2009年5月24日日曜日

大相撲とWBC

 大相撲夏場所は日馬富士の初優勝で幕を閉じた。これで外国人力士の連続優勝回数は20回になった。しかも朝青龍の初優勝以降の40場所中、外国人力士が優勝した回数は35回にも上る。



 優勝決定戦を見てて、何となくWBCの決勝を思い出した。アメリカ人からしてみれば、確かにいい試合だったが、そこには(審判以外に)アメリカ人はいなかった。



 日本人大関や若い力士がだらしないからという人もいるが、問題はそこではない気がする。そもそも日本人の新弟子と外国人の新弟子の素質と意気込みが違う。外国からわざわざ日本に連れてくるのだから、それなりに素質のいいのを連れてくるし、本人とその家族も覚悟して入門するだろう。日本人の場合もそうかもしれないが、子供の中での相撲の人気を考えると、レベルがずいぶん違うだろうと思う。少年サンデーの創刊号表紙が長嶋茂雄だったのに対して、少年マガジンの創刊号表紙は相撲の朝潮関だったのは、今の子供には理解できないだろう。(僕も理解できないが。)



 WBCに対する日韓チームの意気込みとアメリカチームのは違っていたのも事実だ。だからWBCの存続の議論も出た。そもそもここで大相撲とWBCを同じように議論するのは結構無理もあるが、大相撲の存続を心配するような事態が来ないことを願う。

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