2006年3月2日木曜日

老後は施設生活?

 日本では高齢者用の施設がたくさんある。歳を取ったら施設で生活をすることが割りと自然な選択でもある。



 日本と比べて、中国では施設の数は少なく、人々からの認知度も低い。老後施設に行こうと思っている中年層はまだ少ない。若い人も親を施設に送ることをあまり考えない。



 そもそも中国人は儒教の影響で、親の面倒を子供が最後まで見るべきだとの考え方はまだ主流だから。特別な事情がない限り、施設に親を送ることは親不孝と思われる。



 しかし、一人っ子政策によって、一人っ子同士の夫婦は将来子供一人親四人の面倒をみなければならないことになる。これは間違いなく多くの家庭にとっては極めて大きな負担になるだろう。



 最初の一人っ子たちが30歳になろうとする今、施設の増設や年金制度の改善など政策面の改革と共に、施設に対する意識の改革も必要であろう。



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