2006年1月4日水曜日

山奥への郵便配達

postoffice 今日の『さんま玉緒のあんたの夢をかなえたろかSP』で、中国の山奥にある村へ、三日かけて郵便配達をしてみたいという夢をもつ20歳の女の子がいた。そして実際にその夢をかなえることになった。
 中国では道路がなく、山道しかない山奥にある村は少なくない。そのような村へ配達員は徒歩で片道二日三日かけて配達をしに行く。
 中国では去年そのような郵便配達を続けて20数年の配達員が優秀配達員として表彰され、全国の注目を浴びていた。実はこのような配達員は少なくない。今日の番組で取り上げた湖南省壺瓶山の配達員も20年以上この仕事を続けているそうだ。
 実は中国でも郵政民営化的な改革を行っている。今の管理機能と業務機能を持ち合わせている国家郵政局の管理部門と業務部門を分離し、管理部門を政府機関として、そして業務部門を会社として独立させるという。このような状況では、このような山奥への配達を行っている郵便局はなくなるのではないかと考えられるが、実は郵便局がなくなる前に、山奥にある村のほうが先になくなるかもしれないのだ。


 (写真は中国の都市部にある普通の郵便局)



 中国では子供が減少しているため、農村部にある小学校が閉校、合併を繰り返してきた。今では中心小学校を人口密集地に作り、周辺の村の子供をそこに通わせるか、寄宿舎に入ってもらう形をとっている。
 この小学校の合併は実は村合併の第一段階だと見られている。長期をかけて、山奥や、自然状況が極めて悪いところにある村をよりよい生活環境の村と合併し、村民を移住させることは実現されるに違いない。一部ではこのような移住は行われている。
 日本の過疎地と違うのは、中国の一部の村は過酷の生活状況にあって、その中に生活用水でさえ確保できない村もある。そのようなところでインフラ整備をするよりも村ごと移住させるのは得策のはずだ。環境破壊が進んでいる今では、このような移住政策はある程度の自然保護にもなると思う。


 中国の山奥への郵便配達の物語を題材にした映画は日本でも上映されていた。興味のある人はぜひDVDを見てみてください。山の郵便配達


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