全体としてホテル機能を果たしているものだ。かなり宿泊料は高いが、一般人も宿泊できる。また、政府が招待している外国人専門家などもこのよう敷地内で宿泊することが多いという。政府の要人が来たとき敷地内のどれかの建物に宿泊するが、もちろん建物を特定することは難しい。また、こういう敷地には高い建物がなく、木が多くあるのも一般的だ。
 外国の要人の場合は自国の指導部よりは派手な警備にはなるが、商業ホテルに宿泊するとき、そのトップの三階を貸しきるのは普通で、ホテル全体の営業停止やその周辺の店の営業停止はない。米ブッシュ大統領もクリントン大統領もこのような警備だった。アメリカの場合は、大統領に近いところの警備はアメリカ側、外側は中国側がやるのだが、金正日の場合はほとんど中国側がやっているのではないかと思われる。
 以上と比べると、金正日総書記の警備はかなり特別なものだとわかる。このような警備は、おそらく世界中の大統領、首相の中でも、ほとんどないものではないかと思う。

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