2009年5月22日金曜日

東大 唯一無二

emp




 また東大EMP(エグゼクティブ・マネジメント・プログラム)の話をする。



 今年のEMPのポスターにはでかでかと「唯一無二」の文字があって、それ以外のメッセージはない。



 これは東大の公式プログラムのポスターなのかと一瞬疑った。今までの東大はこういう自己主張を避けてきた(と思う)。平成16年の校歌選定の時も、結局なじみ深い「ただ一つ」を校歌にしなかった。最終的な決定は、「『大空と』および『ただ一つ』を、校歌としてではなく『東京大学の歌』として位置づけ、状況に応じて歌っていくこと、また、これに加えて法人化した東京大学に相応しい新しい歌を募集すること」だった。



 また新総長が所信表明の中で、東大の国内における位置づけの自己認識として、「旗艦大学」という言葉を使った。この言葉は旧帝大、東京6大学、関関同立というトップレベル大学群を総じて指す言葉である。つまりトップレベル大学の一つという位置づけだ。実際学内外の認識がどうなっているかは別として、公式にはこういうことなっている。

 

 その東大が「唯一無二」を社会人向けのプログラムのポスターで使うのは、今までにないアピールだ。大学間の競争が激化していく中で、積極的なアピールは東大にとっても重要だ。前も書いたことがあるが、そのアピールは内部に対するメッセージにもなるから、大学全体のモチベーションを高めることにつながる。



 東大には、それが必要だ。

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